タイトル:サインを受信せよ!
探究領域:意思表現
セントラルアイディア:「メッセージは抽象化によって凝縮して伝えることができる。」
「サインを受信せよ!」
「受信って何?」と、ぼそっとつぶやきが出てきました。
今日は、ここからスタートです。
今、受信って漢字を見て、「受信って何?」って受信したよと言うと、
「あ、受信って頭の中で?が出たり!が出たりすること?」と別の子が言い出します。
「それなら学びのアンテナと受信は関係あるの?」
「音にすると、ピーンとかビーンとかかな。」
「今の聞いて、ピーンって受信しちゃったよー。」とうれしそうに叫ぶ子も。
そんな中、2年生たちの発言に圧倒されぎみだった1年生が小さな声でつぶやきました。
「音がしなくても受信していることもあるんじゃないの?」
多数派の意見に流されずに、違う見方をしてくるとはすごい!
すかさず、どういうことなのか、もう少し話してもらうと、
「モヤモヤしてわからないときとかも頭で受信してるから考えてるでしょ。」
音が出ていなくても、黙っていても、受信はしているというのです。
これには2年生も「そうだよねー」と頷きます。
「漢字って絵から来てるから、「受」ってどういう絵なのかな。」
わからない漢字は、知らなければ伝わりません。でも、その漢字の成り立ちの絵を知ることで、伝わることが多いことは、「ことば」の時間に学習しています。 1年生も、平仮名や片仮名には元になる漢字があることを仮名練習のときに聞いています。
成り立ち辞典をすばやく持ってきた子に借りて、「受」と「信」の意味を確認していきました。
「どうやって漢字をつくったのかな?一人で勝手につくると怒られちゃわないのかな。
みんなで考えてつくらないと。」
絵からどうやって漢字にしていったのか、とても不思議なようです。
これからの「サインづくり」には大事な要素になってきそうです。
「サインを受けとって信じる、信じて受けとるってことかー。」
では、サインとはいったいどんなものなのか、それぞれに持っているイメージを聞いていきます。
「文字はサインじゃないなぁ。」
「でも、学びのアンテナは漢字みたいなサインだよね。」
「マークってサインかな。」
「ここを歩いちゃダメだよマークとか。」
「犬来ちゃダメでしょマークもある。」
いいでしょマークはないの?と聞くと、
「信号のマークは歩いていいよマークもある。」
「何かを表しているのがサインなんじゃない?」
テーマタイトルから、お互いに持っているprior knowledgeを出してきたところで、
セントラルアイディアを伝えました。
「メッセージは抽象化によって凝縮して伝えることができる。」
受信よりも難しい漢字が出てきました。
この6週間でモヤモヤしつづけていきたい言葉であります。
「メッセージって、メールとかのメッセージ?ラインでもメッセージって言うよ。」
メッセージという言葉からは携帯電話やパソコン、iPadなどの電子機器を イメージしているようです。
「メッセージ」を「伝えたいこと」と言い換えてみると納得した様子です。
「グリーン車のマークはサインだと思う。」
どんなメッセージが詰まっているのかなと聞くと、
「ここは高級ですよってメッセージかな。」と言います。
「相合傘もサインだね。」
「どっちも好きとか、好きになっちゃうってこと。」
「字で書くより、サインの方が楽で早いね。」
「サインって読めるのかも。」
「サインって簡単なことばかも。」
「わかる人とわからない人がいると思う。」
「受け取るから落とさず伝えたいよね。」
そう、わかりやすく作らなければ、伝わりません。話を前の話題につなげてくるとは驚きです。
実際に、街にはどんなサインがあるのかを探しに行きました。
どこに行こうか、2年生が以前つくった地図をみて確認します。
「ありの目になるってことだね。」
「今は、(地図をみてるから)とりの目だよ。」
以前のテーマ学習で身につけたことが頭の中でつながって、楽しそうに会話しています。
話に出てきた学びのアンテナ。
「これはサインだね。」と得意気です。
玄関先から、サインを見つけていきます。
「人が少ないところにはサインはないね。」
「人が多いところとか、看板とかポスターにサインはたくさんあるみたい。」
次第に、掲示板やポスターを見つけてはじっくり見ていくようになっています。
「これは絵だから、サインではないな。」
「でも、こっちは、かき氷の絵じゃないけど、かき氷のことだからサインだと思う。」
「これは、大人は使っちゃダメって意味かな。」
「大人と一緒じゃなきゃダメって意味かもしれない。どっちにも見えるな。」
「赤いのは、危ないよってサインかな。」
「このマークはサインかな?でも、意味がわからない。」
これは受信できる!できない!と言っているうちに、 これはと思うものを見つけては、
「サイン、ジュシンデキマシタ。」
「サイン、ジュシンデキマセン。」と 機会音のように言って楽しんでいます。
受信できるサインとできないサインがある。
1日目は近くの城山公園まで。2日目は駅まで行こうとしたらたどり着けずに時間切れ。
「まだまだありそう。」というわけで、家の中でも見つけたものを撮影してくることにしました。 どんなサインがどのくらい集まるのでしょうか。
来週は、集めたサインを吟味していきます。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:意思表現
セントラルアイディア:「メッセージは抽象化によって凝縮して伝えることができる。」
[1・2年生]
何やるの〜?何?何?と急かす子どもたちを前に、模造紙にタイトルを書いてみました。「サインを受信せよ!」
「受信って何?」と、ぼそっとつぶやきが出てきました。
今日は、ここからスタートです。
今、受信って漢字を見て、「受信って何?」って受信したよと言うと、
「あ、受信って頭の中で?が出たり!が出たりすること?」と別の子が言い出します。
「それなら学びのアンテナと受信は関係あるの?」
「音にすると、ピーンとかビーンとかかな。」
「今の聞いて、ピーンって受信しちゃったよー。」とうれしそうに叫ぶ子も。
そんな中、2年生たちの発言に圧倒されぎみだった1年生が小さな声でつぶやきました。
「音がしなくても受信していることもあるんじゃないの?」
多数派の意見に流されずに、違う見方をしてくるとはすごい!
