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モミジの枝・葉柄はどうなっている?

タイトル:静かなともだち
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:「見方を変えると見えてくる。」

[1年生]

今週は前回モミジの木の枝を観察したところの続きということで、早速木の枝を作る所から始まりました。
GEDC0439.jpg
個々に発見したこと・気付いたことをどうやったら表現できるのかをみんなで考えていき、みんなで一つのものを作っていきます。

私が「葉柄ってまっすぐ?」と問いかけると
「まっすぐじゃない。でも先の2本はまっすぐ。」
「これは上がってから下がってる。」
「これはね、下がって上がって、下がってる。」
「じゃあこれも曲げていかないと。」と本物に近づけようとしていきます。

また、ただ枝に葉柄をつけるときに

「どうつけようか。」と悩んでいると、
「これ使えるかな?」と一人の子が二つ折りの角度も測ることができる定規を取り出して、みんなで見ながら測り、実際のモミジを表現できるよう葉柄を枝につけていきます。

また、葉柄の太さをどうしようかみんなで相談していると、
「葉柄の下の所丸くなっているのどうしよう。」
「じゃあそこだけ何枚も重ねて紙を貼るのはどう?」と私が言うと
「それだと丸い感じがでないよ。」
「あ、紙粘土余ってる?」
「それでつけようよ。」とどうしたら良いかみんなで考えていきます。そして、作っていくと、
「いいね。(丸い部分が)見えるよ。」
と納得をした様子でした。

葉柄一つの会話からも、細かい発見を表現しようとしているのがわかります。
作っていく中では協力することが大切になってくるため、自分のことだけを考えてはいけません。

「おーい、ここ押さえて!」と言うとすぐに近くの子が押さえてくれます。
「(糊で汚れて)手が使えないから、紙とって。」と言えば他の子が取りに行きます。

「なんか1年生、前より団結してる気がする。」
「うん。うちも思う。」
「なんでだろうね?静かなともだちやってからかな?」

テーマをやりながら、自分たちの関係の変化しているようです。
実際にこのテーマでは紅葉山公園に行くことが日課となり、外出の際はみんなで1列になって慎重に移動をします。その中でも安全に行けるようお互いに気をつけ合ったり、紅葉山公園内でも危険なことがないよう目を配り合います。
確実に1年生の団結力はあがっているなとそういう会話や、普段のふるまいなどからおもいます。


来週は早くも6週目に入ります。

どんなモミジが出来上がるのか。
プレゼンテーションにむけてラストスパートをかけていきましょう。
子どもたちの発見のつまったモミジが出来上がることを願うばかりです。





MI

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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