タイトル:One for All, All for One
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:「情けは人のためならず」
午前中からそわそわする子ども達。
それもそのはず、先週、ゴミ拾いの協力のお願いのためチラシ配りやポスター貼りを行いましたが、いよいよその本番当日を迎えたからです。
はたして宣伝の効果はあったのか、期待と不安を抱えながら集合場所の中野駅北口ロータリーへ移動します。
「お〜〜〜〜い。」
集合時間に遅れてはいけないと急いで駅前に向かうと、遠くでスクールの保護者の方が我々に手を振るのが目に入りました。
娘さんに今回の活動の話を聞き、ご夫妻で参加してくださるとのことです。
なんと心強い。
しかし、他には周りにゴミ拾いの参加者らしき人は見当たりません。
さすがに一般の方に参加してもらうのはハードルが高すぎたかな。。
そんな思いが一瞬頭をよぎりました。
するとそこへ、
「この集まり、ゴミ拾いかしら。この前ここでチラシをもらったので。」
と私たちの集まりに声をかけてきた一人の女性。
ご近所に住んでいらっしゃるというこの方、チラシの内容に興味を持ち、我々に協力してくださるというのです。
「ありがとうございます!!」
たった一人かもしれないけど、自分たちの活動に共感して、見ず知らずの方が参加してくださった。
これで燃えないはずがありません。
子ども達はいつもに増して張り切ってゴミ拾いに専念します。
駅前の広場を皮切りに、サンロード商店街近辺のお店が集中するエリアを中心にゴミ拾いを進めていると、
「この洋食屋さんはボリューム満点で美味しいわよ。」
「ここの酒屋のご主人はご高齢だから、お店の外のゴミを片付けるのが大変なのかも。」
「その角を左に曲がれば、サンロード商店街に出るわね。」
と先ほどの女性。
さすが、お近くに住んでらっしゃるだけあって、この辺りは庭のようなものらしく、私たちが興味を持った場所やお店について、面白い情報をいろいろ教えてくださいます。
「なんか、楽しみながらゴミ拾いするのっていいね。」
一人の男の子が私に話しかけてきました。
「ボランティア」と聞くと、人や社会のために良いことをするというイメージが先行し、肩に力が入りがち。
でも、自分たちも楽しみながら参加できる活動なら続けられそうだ、そんなことに気づいたようです。
翌日も、ありがたいことに1年生の保護者がお手伝いに来てくださいました。
ただ、残念ながら、一般参加の人はゼロ。。
「うーーーん、いつもこの時間に人が集まっている城山公園に行ってみて、そこで直接お願いしてみようか。」
「いいね!」
私からの提案に二つ返事の子ども達。
公園に到着するや否や、彼らは小さな子ども連れのママさんグループや遊具で遊ぶ小学生たちに勇気を振り絞って声をかけました。
「うちの子のおやつが終わって、落ち着くまでちょっと待っててね。」
「今、遊んでいるから、無理。」
反応はあまり芳しくありません。
それでも、公園内のほとんどの人に声をかける中で、学校を終えた近所の小学生の女の子たちが渋々手伝ってくれることになりました。
正直、最初はあまり乗り気な様子ではなかったものの、「これもゴミ扱いでいいかな」とトングでつかんだものを2年生に確認してもらいながら、ゴミ袋に一つ一つ入れていってくれます。
「なんか意外にゴミ少ないね。」
テーマの前半に訪れた際には、タバコの吸殻や空き缶、そしてお菓子の袋などたくさんのゴミが落ちていたこの公園。
地道に活動を続けてきて、以前に比べ、明らかにゴミが減っているのを実感します。
継続は力なり、ですね。
世の中に対して何かアクションを起こそうと思った場合、評論家のように意見を述べているだけでは、何も変わりません。
まず最初に言い出しっぺの自分たちが動かないといけない。
それに共感して、一人、また一人と協力者が現れてくるものです。
子ども達にとって、今回の活動は人を巻き込むとはどういうことかを実感する素晴らしい経験となったと思います。
テーマ学習もいよいよ残り1週間となりました。
これまでの活動の集大成として、作文に取り掛かります。
HY
