タイトル:We love 遊
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「不易流行」
特に、おじいちゃん、おばあちゃんが10歳のころは、 七五三など特別なときにしか写真は撮らず、残っている写真も カラーでなくモノクロであることや、車も特別なものであり、 楽しみにしていた番組もテレビではなく、ラジオドラマであるなど、 自分たちの生活とは違う時代であることが、もらった手紙から 見えてきました。
「あの本と似てる!」と言ってスクールの本棚から持ってきた絵本『テレビがなかったころ』を 一緒に読んでみると、最初の1ページ目から疑問が飛び交います。
「どこの国が戦争してるの?」
「世界大戦だから世界中ってこと?」
「それって、日本の近くじゃない?」
「旗にかいてあるのはお寺のマーク?」
「ナチスのマークじゃない?」
「お墓と関係あるからお寺と同じマークなのかな?」
「服についている星のマークは何?」
「アンネの日記で見た気がする。」
「爆発しているのは原爆?」
「原爆って何?」
戦争は怖いものというイメージはあり、「第一次世界大戦」と「第二次世界大戦」があったということ、「ナチス」「ユダヤ」「戦後70年」という言葉は出てきても、どうして戦争が起こったのか、どこの国で起こっていたことなのか、戦争に関して知る機会がこれまでになかったことが発言から窺えます。また、「原爆」という言葉を初めて聞いた、聞いたことはあっても何のことかはわからないということでした。
絵本の次は、映画を通して、戦時中がどういう状況だったのか、原爆とはどういうものなのかを見ていくことにしました。
選んだ作品は、
永井隆 原作・木下惠介監督の『この子を残して』。
1983年に公開された映画ですが、2013年にDVDが発売されています。怖がらせるための映画ではなく、真実を伝えようと、長崎の原爆投下のシーンが再現されています。
何が起こったのかを知りたいという気持ちで、子どもたちは最後まで真剣に視聴していました。
観たあとには、気づいたこと、疑問に思ったこと、モヤモヤしていることを色分けして付箋に書いていきました。
「なんで戦争をしなきゃいけないの?」
「戦争がこんなに怖いものだったなんて。」
「原子爆弾、初めて聞いた。」
「アメリカと戦ってたの?」
「原子爆弾のせいで街がなくなる!」
「ビルはそんな一瞬で倒れるようなのかな。」
「あれって、本当に起きたことなの?」
「テレビの“ごちそうさん”でもアメリカ軍の人が日本の人にチョコレートを投げてた。」
「戦後はこんなに大変だったんだ。」
「おばあちゃんはこのとき中国にいた。」
あとは、5・6年生が社会の時間に使っているテキストや、 年表で事実関係を確認していきました。 「どうして戦争をしなくちゃいけないんだ。」そんな思いを持って読み進めていくためか、 読めない漢字が多い文章も苦痛ではないようです。読み進めていく中で、つながってくることが少しずつ出てきます。
「テーマが遊びから戦争になっちゃってる。」
今週は、祖父母世代が子どもだったころの時代背景を追っていく中で、
浮き上がってきた戦争について迫っていきました。
引き続き、3世代にわたって変わってきた遊び・変わらない遊びの真相を探っていきます。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「不易流行」
[3・4年生]
自分の祖父母・親に、「子どものころにしていた遊びを聞かせて。」というお願いをして、書いていただいた手紙には、遊び以外のことも書かれていました。特に、おじいちゃん、おばあちゃんが10歳のころは、 七五三など特別なときにしか写真は撮らず、残っている写真も カラーでなくモノクロであることや、車も特別なものであり、 楽しみにしていた番組もテレビではなく、ラジオドラマであるなど、 自分たちの生活とは違う時代であることが、もらった手紙から 見えてきました。
「あの本と似てる!」と言ってスクールの本棚から持ってきた絵本『テレビがなかったころ』を 一緒に読んでみると、最初の1ページ目から疑問が飛び交います。
「どこの国が戦争してるの?」
「世界大戦だから世界中ってこと?」
「それって、日本の近くじゃない?」
「旗にかいてあるのはお寺のマーク?」
「ナチスのマークじゃない?」
「お墓と関係あるからお寺と同じマークなのかな?」
「服についている星のマークは何?」
「アンネの日記で見た気がする。」
「爆発しているのは原爆?」
「原爆って何?」
戦争は怖いものというイメージはあり、「第一次世界大戦」と「第二次世界大戦」があったということ、「ナチス」「ユダヤ」「戦後70年」という言葉は出てきても、どうして戦争が起こったのか、どこの国で起こっていたことなのか、戦争に関して知る機会がこれまでになかったことが発言から窺えます。また、「原爆」という言葉を初めて聞いた、聞いたことはあっても何のことかはわからないということでした。
絵本の次は、映画を通して、戦時中がどういう状況だったのか、原爆とはどういうものなのかを見ていくことにしました。
選んだ作品は、
永井隆 原作・木下惠介監督の『この子を残して』。
1983年に公開された映画ですが、2013年にDVDが発売されています。怖がらせるための映画ではなく、真実を伝えようと、長崎の原爆投下のシーンが再現されています。
何が起こったのかを知りたいという気持ちで、子どもたちは最後まで真剣に視聴していました。
観たあとには、気づいたこと、疑問に思ったこと、モヤモヤしていることを色分けして付箋に書いていきました。
「なんで戦争をしなきゃいけないの?」
「戦争がこんなに怖いものだったなんて。」
「原子爆弾、初めて聞いた。」
「アメリカと戦ってたの?」
「原子爆弾のせいで街がなくなる!」
「ビルはそんな一瞬で倒れるようなのかな。」
「あれって、本当に起きたことなの?」
「テレビの“ごちそうさん”でもアメリカ軍の人が日本の人にチョコレートを投げてた。」
「戦後はこんなに大変だったんだ。」
「おばあちゃんはこのとき中国にいた。」
あとは、5・6年生が社会の時間に使っているテキストや、 年表で事実関係を確認していきました。 「どうして戦争をしなくちゃいけないんだ。」そんな思いを持って読み進めていくためか、 読めない漢字が多い文章も苦痛ではないようです。読み進めていく中で、つながってくることが少しずつ出てきます。
「テーマが遊びから戦争になっちゃってる。」
今週は、祖父母世代が子どもだったころの時代背景を追っていく中で、
浮き上がってきた戦争について迫っていきました。
引き続き、3世代にわたって変わってきた遊び・変わらない遊びの真相を探っていきます。
AN
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。