タイトル:「紅葉山」見っけ隊
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「場の観察から私たちの生活が見えてくる。 」
再び、自分たちの冒険フィールド「紅葉山公園」に出かけます。
自分たちは何を見に行けばいいのか、まずはそれぞれの目的を明確にするために、
これまでの発見とさらに疑問に湧いてきたことを共有していきます。
木に番号がついている!
番号は「1」からあるの?
木にぶら下がっている番号と土に棒で刺してある番号はいくつあるの?
番号がある木とない木があるのはどうして?
ロダン(「考える人」の像)が公園の真ん中にある!
銅像の下には、「昔、この公園は人の家だった」って書いてあるけど、
なんで家がロダンに変わったの?
誰がここにロダンを作ったの?
公園だけど、みんなの意見を合わせたの?
ねこを発見!
ねこのおうちは公園なの?どこにあるのかな?
ねこのことを詳しく知っている人はいるかな?
何匹くらいいるのかな?
仲間の疑問や観察の目的を共有することで、
お互いにどんな発見を持ち帰るか、あとで知るのも楽しみになってきます。
また、途中で合流してみたり、誰かの疑問のヒントになることを発見したりすることも。
今日もまた、予想もしていなかった発見に巡り合うことに。
「ここに番号があったはずなんだけど。」
「グリーンアドベンチャーって書いてあったら印をつけてみよっと。」
「説明書きがあるのには◯をつければいいかな。」
記録のつけ方を工夫して、あとで見直したときに自分がわかるようにしています。
公園の守衛さんを見つけ、「あ、聞いてくる!」と駆けていきました。
しばらくして戻ってくると、「どうして木に番号がついているのかは、よくわからないって。」
「中野区のカンリカに聞けばわかるかもって言ってた。」
手がかりとなるヒントをもらえたようです。
「ロダンは、裸足だな。」
「あれ?裸!?」
「前髪が寝癖。」
「筋肉モリモリだなぁ。」
何度も見ているけれど、いや、何度も見ているからこそ、
ようやく見えてくるものがあるのかもしれません。
「何を考えているのか、同じポーズしてみたらわかるかも。」
ほかの子の提案で、格好を真似してみると、、、。
「考えてないかも。下をじっと見てる感じ。」
ダンスをする人に大きな音を出さないでくださいとのお願いが書かれています。
「禁止じゃなくて、お願いなんだね。」
公園の守衛さんから次のような話も聞くことができました。
「ここはもともと、文化を発信する場所でゼロって名前がついているからね。」
「ブンカって何だ?」わからないながらも、記録をとっていきます。
これも大きな手がかりとなりそうです。
ねこが見当たらずに、公園にいる人に聞いてみると、
「ねこは昼間は寝ているからいないよ。」と聞くことができ、
記録に収めます。そのときです、
「あ、ねこだ!」とほかの子がねこを発見。
そっと後を追ってみると、
公園の外を出た住宅地に行き着きました。
すると、そこには公園にいたねこのほかにも数匹のねこたちが休んでいました。
横になってゴロゴロしたり、顔を洗ったりしている姿を観察し、
「寝てないけど、眠そうだね。」
「急いで近づくと逃げちゃうけど、ゆっくり近づくと逃げない。」と
記録をとっていきます。
「ねこは人が好きだから公園に来ているのかな。」
公園を利用しているのは、人間だけではないようです。
記録用紙が濡れてボロボロに。
池でエビを観察。
大きさや形、どこにたくさんいるのかがわかりました。
そして、滑りやすいこと、服や紙が汚れることもわかりました。
「池に入ってはいけないのは危ないからというのは
こういうことなのかな。」
疑問に出てきたことをもっと調べたい!といっても、
どう調べたらいいのだろうという疑問も同時に出てきます。
だけれども、調べることはみんな自然にしているはずです。
1年生はいろいろ物知りで、知ったことをたくさん話してくれます。
「それって、どうやって知ったの?」と聞いてみると、
自分たちの調べ方が浮き上がってきます。
観察して見る。テレビを見る。図鑑を見る。iPadで見る。
おうちの人に聞く。年上の人に聞く。質問して聞く。
本を読む、説明を読む。
目で見ることと、耳で聞くことを徹底していくことで、
自分の中に入っていくことが伝わってきます。
ロダンの「考える人」について、ギャラリートークをしている動画があったので、
一緒に見てみました。
これも「見る・聞く」の調べ方のひとつです。
次のようなことが新たにわかってきました。
「考える人」は、元は「地獄の門」という作品の一部であったもので、
考えているのではなく、門の下を通る人を見ている人であること。
あの姿勢で座っているのは、筋肉美を見せるためという説があること。
観察したり、同じ格好をしたりすることで、様々な見方ができること。
観察してきたこととつながってくることがたくさん出てきました。
見ることと聞くことの繰り返しで見解が広がっていきます。
守衛さんから聞いた「中野区カンリカ」を手がかりに、
中野区のホームページを見てみました。
公園のページに紅葉山公園のことが書かれています。
問い合わせのところに、
木についている番号についての質問を
書いて送ってみました。
場の観察は尽きませんが、わかったことから何が見えてくるか、
来週は、紅葉山公園と自分たちの生活とのつながりを考察していきます。
AN
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「場の観察から私たちの生活が見えてくる。 」
[1年生]
これまでに見つけたものの中から、さらに深堀していきたいものを選んだ子どもたち。再び、自分たちの冒険フィールド「紅葉山公園」に出かけます。
自分たちは何を見に行けばいいのか、まずはそれぞれの目的を明確にするために、
これまでの発見とさらに疑問に湧いてきたことを共有していきます。
木に番号がついている!