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:「情けは人のためならず」
[2年生]
「今日のゴミ拾いに人来てくれるかなあ。」午前中からそわそわする子ども達。
それもそのはず、先週、ゴミ拾いの協力のお願いのためチラシ配りやポスター貼りを行いましたが、いよいよその本番当日を迎えたからです。
はたして宣伝の効果はあったのか、期待と不安を抱えながら集合場所の中野駅北口ロータリーへ移動します。
「お〜〜〜〜い。」
集合時間に遅れてはいけないと急いで駅前に向かうと、遠くでスクールの保護者の方が我々に手を振るのが目に入りました。
娘さんに今回の活動の話を聞き、ご夫妻で参加してくださるとのことです。
なんと心強い。
しかし、他には周りにゴミ拾いの参加者らしき人は見当たりません。
さすがに一般の方に参加してもらうのはハードルが高すぎたかな。。
そんな思いが一瞬頭をよぎりました。
するとそこへ、
「この集まり、ゴミ拾いかしら。この前ここでチラシをもらったので。」
と私たちの集まりに声をかけてきた一人の女性。
ご近所に住んでいらっしゃるというこの方、チラシの内容に興味を持ち、我々に協力してくださるというのです。
「ありがとうございます!!」
たった一人かもしれないけど、自分たちの活動に共感して、見ず知らずの方が参加してくださった。
これで燃えないはずがありません。
子ども達はいつもに増して張り切ってゴミ拾いに専念します。
駅前の広場を皮切りに、サンロード商店街近辺のお店が集中するエリアを中心にゴミ拾いを進めていると、
「この洋食屋さんはボリューム満点で美味しいわよ。」
「ここの酒屋のご主人はご高齢だから、お店の外のゴミを片付けるのが大変なのかも。」
「その角を左に曲がれば、サンロード商店街に出るわね。」
と先ほどの女性。
さすが、お近くに住んでらっしゃるだけあって、この辺りは庭のようなものらしく、私たちが興味を持った場所やお店について、面白い情報をいろいろ教えてくださいます。
「なんか、楽しみながらゴミ拾いするのっていいね。」
一人の男の子が私に話しかけてきました。
「ボランティア」と聞くと、人や社会のために良いことをするというイメージが先行し、肩に力が入りがち。
でも、自分たちも楽しみながら参加できる活動なら続けられそうだ、そんなことに気づいたようです。
翌日も、ありがたいことに1年生の保護者がお手伝いに来てくださいました。
ただ、残念ながら、一般参加の人はゼロ。。
「うーーーん、いつもこの時間に人が集まっている城山公園に行ってみて、そこで直接お願いしてみようか。」
「いいね!」
私からの提案に二つ返事の子ども達。
公園に到着するや否や、彼らは小さな子ども連れのママさんグループや遊具で遊ぶ小学生たちに勇気を振り絞って声をかけました。
「うちの子のおやつが終わって、落ち着くまでちょっと待っててね。」
「今、遊んでいるから、無理。」
反応はあまり芳しくありません。
それでも、公園内のほとんどの人に声をかける中で、学校を終えた近所の小学生の女の子たちが渋々手伝ってくれることになりました。
正直、最初はあまり乗り気な様子ではなかったものの、「これもゴミ扱いでいいかな」とトングでつかんだものを2年生に確認してもらいながら、ゴミ袋に一つ一つ入れていってくれます。
「なんか意外にゴミ少ないね。」
テーマの前半に訪れた際には、タバコの吸殻や空き缶、そしてお菓子の袋などたくさんのゴミが落ちていたこの公園。
地道に活動を続けてきて、以前に比べ、明らかにゴミが減っているのを実感します。
継続は力なり、ですね。
世の中に対して何かアクションを起こそうと思った場合、評論家のように意見を述べているだけでは、何も変わりません。
まず最初に言い出しっぺの自分たちが動かないといけない。
それに共感して、一人、また一人と協力者が現れてくるものです。
子ども達にとって、今回の活動は人を巻き込むとはどういうことかを実感する素晴らしい経験となったと思います。
テーマ学習もいよいよ残り1週間となりました。
これまでの活動の集大成として、作文に取り掛かります。
HY
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。