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粘って磨く

[3・4年生]


自分に向けた宣言を何度も眺めては消し、そして書いては消してまた練り直すという作業をずっと続けた6週目。

自分の弱味を克服し、また強味をさらに伸ばしていけるような”なりたい自分”になるための宣言。
自分ではこだわり抜いた”言葉”のつもりがまだどこかに自分への甘さがうかがえます。そしてそのことに一番気付いているのはきっと本人なのでしょう。

「ぼくは人任せにしない人になります!って宣言しようと思う。」
「それはなぜかな?」
「ぼくはよきう弟に自分の出したゴミを捨てさせちゃったりするんだ。だから自分の事は自分でやらないといけないし、それを目標にいしようかなって。」
「ふうん。いいと思うけど、なぜ人任せにしてはいけないと思うの?」
「・・・・人ばかり頼りにしていると自分が頼られないからかな。それに信用もなくなりそう。」
「なるほどね。では弟にゴミを捨てさせないようにするのが君にとってはみんなの前で自分に対して宣言したいほど努力が必要な、それでいてその目標をイメージするだけで力が湧いてくるようなことなんだね?」
「うーーーーん。。。そう言われるとどうかなぁ。。。ちょっと違うかもしれない。。。」

こんなやり取りがひたすら続いた6週目。
私の役割は子どもたちのアウトプットに対して鏡のように質問を返し、彼らに客観的に自分の宣言を見直す手がかりを与え続ける事です。
そのためにはたとえ時間的に余裕が無くても粘り強く、子どもたちと一緒になって様々な観点で宣言を見返し、自分とつなげていくことが大切です。
私も子どもたちと一緒に自分の宣言を作ったので、まさに気持ちは同じ。
聞こえのいい、きれいごとの言葉ではなく、自分が奮い立つような核心に迫る宣言を探究していきます。

そして最終日のギリギリまで粘り続け、子どもたちはなんとか宣言を仕上げきる事が出来ました。
A-3の紙にレイアウトを考え、丁寧に仕上げた宣言をラミネート加工して出来上がり。

発表練習の時間はほとんど取れませんでしたが、ずっと自分で考え続けてきた自分へ向けての宣言ですから頭には入っているはず。
あとは家で本番をイメージして、気持ちを込めて思いきり宣言できるように練習するのみです!


YI

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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