タイトル:To Be or Not To Be
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:「意思決定とは行動を約束することである。」
先輩やスタッフが口にしている「To Be」という言葉は耳に入ってきていても、
それだけではイメージもできず何のテーマなのかよくわかりません。
正式なタイトル名は「To Be or Not To Be」。
選択を迫られる場面や、何気なく行動しているときでも、人はそう動こうと自分で決めています。あるいは、行動しないという選択をしているときもあります。
その行動の背景には
「こうなりたい、こうしたい、こうはなりたくない、これはしたくない」
などの思いがあるはず!
自分はどんなときに、どんな行動をとっているのか。普段の行動を思い返してみることからスタートです。
「誕生日プレゼントを3つの中から選ぶのが大変だった。
スターウォーズのラジコンか、車のラジコンか、スケートボードかどれも欲しかったけど、 使えるもので、今持っていないものがいいと思ったからスターウォーズにした。」
「何もすることがなくて、ピアノに行った。」
「ついつい、髪の毛をいじっちゃう。」
「ムカついて、レゴを壊しちゃう。」
「お父さんのサングラスを壊して、湯たんぽのせいにしようと嘘ついた。」
「妹のマグロを食べた。あとでバレて謝った。」
「怒られているときに、ソファーに隠れて耳ふさいでた。」
「みんなが鬼ごっこしてても、自分はブランコに乗る。」
「算数の問題が合っていて、嬉しくて走り回った。」
選択肢がある中から選んだ行動や、悪いとわかっていながらしてしまった行動、気づいたらしている仕草などが出てきました。どうしてそういった行動をとったのか理由を聞いてみると、「それは自分の欲求が勝ってしまったからかなぁ。」と「欲求」という言葉が何度も登場します。
前回のテーマ「限りある資源、限りなき欲求」では、資源を巡る問題においては人間の欲求がいつでも絡んでいることを知り、自分たち自身も欲しいものはいつもあり、したいこともたくさんあることを自覚しています。やはり自分たちは欲求のままに行動しているのか・・・というモヤモヤが浮き出てきたようです。
嘘をつく理由としては、「怒られたくない」「褒められたい」という保身だけではなく、
「期待に応えたいから」という、親のためという意見も出てきました。
自分のために動くこともあれば、こういった誰かのために行動していることもあります。
「みんなが手をあげているときは、手をあげないようにしてる。
みんながあげてないときは、あげるようにしてる。」
誰のためというより、みんなのため、もしくは「場」を考えての行動ともいえます。
また、子どもたち自身からは出てこないものの、
時折耳にする「お母さんがいっていたから」というのも、
行動の理由としてあげられます。
「ママがしなさいっていうからマスクをしてるの。」
「パパにやれって言われてる宿題をやってる。」という子もいます。
自分の行動から、何のための行動なのかを追っていくと、
自分の欲求のため
誰かのため
誰かに言われたため
といった自分の行動を決定する上での理由があがってきました。
でも、まだまだ掘り出されていない感じがします。
自分の行動は、言われてみたり、何かきっかけがあったりすると思い出すものの、
普段の生活の中では、何気なく行動していることが多いのか、意外に出てきません。
理由を問われても、話せない場合もあります。
私たちは自分で意思決定していることすら意識していないのかもしれません。
この現状を踏まえて、この先1週間、自分の行動を意識してみることを心がけ、
翌週に振り返ることにしてみました。
また、TCS必読百選のひとつ『半パン・デイズ』を読み、
主人公ヒロシのとった行動からその理由や真意を探っていくことで、 自分に置き換えたり、同じような経験を思い出したりしていきたいと思います。 自分の行動をしっかりと捉えていくことに挑む前半戦の始まりです。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:「意思決定とは行動を約束することである。」
[3・4年生]
「To Be」ってどんなテーマ?先輩やスタッフが口にしている「To Be」という言葉は耳に入ってきていても、
それだけではイメージもできず何のテーマなのかよくわかりません。
正式なタイトル名は「To Be or Not To Be」。
選択を迫られる場面や、何気なく行動しているときでも、人はそう動こうと自分で決めています。あるいは、行動しないという選択をしているときもあります。
その行動の背景には
「こうなりたい、こうしたい、こうはなりたくない、これはしたくない」
などの思いがあるはず!
自分はどんなときに、どんな行動をとっているのか。普段の行動を思い返してみることからスタートです。
「誕生日プレゼントを3つの中から選ぶのが大変だった。
スターウォーズのラジコンか、車のラジコンか、スケートボードかどれも欲しかったけど、 使えるもので、今持っていないものがいいと思ったからスターウォーズにした。」
「何もすることがなくて、ピアノに行った。」
「ついつい、髪の毛をいじっちゃう。」
「ムカついて、レゴを壊しちゃう。」
「お父さんのサングラスを壊して、湯たんぽのせいにしようと嘘ついた。」
「妹のマグロを食べた。あとでバレて謝った。」
「怒られているときに、ソファーに隠れて耳ふさいでた。」
「みんなが鬼ごっこしてても、自分はブランコに乗る。」
「算数の問題が合っていて、嬉しくて走り回った。」
選択肢がある中から選んだ行動や、悪いとわかっていながらしてしまった行動、気づいたらしている仕草などが出てきました。どうしてそういった行動をとったのか理由を聞いてみると、「それは自分の欲求が勝ってしまったからかなぁ。」と「欲求」という言葉が何度も登場します。
前回のテーマ「限りある資源、限りなき欲求」では、資源を巡る問題においては人間の欲求がいつでも絡んでいることを知り、自分たち自身も欲しいものはいつもあり、したいこともたくさんあることを自覚しています。やはり自分たちは欲求のままに行動しているのか・・・というモヤモヤが浮き出てきたようです。
嘘をつく理由としては、「怒られたくない」「褒められたい」という保身だけではなく、
「期待に応えたいから」という、親のためという意見も出てきました。
自分のために動くこともあれば、こういった誰かのために行動していることもあります。
「みんなが手をあげているときは、手をあげないようにしてる。
みんながあげてないときは、あげるようにしてる。」
誰のためというより、みんなのため、もしくは「場」を考えての行動ともいえます。
また、子どもたち自身からは出てこないものの、
時折耳にする「お母さんがいっていたから」というのも、
行動の理由としてあげられます。
「ママがしなさいっていうからマスクをしてるの。」
「パパにやれって言われてる宿題をやってる。」という子もいます。
自分の行動から、何のための行動なのかを追っていくと、
自分の欲求のため
誰かのため
誰かに言われたため
といった自分の行動を決定する上での理由があがってきました。
でも、まだまだ掘り出されていない感じがします。
自分の行動は、言われてみたり、何かきっかけがあったりすると思い出すものの、
普段の生活の中では、何気なく行動していることが多いのか、意外に出てきません。
理由を問われても、話せない場合もあります。
私たちは自分で意思決定していることすら意識していないのかもしれません。
この現状を踏まえて、この先1週間、自分の行動を意識してみることを心がけ、
翌週に振り返ることにしてみました。
また、TCS必読百選のひとつ『半パン・デイズ』を読み、
主人公ヒロシのとった行動からその理由や真意を探っていくことで、 自分に置き換えたり、同じような経験を思い出したりしていきたいと思います。 自分の行動をしっかりと捉えていくことに挑む前半戦の始まりです。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。