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緊張の上映会

タイトル:人の心を動かすストーリー
探究領域:意思表現

[5・6年生]

冬休み明けのテーマ学習の初日。
冬休みのホームワークとして取り組んできた作品の上映会を行いま
した。

創作活動を続けていると、「自分の作品ははたして面白いのか」と
不安感に苛まれることがあります。
また、それとは真逆で内容を過大評価してしまう場合もあります。
誰であれ、自分の作品を客観的に観ることは難しいもの。

今テーマの探究領域は「意思表現」なので、自分の思いや考えが観
客に伝わる作品をつくりあげないといけません。
観客からの率直なフィードバックを通じて、作品をより良いものに
していくためのヒントを得るのがこの上映会の狙いです。

上映会にあたり、スクリーンやプロジェクターを準備していると、
案の定子ども達からは

「あんまり自信ないんだよなあ。」
「なんかドキドキしてきた・・・」

と正直な感想が漏れます。

そんな緊張感のある雰囲気の中、いよいよ上映会がスタート!
互いに製作段階の途中は知っているものの、どんな作品に仕上がっ
たか興味津々な様子。食い入るように作品を観ていました。

20140110_4.JPG 20140110_2.JPG

作品を観終えたところでふりかえりを行います。
ストーリーや演出の観点で「良かったところ」「改善した方が良い
ところ」を挙げていきます。

自分の中でもいまいちと思っていた箇所をズバリと指摘されたり、
ある演出の工夫が予想以上に評判が良かったり。
他者の視点を取り入れることで、自己評価と他己評価のギャップを
認識できることを実感しました。
また、他の子が工夫している点で自分の作品にも使えそうなものも
発見することができました。

発表会を控えているので、作品の内容については、ここではあえて
ふれませんが、

「台詞が棒読みで登場人物の区別がつきにくかった。T君の作品の
ように声の使い分けをはっきりさせたらいいんじゃないかな。」
「片付いていない部屋の様子が丸見えなのが気になる・・・」
「そうそう、あとカメラがぶれすぎで、気が散っちゃうよ。この場
面はカメラを固定した方が絶対良い!」
「作品自体はまとまってるんだけど、作品のテーマを主人公の台詞
としてそのまま言わせるのは無しでしょ。作品そのものでテーマを
感じさせないと。」
「特に海賊が向かってくるシーンはカメラワークに工夫が見られて、
迫力があった。自分の作品の参考になったよ。」

など非常に具体的なアドバイスが出てきました。

20140110_1.JPG

週の後半はフィードバックの内容をふまえ、ひたすら修正作業に取
り組みます。

今回のテーマも残すところ2週間。
人の心を動かす作品を作り上げるためにはどうしたらよいか、探究
を続けます。

HY

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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