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現人から話を聞く

タイトル:紅葉山見っけ隊
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア: 身のまわりには、限りない「!(発見)」と「?(疑問)」がある。     

[1年生]

この3週間紅葉山公園にある「!(発見)」と「?(疑問)」をたくさん集めてみましたが、今週からはその中から一つ絞って深堀りしていくことに挑戦していきます。
ここで大切になってくるのが深堀りをしていく切り口となる観点です。
その一つがキーコンセプトです。

今までは公園にあるものを「Form」=見た目・におい・味・手触り・構造などにフォーカスして観察してきましたが、さらに「Function」=機能・役割・なんのために?や「Causation」=原因・理由・なぜ?に着目します。

ある子が公園の池と広場をつなぐ通路の前にある看板を見つけた話をみんなの前でしてくれたので、キーコンセプトで問いかけてみました。

「看板の見た目はどんな感じだった?」
「あれはね、立入禁止の看板だよ。」とある子が答えます。
「私も知ってるよ。それでねえ、端っこにコーンがあって、くさりでつながれているんだよ。」
「じゃあその”立入禁止”看板はなんのためにあるのかな?」 とFunctionについて考えてもらいます。
「入っちゃいけないことを教えてるんだよ。」
「そっか、入っちゃ行けないことを教えてくれているんだね。じゃあ、どうして入っちゃいけないんだろう?」
「危ないからじゃない?」
「壊しちゃいけないものがあるのかもよ。」と子どもたち。
立入禁止看板がその場所に置かれているCausationについても頭を巡らせます。

子どもたちとこのキーコンセプトをシェアしてからまた紅葉山公園に飛び出します。
それぞれが選んだものをスケッチして細部まで観察してみたり、図鑑などを使って調べたり、現人にインタビューをしながらどんどん「!(発見)」と「?(疑問)」が生まれます。

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公園に集まってくる”鳥”がずっと気になっている女の子はすずめにえさをあげているおじさんからすずめたちはこの時期すぐそこの蒸気機関車が展示されている場所の屋根に巣を作ってひなを育てていることを教えてもらいました。

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このおじさんはなんと10年以上ここですずめにえさをあげているとか。
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子どもたちはこのおじさんのことを”すずめおじさん”と名付けて一緒にえさをあげながらムクドリも子連れでやってくる話やカラスが来るとスズメもハトも逃げてしまうことなど色々教えて頂きました。
自分が興味を持ったことについてどんどん発見とさらなる疑問、そして発見が生まれる楽しさつまり探究の楽しさを味わっている子どもたち。
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さあ、5週目も楽しみです!

YI

TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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