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電気はやっぱり便利

タイトル:限りある資源、限りなき欲求
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「地球資源の持続可能性は人間の選択に委ねられている。」

[3・4年生]

自分たちは普段どのくらいエネルギー資源を使っているのだろう。
「洋服、筆箱、鉛筆とかの物は、機会で作っていれば電気も石油とかも使うよね。」
「車とかバスは、ガソリン使ってるから石油が資源だね。」
「物を運ぶときに、ガソリン使うってことか。」

IMGP7063.jpg   IMGP7064.jpg
「これって、おかげさまだね。」
自分の持っている物や食べている物、利用している物はもとをたどるとどんなエネルギーを使い、どんな資源が絡んでくるのか、考えていると「おかげさま」のテーマと似ているようにも感じてきます。ポストイットに使っているエネルギーを書いていくと、やはり電気がわかりやすく、かつ多いことが浮かんできます。

では、どのくらいの電気を使っているのか、試しにスクール内の蛍光灯のワット数と本数を調べて、消費量を計算してみることにしました。

IMGP7116.jpg1・2階、トイレの電気も含めて全部で5215W。
1時間全部つけていると、CO2排出量は2130g。つまり、約2kg。
ここは便利な計算サイトに頼ってみました。
インターネットやパソコンもまさに電気を使っています。
1フロア消しておくだけでも230gの削減ができることがわかります。



家の電気料金の明細からもCO2排出量が計算できます。
「冬休み中は家にいないときもあるから、減るのがわかると思う。」
「冬休みに電気使わないようにしてみようかな。」
それぞれの家でのデータが出ると何か発見できることがあるかもしれません。

「静電気ってうまく使えないのかな?」
「こんなに化石燃料に頼っていないで、水力エネルギーも使うといいのに。」
「風力もいいと思う。」
「火を頼っていた時代よりも、火力エネルギーを使ってる。」
「戦争でも火を使ってる。」
「人が減れば、CO2が減らせる。」
「BANE(5・6年)たちがやってた“You do it”みたい!」

5・6年生が「銀河鉄道に乗って」のテーマ学習で仕上げた劇作品“You do it”は人口増加を解消するために人口そのものを減らしてしまおう考えたけれども計画通りに行かず・・と展開していく話です。増えることは悪いことではないけれど、どんどんエネルギー消費量が増えてくるとなるといいことではなくなってきます。

実際に世界ではエネルギーを巡る奪い合いや紛争があるという事実を知ると、自分たち人間の欲求の限りなさに行き当たります。
「人間って本当に自分勝手。」
「資源をみんなが欲しがったら、自然がなくなる。」
「そしたら、人間もなくなる。」

IMGP7112.jpg

1・2年のテーマ「エイリアン・パラダイス」の中で、外来種が池に放たれ在来種がいなくなると最終的に生き残った外来種同士は共食いをしてしまい、最終的にはすべての生き物が途絶えてしまうと本で読んだことが思い出されます。

では、自分たちはこれからどのようにエネルギー資源を使っていけばいいのだろうか。
いっそのこと使うことをやめてしまう。
ほかのものを使う。
節約して使う。
同じものを繰り返して使う。

さて、どうしたものか。地球資源の持続可能性は人間の選択に委ねられているのかどうか。冬休み明けからは、新たなエネルギー資源の活用例を見ながら、自分たちなりの考えを模索していきます。

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TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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