タイトル:似て非なるもの
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:「私たちは過去を受け継いで、未来を創り出す。」
思いを歌詞に表現していきます。
「We Are The World」の曲に合わせて替え歌を作ります。
7人でひとつの歌をつくる。さて、どう作ろうか。
分担にするのか、それなら誰がどこのパートを作るのか、
どう進めていくかを 話し合います。
分担ではひとつのまとまった歌に仕上げるのは大変そうなことが想像できてきます。
そこで、まずは一人でどんな歌詞にするのかを一通り考えてくることになりました。
ひとりずつが考えてきた歌詞を見せ合うと、
お互い伝えたい内容が似ているところがあることがわかってきます。
♪DNA DNA DNAそれはものすごく小さいもの
だけど、その小さいもので体を変えていくんだ
「それいいね。」「音楽にあってる。」
「そうかなー。ものすごくってところがなんか変えた方がいいような。」
小さいけれど、体を変えていくことを伝えたい。では、どこをどう変えようか。
それぞれが歌いながら、いろいろな言葉を当てはめていきます。
♪DNA DNA DNAそれは小さく偉大なもの
「いいんじゃない。これにしよう!」
全体を通して何を伝えたいのかを共有した上で、歌いやすい言葉数に編集していきます。
変わりたいけど変われない自分がいる。
そんな自分よりも自分の中にあるDNAの働きにはすごいところがたくさんある。
遺伝子には眠った情報がたくさん詰まっていることが解明されてきているという事実や、
そのOFFになっている遺伝子を ONにすることができたら変わってくるという資料の情報もあり、さらには、ONにするにはホジティブに考えること・できると思うことが必要だということも子どもたちの頭には印象強く残っています。
それゆえに、葛藤が生まれ、それを歌詞に表せたらという思いは全員一致しているようです。
♪遺伝子をONにするには、強い意志が必要だ
「自分で作ってみたけど、なんかキレイごとになって嫌なんだよね。」
「簡単には変われないって。」
「前半に変われないことを入れて、サビでONにすることいれるのはどう?」
「自分の変えたいところは、 OFFにするっていうのは?」
「ONとかOFFとか言っても、聞いている人はなんのことはわからないんじゃないの?」
「人それぞれの遺伝子は0.5%しか違わないことを入れたいんだけど。」
話してきた内容だけではなく、資料で読み解いてきた情報も入れた方がいいのではないかという意見も出てきます。
キレイごとを気にしていた部分は次のように変えられていきました。
♪強い意志でONにする
だけどそれほど 簡単には
変わらないから悩むんだ
プレゼンでは、歌を披露するだけでなく、 DNAをkey conceptsで問いを立て、立てた問いについてわかったことA3用紙1枚にまとめて発表をすることになっています。こちらについては、さすが高学年、これまでの学びを活かして、サクッとホームワークしてくる子、スクールで集中してかきあげる子、それぞれプレゼンまでに間に合わせてきました。
歌詞ができあがってホッとするのも束の間、次は歌の練習です。
歌詞カードは配りません。
どれだけ自分たちの思いが届くかは、歌い方にかかってきます。
「なんて言っているのか聞こえなかった」とはならないよう、大きな声ではっきりと歌うことを心がけて練習していきます。彼らは「やるときはやる」という気持ちは強いもので、最初から臆せず声を出して歌っていきます。音程がわからなければ、何度も音楽を聴き直して合わせていきます。
それぞれが作ったところを歌うパートにしていきました。
「繰り返しのところを最後はDNAじゃなくてRNAにしてみたら?」
「そしたら、塩基が変わるから意味が変わらない?」
「DNAのところをアデニンとかにしてみる?」
「RNAはアデニンをウラシルにすればいいよ。」
「TがUになるからチミンがウラシルじゃない?」
「サビのところは2つに分かれて、合いの手みたいにしたら?」
歌いながらだからこそ、新しい案が出てきたようです。何がウラシルに変わるのか、わからなくなった部分については、再度資料を見直していきます。
プレゼン前日、ようやく歌詞の完成です!
