タイトル:表裏一体
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「禍福は糾える縄の如し」
TCSでのテーマ学習を4回経験してきた1年生たちは2年生とのコラボレーションが楽しみなようです。
この複学年だから起こる学びの作用も探究の醍醐味ですね。
さて今回のテーマは「表裏一体」。
このタイトルに1年生たちはもちろんポカーンとしていますが、2年生たちは早速食いついてきました。
「ねえ、それって”いったい”っていう漢字でしょ?ていうことは一つの体っていう意味なんでしょ?」
「その前に書いてある漢字は”おもて”と”うら”だよね!”おもて”と”うら”が一つの体になっているっていうことかぁ・・・ふーーーん・・・」
と何やら考え始める子どもたち。
「あ!なんか分かった!ひょっとしてさあ、それってこの筆箱みたいに表も裏もあるけどでも一つのものになっているっていうことなんじゃない?」
とある子が表裏一体の漢字からひらめいたことを口に出します。
「あ!じゃあ私の手も表裏一体じゃん!」
テーマタイトルの四字熟語を提示しただけで早速盛り上がって頭がグルグルし始める2年生たちを見ながら1年生もニヤニヤしています。
「それで今ちゃん(私のことです)!探究領域は何なの?」
私が共存共生の探究であることを告げると、
「共存共生かあ。あ!ちょっと待って。”共”って”とも”って読むよね。で”そんざい”でしょ。で”ともにいきる”っていうことか。なんか分かってきたぞ〜!」
2年生たちなかなかいい読みをしています。漢字から概念を想像することを楽しんでいますね。
私たちは人間だけでなく、さまざまな生き物たちと共にこの地球に生きていると言えます。
そして私たちはすでに自然からたくさんの恵みをもらっているということも言えます。
では私たちはどのような恵みを自然からもらっているのでしょうか?
1週目である今週は子どもたちが知っている「自然の恵み」と「自然のこわさ」について考えを聞き出していきました。
自分たちが感じていることや経験したことがあることとテレビや人から聞いたことなどさまざまな”恵み”と”こわさ”が出てきました。
”自然の恵み” 動物・魚・虫・葉っぱなどの生きているものが最初出てきましたが、水・川・雪・海・湖・池・森・山・土など自然界にある多くのものへとだんだん話題が移っていきました。
「雪がないと楽しくないよね!雪があるからスキーとかスノボーができるし、雪合戦もできるよね。」
「川も釣りができるし、泳げるし、沢登りもして遊べるもんね。おかげさまだー!」
「土があるから食べ物ができるしね。」
「それに葉っぱが酸素を作ってるって聞いたことあるから、気がないと人間は生きていけないんじゃない?」
「雷も恵みだよ!だって、夜に電気消して雷のピカピカ見るときれいだもん。」
「山があるから川ができて、それが流れて海にいくんだよ。だから全部山の恵みなんじゃない?あれ、でもなんで海の水ってしょっぱいんだろう?」
などなど子どもたちの発言を模造紙に記録していくとあっという間に彼らが考えている”自然の恵み”で埋め尽くされました。
そこでまた質問をしてみました。
「すごいね。これだけ自然の恵みがあるっていうことはぼくたちは生まれたらすでにこれだけの恵みの中に生きているってことなのかな。じゃあ、自然って恵みだけで全然こわくはないのかな?」
と問いかけると、すぐにみんなの手が上がります。
「そんなことないよ〜!だってこわい動物っているじゃん!トラとか蛇とかさ。」
「大波もこわいよ〜!砂浜に座ってたらさらわれちゃうかもしれないんだよ。」
「雷だって人に落ちたら死んじゃうよ。木に落ちたら燃えちゃうし。山火事とかさ。」
「地震もあるよ。ぼくは電車に乗ってる時に地震が起きて線路を歩いて帰ったことあるんだ。」
「雨もこわいよ。ばあばの家の前の道にどんどん水がたまっていって車が浮かんでるの見たことあるんだよ。」
「私もインドで大雨と雷で大変だったことあるよ。高いところに逃げたから平気だったけど、おじさんに”stop!!”って大きい声で言われたもん!」
他にも火山や太陽のこわさ、雪のこわさなどさまざまなことが出てきました。 翌日はその中から地震について取り上げて、より掘り下げて話をし合ったりそのメカニズムについて絵本や図鑑など資料を用いて学んでいきました。
さあ来週はどんな自然現象について考えていくことになるのでしょうか。
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「禍福は糾える縄の如し」
