[1・2年生]
今週末は、いよいよ発表会。それまでに、できるだけ図鑑の枚数は増やしたい。
まだまだ観察が続きます。
「このブツブツなんだろう?」
ヤブツバキの葉の裏を観察していた子が、
今まで観察してきた葉っぱにはなかったものを発見し、
もっとよく見てみたいと言ってきました。
ルーペで見ても、調べてみても、よくわからず。
そこで、理科スタッフの協力を得て、
電子顕微鏡で見てみることに。
ブツブツのひとつが茶色く見えます。
よく見ると、緑色の気孔も見えています。
みんなが気孔を確認でき、
葉っぱには、気孔という口がいくつかあって、
土から吸いとった水を息を吐くみたいに吐いていることを
本から知ることができました。
ブツブツは、理科スタッフから、シュウ酸カルシウムだと
教えてもらいました。
「この葉っぱの裏にも何かある。」
サンゴジュの裏には、ダニ部屋と呼ばれている
茶色いものが着いていると、図鑑に書いてありました。
「えー。ダニがいるのー。やだー。」
調べていた子はパニックに。
ほかの子が、サンゴジュの葉っぱを持って、
顕微鏡で見てみました。
ダニと言われたらダニのような・・。
ヤブツバキのブツブツよりも小さくて、よくわかりません。
サンゴジュのページには、
「虫嫌いな人は注意して」と、とっておき情報に、
記していました。
今、取りかかっているものは、なんとしても完成させなくては。
この図鑑は、TCSキッズに使ってもらうことが目的で作っています。
蚕糸の森で見つけた葉っぱを調べたり、
図鑑を見て、実際に葉っぱを見たいと思ったりしてもらいたい。
また、次回に「静かなともだち」を取り組む子たちに
続きを作りたいと思ってほしい。
そういった想いが込められています。
だからこそ、見たときに、面白いと思うものにしたい。
仕上げのもうひと工夫として、イラストを添えることにしました。
しずくの形にはしずくの絵。 怪獣の口の形に見えた絵。
鼻がスースーする匂いの絵。
サンゴジュのダニ部屋情報のとなりには、ダニ注意のイラストが載せてあります。
仕上げは、ページの順番を決めていきます。
「似た形は近くがいいと思う。」
この意見から、グループ分けが始まりました。
ひこうきグループ・・葉っぱを折ると飛行機の羽形にみえる
きょしグループ・・鋸歯があるもの
ほそがたグループ・・形が細長い
ハートグループ・・葉脈がハートの形
へんな形グループ・・モミジとイチョウ
でも、鋸歯があって、葉脈がハート形に見えるものや
葉っぱの先端がハート形になっているもの
「ひこうき」と「ほそがた」が似ていることから、
どっちのグループに入れたらいいかわからないものが
出てきてしまいました。
「うーん。」「どうしよう。」
こんなときは、視点を変えてみては?
ほかの分け方はないか促してみると、
高い木と低い木に分ける
葉っぱが大きい順に並べる
あいうえお順に並べる
などの意見が出てきました。
ページの中央に実物の押し葉を貼っていることから
見た目の葉の大きさで、
ミニグループとビッググループに分けることになりました。
グループ内は、名前のあいうえお順で並べていくことになり、
順番が整いました。
次は、発表練習です。
今回は、ひとりひとつの葉っぱについて語る、
「葉っぱ語るべぇ」を発表します。
図鑑に書いたことをただ読むのではなく、
語ることを目指していきました。
聞き取りやすい声の大きさで話せているか、
蚕糸の森公園の滝の前で練習です。
遠くの人まで聞こえてるかな?
お互いチェックをし合っています。
観察したことをわかりやすく伝えるために、
何度も言葉を直してきただけあって、発表内容は
練習前から、ほぼ覚えている様子でした。
あとは堂々と聴衆の前で発表できるかです。
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※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。