タイトル:おかげさま
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:「私たちはみんなのおかげで生きている」
初日はHWとなっていた「お弁当調査」のシェアを行いました。
1年生の子どもたちは毎日なにかを誰かにしてもらっています。
そのことに気がつくために日々の生活を振り返り、朝起きてから寝るまでの間にだれからどのようなことをしてもらっているのか考えて書き出してみました。
そうしたところどの子にも共通していたのはお父さんやお母さんがお弁当を作ってもらっているということでした。
子どもたちと話しているとお弁当を作ってもらっていること自体については”おかげさま”だという思いを持っているとのことですが、実際にお弁当を作るためにお父さんやお母さんがどのようなことをしてくれているのか尋ねてみると誰も知らないようでした。
自分たちの見えないところで、いつのまにかしてもらっていることはなんだろう。
それを探すべく、お弁当を作ってくださっているところを観察させてもらい調査してくるというのがお休みの間のミッションとなりました。
ひとつひとつの動作に着目し、どんな動きをしているのかを観察するために、動きを3つの種類に分類するという課題を出しました。
「運動」「創造」「保守」
言葉の意味を確認したあと、子どもたちなりに次のようにイメージしていました。
創造:何かをつくりだすこと
運動:体や手を動かす
保守:Balanced。健康や人の生活をよくするためにやること。
観察してきた動作を3つのシートに分けていきました。
運動:ピーマンを切る/冷蔵庫から煮物を出す/フライパンを動かす
創造:とり肉をみりんと醤油につける/コロッケを揚げる/スパゲティをカレー粉とバターで混ぜる
保守:ヤーコンのゴマ和えをきれいにカップに入れる/ごはんを冷ます/トマトとパセリを洗う
集まった動きは、運動52こ、創造22こ、保守41こでした。
一つ一つの分類について「なんのために?」と話し合っていくことで最初は”運動”だと思っていた「ごはんを冷ます」動作も炊きたてのごはんだと水蒸気で中身全体が濡れてしまうから冷ましてから入れてくれている。ということはつまり私がごはんをおいしく食べれるように思ってやってくれているので「保守」。
また「ヤーコンのゴマ和えととり肉と合うかな?」とつぶやきながらお父さんが作ってくれていた。「なにが合うか考えていたのかな?」と問いかけると本人は考えた末、「ぼくのお口に合うかかな?」と答えた。すると他の子からは「色が他のおかずと合うか考えてたのかもよ?」、「栄養のバランスを考えてたのかもよ?」と別のperspectiveがでてきました。味・色・栄養のバランスいずれにしても「保守」。
こんなやりとりから子どもたちから「保守はBalancedなんだ!」という気づきが生まれました。
理由によって、分類先が違うことや「創造」でもあり「運動」でもあり「保守」でもある動作があることなどあれこれ思考する概念の学びにおいても、お弁当調査のお蔭様で視野が広がっていきました。
そこで、さらになんでそんなことをするのだろうと疑問に思うことを集め、深掘りしていくことにしました。
まだまだ気づいていなかった”お蔭様”は身の回りにたくさん溢れているようです。
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:「私たちはみんなのおかげで生きている」
[1年生]
スキー合宿を一週間はさんで久しぶりのテーマ学習です。初日はHWとなっていた「お弁当調査」のシェアを行いました。
1年生の子どもたちは毎日なにかを誰かにしてもらっています。
そのことに気がつくために日々の生活を振り返り、朝起きてから寝るまでの間にだれからどのようなことをしてもらっているのか考えて書き出してみました。
そうしたところどの子にも共通していたのはお父さんやお母さんがお弁当を作ってもらっているということでした。
子どもたちと話しているとお弁当を作ってもらっていること自体については”おかげさま”だという思いを持っているとのことですが、実際にお弁当を作るためにお父さんやお母さんがどのようなことをしてくれているのか尋ねてみると誰も知らないようでした。
自分たちの見えないところで、いつのまにかしてもらっていることはなんだろう。
それを探すべく、お弁当を作ってくださっているところを観察させてもらい調査してくるというのがお休みの間のミッションとなりました。
ひとつひとつの動作に着目し、どんな動きをしているのかを観察するために、動きを3つの種類に分類するという課題を出しました。
「運動」「創造」「保守」
言葉の意味を確認したあと、子どもたちなりに次のようにイメージしていました。
創造:何かをつくりだすこと
運動:体や手を動かす
保守:Balanced。健康や人の生活をよくするためにやること。
観察してきた動作を3つのシートに分けていきました。
運動:ピーマンを切る/冷蔵庫から煮物を出す/フライパンを動かす
創造:とり肉をみりんと醤油につける/コロッケを揚げる/スパゲティをカレー粉とバターで混ぜる
保守:ヤーコンのゴマ和えをきれいにカップに入れる/ごはんを冷ます/トマトとパセリを洗う
集まった動きは、運動52こ、創造22こ、保守41こでした。
一つ一つの分類について「なんのために?」と話し合っていくことで最初は”運動”だと思っていた「ごはんを冷ます」動作も炊きたてのごはんだと水蒸気で中身全体が濡れてしまうから冷ましてから入れてくれている。ということはつまり私がごはんをおいしく食べれるように思ってやってくれているので「保守」。
また「ヤーコンのゴマ和えととり肉と合うかな?」とつぶやきながらお父さんが作ってくれていた。「なにが合うか考えていたのかな?」と問いかけると本人は考えた末、「ぼくのお口に合うかかな?」と答えた。すると他の子からは「色が他のおかずと合うか考えてたのかもよ?」、「栄養のバランスを考えてたのかもよ?」と別のperspectiveがでてきました。味・色・栄養のバランスいずれにしても「保守」。
こんなやりとりから子どもたちから「保守はBalancedなんだ!」という気づきが生まれました。
理由によって、分類先が違うことや「創造」でもあり「運動」でもあり「保守」でもある動作があることなどあれこれ思考する概念の学びにおいても、お弁当調査のお蔭様で視野が広がっていきました。
そこで、さらになんでそんなことをするのだろうと疑問に思うことを集め、深掘りしていくことにしました。
まだまだ気づいていなかった”お蔭様”は身の回りにたくさん溢れているようです。
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。