タイトル:We love 遊
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「不易流行」
それぞれ、伝えたい発見は決まりました。
いよいよ、発表者11人がどの順番で話をしていくかを考えていきます。
発表しないことも含め、これまで手紙や写真、話を聞いて得た情報を 1枚の模造紙に整理してみました。
つながりがありそうな事柄を近くに配置することで、それを参考にしたり、 あるいは別の見方が出てきたり、順番を決める足がかりなればと思い作成したものです。
4年生は率先して誰と誰の話がつながるか、どんな話から始めたらいいか、
終わりをどうしようか、考え、つぶやき始めます。
一方、3年生は、「きっと誰かが決めてくれる」そう受け止められてしまうような
素知らぬ雰囲気・・・。
一人一案は出すことにしてみると、一変。
どうしようか、自分ごととして考え出しました。
3・4年生での話し合いでは、最終的に4年生がまとめることが多いのですが、
すべてを任せてしまうとやはりうまくいきません。
誰かの意見に乗っかるのでも、自分の意見があるのとないのとでは、発表に込める思いが変わってきます。自分がどう考えているか、どう迷っているのかをお互いに出し合っていくことで、ひとつのものができあがっていくこと、 それを面白がれるようになってほしいところでもあります。
自分の意見を持ち寄り、話し合い再開です。
「もともとある物を使っていた遊びから、おもちゃを買ってもらって遊ぶようになった話は、 2人いるから、くっつけた方がいいと思う。」
「物が増えていって、いっぱいガン消し買った話につながるんじゃない?」
なぜ、ある物を使って遊んでいたのか、そうせざるをえなかったのはどんな時代だったからなのか、世の中の動きにも目を向けていきます。
「戦争で何もなくなった。」
「家もお金もお風呂も。」
「なんで日本は戦争で負けて何もなくなったのに、物が増えていったんだろう?」
「高度経済成長って、ベトナム戦争や東京オリンピックのおかげでしょ?」
「戦争で使うものを売ってお金儲けしたって、なんか変な感じがする。」
「物が増えたけど、輪ころがしみたいな面白そうな遊びはしなくなった。」
「遊び場がなくなっていったからだ。」
「お父さんの多摩ニュータウンの話につながるかな。」
「習い事で遊ぶ友達が少なくなった話にもつながる。」
「お母さんは習い事の塾が嫌で僕には通わせたくなかったんだって。」
「その塾、問題間違えたら、ぶたれる塾だって。」「えー!!」
「うちのお父さんも学校で忘れ物したらビンタされたって。」
「ランドセル屋上から投げられたこともあるって。」
話に出てくる親の年代は、だいたい1980年前後に10歳になっています。
それまでの詰め込み教育からゆとり教育へ転換されていった時期になるものの、
塾ブームで「通わせられていた」と語る親が何人かいることが窺えます。
「その話、遊史ートに書いた?」と尋ねる子に、
「あ、書いてない。」と答えています。
遊びの話ではなくても、子どもたちは、親から子どものころの思い出話を聞いているようです。
ふとしたきっかけで、これまでの話にも手紙にも出てこなかった新たな情報が出てきます。
「習い事なら、ぼくの発見は3世代とも楽しかったことに習い事が入ってる。」
習い事が好きにできるようになったこと、食事の手伝いをしなくてもよくなってきたことから 核家族、少子化の話に。また、世界での戦争が絶えないことやテロ事件にも触れていくことに。 こうして3世代を比較すると、やっぱり今の時代がいちばんいいと子どもたちは言います。自分の自由な時間がたくさんあるとのこと。
だいたいの流れが決まり、話す内容に合わせて自分のページを作っていきます。遊史ートで使った写真、あるいは必要なデータや欲しい写真をインターネットから探して貼り付けていきます。keynote操作といえば、上級生はもうお手の物。彼らから教えてもらったことをさらに知らない子に伝授していきます。
話す練習の最中も、「もっとこうした方がいいかも」と修正に修正を重ねています。プレゼンを何度も経験しているだけに、自分の課題はわかっています。「はっきり話したい」「体をふらふらさせないで話したい」「大きな声で話したい」こんなふうに話したい自分をイメージしながら、自分の言葉で語ることを目指します。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「不易流行」
