タイトル:サインを受信せよ!
探究領域:意思表現
セントラルアイディア:「メッセージは抽象化によって凝縮して伝えることができる。」
週末には、家の中で見つけたものをそれぞれのiPadに保存してきています。
さぁ、どんなものが集まったのでしょうか。
ダンボールについてたサイン。
「すぐに届くってメッセージだってすぐわかった。」
「でも、これ口にも見える。」
「自分の欲しいものが届いてうれしいから口がニコニコしているってことじゃない?」
「線が丸くなってるのは、重たいものでも運ぶって意味かな。」
「メッセージってひとつじゃないんだ。」
「凝縮しちゃったってことじゃない?」
発見した子自身は、自分とは違うメッセージの読み取り方ができることに驚いている様子です。誰もが同じメッセージとして受け取れる、わかりやすいサインはあるのでしょうか。次々に見ていく中で、星や月のマークなら夜、同じものが2つあると、「もっと」とか「たくさん」って意味になる、三角、四角、まるをつかっているものが多いなど、工夫している点にも気がついていきます。何がどのように凝縮されているのか探っていきます。
集められたサインには、文字とセットになっているものが半分くらいありました。子どもたちの間でも、言葉は国によって違うため、文字がなくても見ただけでわかるものがいいサインだという見方をするようになっています。文字でなく、数字でもわかりにくいという話題も出てきました。
確かに、20の数字は、20歳なのか、20kgなのか、20mなのかわかりません。
「20回しか通れないって意味かもしれないよ。」
20としか書かれていないと、いろんな意味に読み取れてしまいます。
すぐにわかって受信できるサイン、ぜんぜんわからなくて受信できないサイン、 いろんな意味に読み取れてモヤモヤしてしまうサインの3つに分類してみることにしました。
文字なしで受信できるサインは意外に少ない?!
これはわかりやすいサインじゃないかとあがりました。
「こっちが女子トイレ、こっちが男子トイレってマーク。」
トイレの絵はないのに、どうしてトイレってわかるの?と聞くと、
「インプットされちゃってるから、わかっちゃう。」と言います。
何度も利用しているうちに、人間はインプットされてしまうというのです。
「女は赤で、男は青だよね。」
「赤は目立たせたいときにも使ってる。」
「危険、あぶないってときにも赤だよ。」
「女はあぶないってこと?」
性別を色で分けているのはインプットのひとつなのかもしれません。
色にもメッセージがあることをピクトグラムに関する本に載っている「マークの基本と色の関係」を見て確認していきました。
「青はこんなことしていいですよってことは、いいでしょマークだね。」
「安全は緑なんだ。」
今後、自分たちがオリジナルサインをつくっていく上でも、基本的な知識や身の回りのわかりやすいサインの要素を取り入れていきたいものです。どこにどのような工夫がされているのかを探るために、自分がわかりやすいと思うサインを真似してみることにしました。
読み取ったメッセージは
「自転車が通るから気をつけてね。」
サインを見ないで、メッセージ通りに描いてみます。
車輪やペダルがなくても自転車というメッセージは伝わっています。
自分が描いたサインとの違いをメモしていきます。
「赤い円があった方が目立つ。太い方がいい。」
「黄色だけじゃなく、白があった方がいい。」
「平和がどんどん広がるよ、それで葉っぱになるよってメッセージだと思う。
だから、矢印がだんだん太くなって、矢印の先に葉っぱがあるんだ。」
「緑だけの方がいいのかな。それとも青?」
二色?一色?どちらの方が伝わりやすいのかモヤモヤしています。
描き終わったあとに、 「マークって簡単だと思ってたけど、やってみたら難しい。」と 感想を書いていた子がいました。簡単に描いているのがマーク。されど、それを描くのは難しい。何を描かず、どこを強調していけば、シンプルでわかりやすいサインとなるのか。実際に描いてみることで感じることも増えてきました。抽象化による凝縮への挑戦が続きます。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:意思表現