すかさず、どういうことなのか、もう少し話してもらうと、
「モヤモヤしてわからないときとかも頭で受信してるから考えてるでしょ。」
音が出ていなくても、黙っていても、受信はしているというのです。
これには2年生も「そうだよねー」と頷きます。
「漢字って絵から来てるから、「受」ってどういう絵なのかな。」
わからない漢字は、知らなければ伝わりません。でも、その漢字の成り立ちの絵を知ることで、伝わることが多いことは、「ことば」の時間に学習しています。 1年生も、平仮名や片仮名には元になる漢字があることを仮名練習のときに聞いています。
成り立ち辞典をすばやく持ってきた子に借りて、「受」と「信」の意味を確認していきました。
「どうやって漢字をつくったのかな?一人で勝手につくると怒られちゃわないのかな。
みんなで考えてつくらないと。」
絵からどうやって漢字にしていったのか、とても不思議なようです。
これからの「サインづくり」には大事な要素になってきそうです。
「サインを受けとって信じる、信じて受けとるってことかー。」
では、サインとはいったいどんなものなのか、それぞれに持っているイメージを聞いていきます。
「文字はサインじゃないなぁ。」
「でも、学びのアンテナは漢字みたいなサインだよね。」
「マークってサインかな。」
「ここを歩いちゃダメだよマークとか。」
「犬来ちゃダメでしょマークもある。」
いいでしょマークはないの?と聞くと、
「信号のマークは歩いていいよマークもある。」
「何かを表しているのがサインなんじゃない?」
テーマタイトルから、お互いに持っているprior knowledgeを出してきたところで、
セントラルアイディアを伝えました。
「メッセージは抽象化によって凝縮して伝えることができる。」
受信よりも難しい漢字が出てきました。
この6週間でモヤモヤしつづけていきたい言葉であります。
「メッセージって、メールとかのメッセージ?ラインでもメッセージって言うよ。」
メッセージという言葉からは携帯電話やパソコン、iPadなどの電子機器を イメージしているようです。
「メッセージ」を「伝えたいこと」と言い換えてみると納得した様子です。
「グリーン車のマークはサインだと思う。」
どんなメッセージが詰まっているのかなと聞くと、
「ここは高級ですよってメッセージかな。」と言います。
「相合傘もサインだね。」
「どっちも好きとか、好きになっちゃうってこと。」
「字で書くより、サインの方が楽で早いね。」
「サインって読めるのかも。」
「サインって簡単なことばかも。」
「わかる人とわからない人がいると思う。」
「受け取るから落とさず伝えたいよね。」
そう、わかりやすく作らなければ、伝わりません。話を前の話題につなげてくるとは驚きです。
実際に、街にはどんなサインがあるのかを探しに行きました。
どこに行こうか、2年生が以前つくった地図をみて確認します。
「ありの目になるってことだね。」
「今は、(地図をみてるから)とりの目だよ。」
以前のテーマ学習で身につけたことが頭の中でつながって、楽しそうに会話しています。
話に出てきた学びのアンテナ。
「これはサインだね。」と得意気です。
玄関先から、サインを見つけていきます。
「人が少ないところにはサインはないね。」
「人が多いところとか、看板とかポスターにサインはたくさんあるみたい。」
次第に、掲示板やポスターを見つけてはじっくり見ていくようになっています。
「これは絵だから、サインではないな。」
「でも、こっちは、かき氷の絵じゃないけど、かき氷のことだからサインだと思う。」
「これは、大人は使っちゃダメって意味かな。」
「大人と一緒じゃなきゃダメって意味かもしれない。どっちにも見えるな。」
「赤いのは、危ないよってサインかな。」
「このマークはサインかな?でも、意味がわからない。」
これは受信できる!できない!と言っているうちに、 これはと思うものを見つけては、
「サイン、ジュシンデキマシタ。」
「サイン、ジュシンデキマセン。」と 機会音のように言って楽しんでいます。
受信できるサインとできないサインがある。
1日目は近くの城山公園まで。2日目は駅まで行こうとしたらたどり着けずに時間切れ。
「まだまだありそう。」というわけで、家の中でも見つけたものを撮影してくることにしました。 どんなサインがどのくらい集まるのでしょうか。
来週は、集めたサインを吟味していきます。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。