[3・4年生]
一人ひとりの発見をつなげて、ひとつの“写真紙芝居”をつくっていきます。それぞれ、伝えたい発見は決まりました。
いよいよ、発表者11人がどの順番で話をしていくかを考えていきます。
発表しないことも含め、これまで手紙や写真、話を聞いて得た情報を 1枚の模造紙に整理してみました。
つながりがありそうな事柄を近くに配置することで、それを参考にしたり、 あるいは別の見方が出てきたり、順番を決める足がかりなればと思い作成したものです。
4年生は率先して誰と誰の話がつながるか、どんな話から始めたらいいか、
終わりをどうしようか、考え、つぶやき始めます。
一方、3年生は、「きっと誰かが決めてくれる」そう受け止められてしまうような
素知らぬ雰囲気・・・。
一人一案は出すことにしてみると、一変。
どうしようか、自分ごととして考え出しました。
3・4年生での話し合いでは、最終的に4年生がまとめることが多いのですが、
すべてを任せてしまうとやはりうまくいきません。
誰かの意見に乗っかるのでも、自分の意見があるのとないのとでは、発表に込める思いが変わってきます。自分がどう考えているか、どう迷っているのかをお互いに出し合っていくことで、ひとつのものができあがっていくこと、 それを面白がれるようになってほしいところでもあります。
自分の意見を持ち寄り、話し合い再開です。
「もともとある物を使っていた遊びから、おもちゃを買ってもらって遊ぶようになった話は、 2人いるから、くっつけた方がいいと思う。」
「物が増えていって、いっぱいガン消し買った話につながるんじゃない?」
なぜ、ある物を使って遊んでいたのか、そうせざるをえなかったのはどんな時代だったからなのか、世の中の動きにも目を向けていきます。
「戦争で何もなくなった。」
「家もお金もお風呂も。」
「なんで日本は戦争で負けて何もなくなったのに、物が増えていったんだろう?」
「高度経済成長って、ベトナム戦争や東京オリンピックのおかげでしょ?」
「戦争で使うものを売ってお金儲けしたって、なんか変な感じがする。」
「物が増えたけど、輪ころがしみたいな面白そうな遊びはしなくなった。」
「遊び場がなくなっていったからだ。」
「お父さんの多摩ニュータウンの話につながるかな。」
「習い事で遊ぶ友達が少なくなった話にもつながる。」
「お母さんは習い事の塾が嫌で僕には通わせたくなかったんだって。」
「その塾、問題間違えたら、ぶたれる塾だって。」「えー!!」
「うちのお父さんも学校で忘れ物したらビンタされたって。」
「ランドセル屋上から投げられたこともあるって。」
話に出てくる親の年代は、だいたい1980年前後に10歳になっています。
それまでの詰め込み教育からゆとり教育へ転換されていった時期になるものの、
塾ブームで「通わせられていた」と語る親が何人かいることが窺えます。
「その話、遊史ートに書いた?」と尋ねる子に、
「あ、書いてない。」と答えています。
遊びの話ではなくても、子どもたちは、親から子どものころの思い出話を聞いているようです。
ふとしたきっかけで、これまでの話にも手紙にも出てこなかった新たな情報が出てきます。
「習い事なら、ぼくの発見は3世代とも楽しかったことに習い事が入ってる。」
習い事が好きにできるようになったこと、食事の手伝いをしなくてもよくなってきたことから 核家族、少子化の話に。また、世界での戦争が絶えないことやテロ事件にも触れていくことに。 こうして3世代を比較すると、やっぱり今の時代がいちばんいいと子どもたちは言います。自分の自由な時間がたくさんあるとのこと。
だいたいの流れが決まり、話す内容に合わせて自分のページを作っていきます。遊史ートで使った写真、あるいは必要なデータや欲しい写真をインターネットから探して貼り付けていきます。keynote操作といえば、上級生はもうお手の物。彼らから教えてもらったことをさらに知らない子に伝授していきます。
話す練習の最中も、「もっとこうした方がいいかも」と修正に修正を重ねています。プレゼンを何度も経験しているだけに、自分の課題はわかっています。「はっきり話したい」「体をふらふらさせないで話したい」「大きな声で話したい」こんなふうに話したい自分をイメージしながら、自分の言葉で語ることを目指します。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。