セントラルアイディア:「メッセージは抽象化によって凝縮して伝えることができる。」
[1・2年生]
先週はサインと思うものを集めまわりました。週末には、家の中で見つけたものをそれぞれのiPadに保存してきています。
さぁ、どんなものが集まったのでしょうか。
ダンボールについてたサイン。
「すぐに届くってメッセージだってすぐわかった。」
「でも、これ口にも見える。」
「自分の欲しいものが届いてうれしいから口がニコニコしているってことじゃない?」
「線が丸くなってるのは、重たいものでも運ぶって意味かな。」
「メッセージってひとつじゃないんだ。」
「凝縮しちゃったってことじゃない?」
発見した子自身は、自分とは違うメッセージの読み取り方ができることに驚いている様子です。誰もが同じメッセージとして受け取れる、わかりやすいサインはあるのでしょうか。次々に見ていく中で、星や月のマークなら夜、同じものが2つあると、「もっと」とか「たくさん」って意味になる、三角、四角、まるをつかっているものが多いなど、工夫している点にも気がついていきます。何がどのように凝縮されているのか探っていきます。
集められたサインには、文字とセットになっているものが半分くらいありました。子どもたちの間でも、言葉は国によって違うため、文字がなくても見ただけでわかるものがいいサインだという見方をするようになっています。文字でなく、数字でもわかりにくいという話題も出てきました。
確かに、20の数字は、20歳なのか、20kgなのか、20mなのかわかりません。
「20回しか通れないって意味かもしれないよ。」
20としか書かれていないと、いろんな意味に読み取れてしまいます。
すぐにわかって受信できるサイン、ぜんぜんわからなくて受信できないサイン、 いろんな意味に読み取れてモヤモヤしてしまうサインの3つに分類してみることにしました。
文字なしで受信できるサインは意外に少ない?!
これはわかりやすいサインじゃないかとあがりました。
「こっちが女子トイレ、こっちが男子トイレってマーク。」
トイレの絵はないのに、どうしてトイレってわかるの?と聞くと、
「インプットされちゃってるから、わかっちゃう。」と言います。
何度も利用しているうちに、人間はインプットされてしまうというのです。
「女は赤で、男は青だよね。」
「赤は目立たせたいときにも使ってる。」
「危険、あぶないってときにも赤だよ。」
「女はあぶないってこと?」
性別を色で分けているのはインプットのひとつなのかもしれません。
色にもメッセージがあることをピクトグラムに関する本に載っている「マークの基本と色の関係」を見て確認していきました。
「青はこんなことしていいですよってことは、いいでしょマークだね。」
「安全は緑なんだ。」
今後、自分たちがオリジナルサインをつくっていく上でも、基本的な知識や身の回りのわかりやすいサインの要素を取り入れていきたいものです。どこにどのような工夫がされているのかを探るために、自分がわかりやすいと思うサインを真似してみることにしました。
読み取ったメッセージは
「自転車が通るから気をつけてね。」
サインを見ないで、メッセージ通りに描いてみます。
車輪やペダルがなくても自転車というメッセージは伝わっています。
自分が描いたサインとの違いをメモしていきます。
「赤い円があった方が目立つ。太い方がいい。」
「黄色だけじゃなく、白があった方がいい。」
「平和がどんどん広がるよ、それで葉っぱになるよってメッセージだと思う。
だから、矢印がだんだん太くなって、矢印の先に葉っぱがあるんだ。」
「緑だけの方がいいのかな。それとも青?」
二色?一色?どちらの方が伝わりやすいのかモヤモヤしています。
描き終わったあとに、 「マークって簡単だと思ってたけど、やってみたら難しい。」と 感想を書いていた子がいました。簡単に描いているのがマーク。されど、それを描くのは難しい。何を描かず、どこを強調していけば、シンプルでわかりやすいサインとなるのか。実際に描いてみることで感じることも増えてきました。抽象化による凝縮への挑戦が続きます。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。