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「TCS映画塾」ふたたび開講!

タイトル:人の心を動かすストーリー
探究領域:意思表現

[5・6年生]

卒業試験を兼ねているエキシビションを除くと、6年生にとっては
TCSでの最後のテーマ学習になる今回の「人の心を動かすストーリー」。
テーマ領域「意思表現」の学びの集大成として映画製作に取り組み
ます。

「僕たち、文さん映画塾の生徒なんでしょ!」

昨年の先輩達の活動を覚えていたようで、5年生の男の子が話の口
火を切ります。

「そうだよ、君達は二期生ということになるね。もう既に作品のイ
メージが涌いている子はいるかな?」

今タームで映画製作をおこなうことは前々から知っていた子ども達。
先ほどの男の子以外にもちらほら手が挙がります。
やりとりを進めていると、どうやら興味関心は映画製作における制
約条件に注がれているようです。

それではということで、早速、今回のミッションと制約条件を伝え
ることに。
前回からの変更点として「人の出演あり(ただし、クラスメイトと
家族に限る)」になったことを告げると、

「よっしゃーー!」
「やったーー!!」

と歓声があがります。
スクール卒業生の兄や姉に出演依頼をしようかななんて意見も聞こ
えてきます。

今テーマでは過去に人が出演する作品ばかりになった年度がありま
した。その時、出演者の演技力が作品の印象の大半を占めてしまっ
たという反省点があったので、やはりストーリーとそれを効果的に
演出するための工夫にとことんこだわってほしいことを念押しで伝
えると、子ども達も納得の様子です。

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また、塾長として映画製作における心構えを言葉に表しました。
それは『大胆かつハチャメチャに』ということ。
小さくまとまらず、自分の殻を破ってほしいという思いからです。

「これを実現するためにNGワードを設けた方がいいかもね。」
と問いかけると、

「『それってありえない』とかは?」
「『意味わかんない!』もダメでしょ。」
「『あれがないからできない』もだね。全然工夫してないし。」
「『普通は〜』とか『常識的には〜』なんてのもあるね。」

と出るわ出るわNGワードの数々。
これらの言葉を眺めていると、「ついついどれも言ってしまいがち
なんだよなあ」と普段の口癖が考え方や見方を狭めてしまっている
ことに気づきます。


そこで、またまた今回のミッションに立ち返り、「人の心を動かす」
とは一体どういうことなのか、それを考える上で「自分が観客や視
聴者として心が動いた瞬間」について意見をシェアすることに。

「ハラハラ」「ドキドキ」「ワクワク」といったある程度予想され
たキーワードに続き、

「主人公の台詞にハッとさせられたことがあった。自分の物の見方
が変わったんだよね。」
「いわゆる感動ものだけが心が動くっていうのではないよね。悲し
かったり、辛かったりする作品でも心に残ることはあるし。」
「やっぱり意外性がないと。この先いったい何が起こるんだろうと
想像するのが楽しいもん!」
「そうそう、次の展開が読めてしまうようなドラマ面白くないよね。」
「謎が多い作品にもひかれるなあ。次第に事実関係が明らかになっ
てくるみたいな。」
「なんかどの作品も最初に必ず問題が起きる気がする。そして、い
ろいろあってその問題が解決していく。幸せな状況が続くだけの作
品なんて観ようと思わないよ。」
・・・

とストーリー展開に関するものだけでなく、「心が動くとはどうい
うことか」を改めて問い直すものまでたくさんの意見が出てきます。

20131206-01.JPG 20131206-02.JPG

最後に自分たちの作品のイメージを広げてもらうために過去の先輩
達の作品を鑑賞し、週末のホームワークとして自分の作品のテーマ
について考えてきてもらうことにしました。

さてさて、一体どんな内容になるのか、今から楽しみです。

HY

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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