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人それぞれの判断基準

タイトル:To Be or Not To Be
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:「意思決定とは行動を約束することである。」

[3・4年生]

先週は、自分ってどんな人なのか、自分の強みと弱みについて分析をしていきました。
いよいよテーマ学習終盤に入ります。
今週と来週で、なりたい自分に向けての「自分宣言」を考えていきます。
なりたい自分のする行動と今の自分の行動とのギャップを捉え、
それを埋めるためにはどうしたらいいかを考えていきます。

これまで、自分の行動を振り返る際、状況・意思決定・理由を考えていきました。
その中で、特に悔いの残ってしまった行動に着目し、同じような後悔をしないためには、
どう行動したらいいか、どんなふうに行動していきたいかを考え、
何を優先して考えていけばいいのかという判断基準も含め、
様々な場面ごとにシートに記録して、なりたい自分の特徴を見つけ出していきました。

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「何かをしない」と我慢する行動では、判断基準は変わっていないことになります。
「ついついみんなに怒ってしまう。怒らないようにしたい。」と思っても、
何がしたいのかが語られていません。怒ることをしないなら、何をするのか。
どういう行動をする人になりたいのかを考えるのは、
これまでの価値観を変えることになるため、そう簡単には考えつきません。

そこで、2つのことを参考にすることにしました。
ひとつは、これまでも読んできた『半パン・デイズ』のヒロシの行動。
一緒に読み進めていく中で、ヒロシのおかれた状況、行動から見える意思決定や
その裏にある判断基準を共有していきます。

集団下校班の長である6年生のヒロシが一人の下級生の横暴を注意できずに悩みます。
なぜなら、その子は足に障害をもっていてヒロシは「かわいそう」だと思ってしまっているから。
しかし、その判断基準が、差別にすぎないことに気がついたとき、
その子に自分の気持ちをぶつけることができるようになっていきます。
どうするかという行動の前に、どう考えるかという判断や意思が
重要になることが浮き彫りになっていきます。

もうひとつ参考にしたことは、子どもたちには内緒で進めていた企画でもありました。
自分の親の書いた「私の判断基準」と題した手紙を読むことです。
保護者の方に、これまで生きてきた上での体験をもとに、
ご自身の判断基準を子どもたちに向けて書いてほしいとお願いをしていました。
自分の身近な存在であり、多くの経験をしてきた大人から、
どんな判断基準のもとでどんな意思決定をしてきたかを語ってもらい、
それを知ることで、勇気づけられたり、考えるヒントになったりすると考え、
子どもたちと同じように、数週間ご自身について振り返っていただいていたのです。

自分の本心を表に出していくことは結構大変なことです。
私自身も子どもたちと同様、自分について振り返り語ってきた中で、
その難しさを感じてきました。
テーマ学習にひたむきに挑む子どもたちの前向きさもすごいですが、
保護者の方の手紙もまた真剣さが伝わるものであり、
子どもたちにとって宝物となるものでした。

親からの思いがけない手紙はうれしいもの。
しかも、初めて知ることが書かれていて、判断に迷いながらも自分の行動には
責任をもっていることが伝わってきます。
お互いに見せ合ったり、蛍光ペンでラインを引いたりして読んでいます。
中には、自分の幸せや安全のためを最優先にして行動していたことを
初めて知って涙する子も。

両親、友達のお父さん、お母さん、一人ひとりの大切にしている判断基準は、
それぞれが異なるものでした。
人のために優先することもあれば、自分のためになるかを考えることもある。
自分が気持ちいいかをいちばんに考えないと自分を嫌いになってしまう。
自分の悪いところを直そうとすると自分のよいところもなくなってしまう。
自分を好きにならないと人も好きになれない。
こうした生の声は、子どもたちの思考の助けになっていきました。

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「怒るって悪いことだけじゃないよね。それだけパワーがあるってことだよね。」
「人への注意で怒るのをやめたら、リーダーシップできるよさはなくなっちゃう。」
機嫌を悪くすることが問題点だということが見えてきて、
「怒るのをやめる人」から「落ち込んだときには前を向く人」という
なりたい自分が見えてきました。

どう判断するかは自分次第。これが正解という判断基準があるわけではありません。
自分がいいと思った判断ができる人になっていくためにも、
「自分宣言」はじっくり考えていきたいところです。

今週末に私はこういう人になります!という自分宣言の第一弾を考え、
来週の1週間で磨いていきます。どんな宣言へとなっていくのでしょうか。

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TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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