[1・2年生]
今回のテーマ学習は1・2年生が一緒に学んでいきます。TCSでのテーマ学習を4回経験してきた1年生たちは2年生とのコラボレーションが楽しみなようです。
この複学年だから起こる学びの作用も探究の醍醐味ですね。
さて今回のテーマは「表裏一体」。
このタイトルに1年生たちはもちろんポカーンとしていますが、2年生たちは早速食いついてきました。
「ねえ、それって”いったい”っていう漢字でしょ?ていうことは一つの体っていう意味なんでしょ?」
「その前に書いてある漢字は”おもて”と”うら”だよね!”おもて”と”うら”が一つの体になっているっていうことかぁ・・・ふーーーん・・・」
と何やら考え始める子どもたち。
「あ!なんか分かった!ひょっとしてさあ、それってこの筆箱みたいに表も裏もあるけどでも一つのものになっているっていうことなんじゃない?」
とある子が表裏一体の漢字からひらめいたことを口に出します。
「あ!じゃあ私の手も表裏一体じゃん!」
テーマタイトルの四字熟語を提示しただけで早速盛り上がって頭がグルグルし始める2年生たちを見ながら1年生もニヤニヤしています。
「それで今ちゃん(私のことです)!探究領域は何なの?」
私が共存共生の探究であることを告げると、
「共存共生かあ。あ!ちょっと待って。”共”って”とも”って読むよね。で”そんざい”でしょ。で”ともにいきる”っていうことか。なんか分かってきたぞ〜!」
2年生たちなかなかいい読みをしています。漢字から概念を想像することを楽しんでいますね。
私たちは人間だけでなく、さまざまな生き物たちと共にこの地球に生きていると言えます。
そして私たちはすでに自然からたくさんの恵みをもらっているということも言えます。
では私たちはどのような恵みを自然からもらっているのでしょうか?
1週目である今週は子どもたちが知っている「自然の恵み」と「自然のこわさ」について考えを聞き出していきました。
自分たちが感じていることや経験したことがあることとテレビや人から聞いたことなどさまざまな”恵み”と”こわさ”が出てきました。
”自然の恵み” 動物・魚・虫・葉っぱなどの生きているものが最初出てきましたが、水・川・雪・海・湖・池・森・山・土など自然界にある多くのものへとだんだん話題が移っていきました。
「雪がないと楽しくないよね!雪があるからスキーとかスノボーができるし、雪合戦もできるよね。」
「川も釣りができるし、泳げるし、沢登りもして遊べるもんね。おかげさまだー!」
「土があるから食べ物ができるしね。」
「それに葉っぱが酸素を作ってるって聞いたことあるから、気がないと人間は生きていけないんじゃない?」
「雷も恵みだよ!だって、夜に電気消して雷のピカピカ見るときれいだもん。」
「山があるから川ができて、それが流れて海にいくんだよ。だから全部山の恵みなんじゃない?あれ、でもなんで海の水ってしょっぱいんだろう?」
などなど子どもたちの発言を模造紙に記録していくとあっという間に彼らが考えている”自然の恵み”で埋め尽くされました。
そこでまた質問をしてみました。
「すごいね。これだけ自然の恵みがあるっていうことはぼくたちは生まれたらすでにこれだけの恵みの中に生きているってことなのかな。じゃあ、自然って恵みだけで全然こわくはないのかな?」
と問いかけると、すぐにみんなの手が上がります。
「そんなことないよ〜!だってこわい動物っているじゃん!トラとか蛇とかさ。」
「大波もこわいよ〜!砂浜に座ってたらさらわれちゃうかもしれないんだよ。」
「雷だって人に落ちたら死んじゃうよ。木に落ちたら燃えちゃうし。山火事とかさ。」
「地震もあるよ。ぼくは電車に乗ってる時に地震が起きて線路を歩いて帰ったことあるんだ。」
「雨もこわいよ。ばあばの家の前の道にどんどん水がたまっていって車が浮かんでるの見たことあるんだよ。」
「私もインドで大雨と雷で大変だったことあるよ。高いところに逃げたから平気だったけど、おじさんに”stop!!”って大きい声で言われたもん!」
他にも火山や太陽のこわさ、雪のこわさなどさまざまなことが出てきました。 翌日はその中から地震について取り上げて、より掘り下げて話をし合ったりそのメカニズムについて絵本や図鑑など資料を用いて学んでいきました。
さあ来週はどんな自然現象について考えていくことになるのでしょうか。
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。