塩基の話題から、歌のタイトル決めでは、『GATTACA』のように、A、T、G、Cの塩基の頭文字で作れないかと考えていきました。なかなかピンとくるものが出てこない中、一人がひらめいたように「Great−ATTACは?」と口に出します。「Great−ATTAC」偉大な遺伝子に大きな力でアタックしてONにしていこうという意味だと言います。
「すごいなー。」と意見を出した子に対して、周りは尊敬の念を表していました。
さぁ、練習では十分に歌えるようになってきました。
とは言っても、人前で一人ずつ歌うのはかなり緊張するもの。
ここは自分を信じてプラス思考で臨みたいところです。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:「私たちは過去を受け継いで、未来を創り出す。」
[5・6年生]
いよいよ最終週。これまで学んできたことを振り返りながら、思いを歌詞に表現していきます。
「We Are The World」の曲に合わせて替え歌を作ります。
7人でひとつの歌をつくる。さて、どう作ろうか。
分担にするのか、それなら誰がどこのパートを作るのか、
どう進めていくかを 話し合います。
分担ではひとつのまとまった歌に仕上げるのは大変そうなことが想像できてきます。
そこで、まずは一人でどんな歌詞にするのかを一通り考えてくることになりました。
ひとりずつが考えてきた歌詞を見せ合うと、
お互い伝えたい内容が似ているところがあることがわかってきます。
♪DNA DNA DNAそれはものすごく小さいもの
だけど、その小さいもので体を変えていくんだ
「それいいね。」「音楽にあってる。」
「そうかなー。ものすごくってところがなんか変えた方がいいような。」
小さいけれど、体を変えていくことを伝えたい。では、どこをどう変えようか。
それぞれが歌いながら、いろいろな言葉を当てはめていきます。
♪DNA DNA DNAそれは小さく偉大なもの
「いいんじゃない。これにしよう!」
全体を通して何を伝えたいのかを共有した上で、歌いやすい言葉数に編集していきます。
変わりたいけど変われない自分がいる。
そんな自分よりも自分の中にあるDNAの働きにはすごいところがたくさんある。
遺伝子には眠った情報がたくさん詰まっていることが解明されてきているという事実や、
そのOFFになっている遺伝子を ONにすることができたら変わってくるという資料の情報もあり、さらには、ONにするにはホジティブに考えること・できると思うことが必要だということも子どもたちの頭には印象強く残っています。
それゆえに、葛藤が生まれ、それを歌詞に表せたらという思いは全員一致しているようです。
♪遺伝子をONにするには、強い意志が必要だ
「自分で作ってみたけど、なんかキレイごとになって嫌なんだよね。」
「簡単には変われないって。」
「前半に変われないことを入れて、サビでONにすることいれるのはどう?」
「自分の変えたいところは、 OFFにするっていうのは?」
「ONとかOFFとか言っても、聞いている人はなんのことはわからないんじゃないの?」
「人それぞれの遺伝子は0.5%しか違わないことを入れたいんだけど。」
話してきた内容だけではなく、資料で読み解いてきた情報も入れた方がいいのではないかという意見も出てきます。
キレイごとを気にしていた部分は次のように変えられていきました。
♪強い意志でONにする
だけどそれほど 簡単には
変わらないから悩むんだ
プレゼンでは、歌を披露するだけでなく、 DNAをkey conceptsで問いを立て、立てた問いについてわかったことA3用紙1枚にまとめて発表をすることになっています。こちらについては、さすが高学年、これまでの学びを活かして、サクッとホームワークしてくる子、スクールで集中してかきあげる子、それぞれプレゼンまでに間に合わせてきました。
歌詞ができあがってホッとするのも束の間、次は歌の練習です。
歌詞カードは配りません。
どれだけ自分たちの思いが届くかは、歌い方にかかってきます。
「なんて言っているのか聞こえなかった」とはならないよう、大きな声ではっきりと歌うことを心がけて練習していきます。彼らは「やるときはやる」という気持ちは強いもので、最初から臆せず声を出して歌っていきます。音程がわからなければ、何度も音楽を聴き直して合わせていきます。
それぞれが作ったところを歌うパートにしていきました。
「繰り返しのところを最後はDNAじゃなくてRNAにしてみたら?」
「そしたら、塩基が変わるから意味が変わらない?」
「DNAのところをアデニンとかにしてみる?」
「RNAはアデニンをウラシルにすればいいよ。」
「TがUになるからチミンがウラシルじゃない?」
「サビのところは2つに分かれて、合いの手みたいにしたら?」
歌いながらだからこそ、新しい案が出てきたようです。何がウラシルに変わるのか、わからなくなった部分については、再度資料を見直していきます。
プレゼン前日、ようやく歌詞の完成です!
塩基の話題から、歌のタイトル決めでは、『GATTACA』のように、A、T、G、Cの塩基の頭文字で作れないかと考えていきました。なかなかピンとくるものが出てこない中、一人がひらめいたように「Great−ATTACは?」と口に出します。「Great−ATTAC」偉大な遺伝子に大きな力でアタックしてONにしていこうという意味だと言います。
「すごいなー。」と意見を出した子に対して、周りは尊敬の念を表していました。
さぁ、練習では十分に歌えるようになってきました。
とは言っても、人前で一人ずつ歌うのはかなり緊張するもの。
ここは自分を信じてプラス思考で臨みたいところです。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。