番号は「1」からあるの?
木にぶら下がっている番号と土に棒で刺してある番号はいくつあるの?
番号がある木とない木があるのはどうして?
ロダン(「考える人」の像)が公園の真ん中にある!
銅像の下には、「昔、この公園は人の家だった」って書いてあるけど、
なんで家がロダンに変わったの?
誰がここにロダンを作ったの?
公園だけど、みんなの意見を合わせたの?
ねこを発見!
ねこのおうちは公園なの?どこにあるのかな?
ねこのことを詳しく知っている人はいるかな?
何匹くらいいるのかな?
仲間の疑問や観察の目的を共有することで、
お互いにどんな発見を持ち帰るか、あとで知るのも楽しみになってきます。
また、途中で合流してみたり、誰かの疑問のヒントになることを発見したりすることも。
今日もまた、予想もしていなかった発見に巡り合うことに。
「ここに番号があったはずなんだけど。」
「グリーンアドベンチャーって書いてあったら印をつけてみよっと。」
「説明書きがあるのには◯をつければいいかな。」
記録のつけ方を工夫して、あとで見直したときに自分がわかるようにしています。
公園の守衛さんを見つけ、「あ、聞いてくる!」と駆けていきました。
しばらくして戻ってくると、「どうして木に番号がついているのかは、よくわからないって。」
「中野区のカンリカに聞けばわかるかもって言ってた。」
手がかりとなるヒントをもらえたようです。
「ロダンは、裸足だな。」
「あれ?裸!?」
「前髪が寝癖。」
「筋肉モリモリだなぁ。」
何度も見ているけれど、いや、何度も見ているからこそ、
ようやく見えてくるものがあるのかもしれません。
「何を考えているのか、同じポーズしてみたらわかるかも。」
ほかの子の提案で、格好を真似してみると、、、。
「考えてないかも。下をじっと見てる感じ。」
ダンスをする人に大きな音を出さないでくださいとのお願いが書かれています。
「禁止じゃなくて、お願いなんだね。」
公園の守衛さんから次のような話も聞くことができました。
「ここはもともと、文化を発信する場所でゼロって名前がついているからね。」
「ブンカって何だ?」わからないながらも、記録をとっていきます。
これも大きな手がかりとなりそうです。
ねこが見当たらずに、公園にいる人に聞いてみると、
「ねこは昼間は寝ているからいないよ。」と聞くことができ、
記録に収めます。そのときです、
「あ、ねこだ!」とほかの子がねこを発見。
そっと後を追ってみると、
公園の外を出た住宅地に行き着きました。
すると、そこには公園にいたねこのほかにも数匹のねこたちが休んでいました。
横になってゴロゴロしたり、顔を洗ったりしている姿を観察し、
「寝てないけど、眠そうだね。」
「急いで近づくと逃げちゃうけど、ゆっくり近づくと逃げない。」と
記録をとっていきます。
「ねこは人が好きだから公園に来ているのかな。」
公園を利用しているのは、人間だけではないようです。
記録用紙が濡れてボロボロに。
池でエビを観察。
大きさや形、どこにたくさんいるのかがわかりました。
そして、滑りやすいこと、服や紙が汚れることもわかりました。
「池に入ってはいけないのは危ないからというのは
こういうことなのかな。」
疑問に出てきたことをもっと調べたい!といっても、
どう調べたらいいのだろうという疑問も同時に出てきます。
だけれども、調べることはみんな自然にしているはずです。
1年生はいろいろ物知りで、知ったことをたくさん話してくれます。
「それって、どうやって知ったの?」と聞いてみると、
自分たちの調べ方が浮き上がってきます。
観察して見る。テレビを見る。図鑑を見る。iPadで見る。
おうちの人に聞く。年上の人に聞く。質問して聞く。
本を読む、説明を読む。
目で見ることと、耳で聞くことを徹底していくことで、
自分の中に入っていくことが伝わってきます。
ロダンの「考える人」について、ギャラリートークをしている動画があったので、
一緒に見てみました。
これも「見る・聞く」の調べ方のひとつです。
次のようなことが新たにわかってきました。
「考える人」は、元は「地獄の門」という作品の一部であったもので、
考えているのではなく、門の下を通る人を見ている人であること。
あの姿勢で座っているのは、筋肉美を見せるためという説があること。
観察したり、同じ格好をしたりすることで、様々な見方ができること。
観察してきたこととつながってくることがたくさん出てきました。
見ることと聞くことの繰り返しで見解が広がっていきます。
守衛さんから聞いた「中野区カンリカ」を手がかりに、
中野区のホームページを見てみました。
公園のページに紅葉山公園のことが書かれています。
問い合わせのところに、
木についている番号についての質問を
書いて送ってみました。
場の観察は尽きませんが、わかったことから何が見えてくるか、
来週は、紅葉山公園と自分たちの生活とのつながりを考察していきます。
AN
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。