[3・4年生]
3・4年生の新テーマはTCSの定番テーマ学習ともなっている「玉石混交」です。
初日はある児童がサマープロジェクトとして発表してくれたグランドキャニオンの話から始まりました。
「プロジェクト発表会で発表してくれていたグランドキャニオンの話だけど、もう少し詳しく聞かせてくれる?グランドキャニオンはこうだった!って書いてあるところってどういうことなの?」
「あのね、大昔のグランドキャニオンは平地だったんだって。それでね、4千万年くらい前からコロラド川が大地をけずって今の地形を作ったんだって。一番古い地層は20億年前のものなんだよ。」
「えーー!!!この谷が昔は平だったのー!??」
この話にみんなが釘付けになったところで私から本テーマのセントラルアイディアを伝えました。
「このテーマのセントラルアイディアはね、”事象は事象の連鎖である”なんだ。まさに今Kくんがシェアしてくれたことをこのテーマで探究していきたいんだよ。」
「いいねえ!それ面白そう!」と子どもたち。
「事象って辞書にはね、世の中に実際に起き、目に見える出来事って書いてあるよ。連鎖はねー、えっと、何回もくり返すつながりだって。」と3年生のある子が素早く辞書を開き説明してくれました。
「なんとなくわかった。」と子どもたち。
グランドキャニオンでの”事象の連鎖”の話のおかげで自分たちがこのテーマで向かっていく方向がなんとなく理解できた様子の子どもたち。テーマ初日なのでまずはこの”なんとなく”で十分です。実際に”発見”と”追究”をくり返しながらセントラルアイディアの理解が深まっていくことでしょう。
また、それとなく多摩川で過去に採集された石をみんなで観察してみました。すると私の予想以上に子どもたちは様々な反応を示し出しました。
「なにこの石!!なんでこの石はシマシマなんだ!?」
「白い石と黒い石がくっついたのかな?」
「においをかいでみよう。あれ!?なんか変なにおいがする。」
「分かった。これ多分だけど何百年もの間に火山灰が重なってできたんじゃないかな。富士山が噴火した時は江戸にも灰が飛んできたって言うし。」
「あのさ、これは可能性が低いかもしれないんだけどひょっとしたらさ、シマウマの皮膚がはがれて石にくっついて化石になったんじゃないかな。」
みんなそれぞれに思いついたひらめきを発言してくれました。
するとある子が大きな声で言いました。
「あ!!!すごいこと発見したよ!この石ね、叩くとにおいが強くなる。なんかこげたようなにおいがするよ。みんな嗅いでみて。」
一人ずつにおいをかぎながら石を手渡ししていき”発見”を共有していきました。
多摩川”石”発見チームは初回からエンジンがかかっています。そして来週は早速多摩川上流のフィールドワークへ出発です!さあどんな”発見”があるだろう?
YI
※TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。