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歴史の流れが見えてきたぞ!

[3・4年生]

祖父母の世代の手紙に「戦争」の影を強く感じとった子どもたち。そこでいよいよ祖父母の生まれた年と「年表」を照らしあわせてみます。

「ああ日中戦争の年だ!」
「うちもそうだ」

私が作成した 1853年〜2013年までの160年年表(1cm 1年。A3 4枚)には、ペリー来航から現在まで、日本と関わりのあった「戦争」と関東大震災のような大きな「自然災害」がいつ起こったかが書き込まれています。それと並行して、「おもちゃ」の歴史も詳細に書き込んでおきました。

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年表に祖父母・父母そして自分の生年を付箋で貼り付けると、世代毎の3つのグループができました。これまでは点に過ぎなかった個々の事実が、歴史の流れという線としてつながります。

「ぼくのおばあちゃんは生まれたのが1945年より後だ」「だから遊びのこと書いているのかなあ」年表を見て、どんなことがあったのか知りつつ、祖父母の「手紙」を読み直すと、明らかに世相の影響を受けていることがわかります。

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ある年代にどんなことがあったのか、どんな時代だったのかを私が年表を使いつつ語ります。

1937年、まず中国と泥沼の戦いに入った日本軍は、その4年後、アメリカ・イギリスを中心とする連合軍との戦いへと突入します。この時期に生まれ育った祖父母の手紙に、学童疎開、食糧難、空襲といった戦中の厳しい暮らしのことが書かれ、遊びについての記述がほとんどなかったことが「年表」に書かれた事実によって裏づけられました。

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こうして時代背景についてのイメージをつかんだ後、改めて、遊史〜トをながめてもらいました。すると……

祖父母の世代と父母の世代とわずか1世代の違いなのにもかかわらず、父母は遊びの楽しい思い出しか語っていないことから、いったいどんな時代背景があるのか興味がわいてきたようです。

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そこで、お父さん、お母さんに自分の子ども時代はどんな時代だったかたずねてくるホームワークを出しました。翌日、子どもたちにどんな答えが返ってきたか聞いてみると、「明るく元気」「わくわく」「浮かれている」「変化が激しい」という言葉があがりました。

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祖父母の世代と父母の世代を比べているうちに、子どもたちの中にじゃあ自分たちの世代はどうなのかという思いがわいてきました。

「電子ゲームはなかったけど、楽しく遊んでいるという意味では違いはないな」
「でもおれたちよりいたずらとかたくさんしてる」
「外でいろんなことして遊べてるね」

共通点と相違点が浮かび上がってきます。そんな「発見」を付箋に書きとめて遊史〜トに貼りつけてゆきました。

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子どもたちは、歴史の流れと個人の経験とがつながり、社会の動きが自分たちに関わっていることを実感し始めました。さあ、残りあと1週間、今回の学びを通じて自分たちが何を「発見」したかまとめ、発表準備です。

RI

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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