タイトル:Be Water
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「上善水の如し」
まず、考えなければならないことは、今回の「水」探究で追い求めたコンセプトです。それは『上善水の如し』ということ。まず、このコンセプトを子どもたちは一言で
水のパーフェクトなすごさ
ととらえていました。
ではパーフェクトなすごさとはどういうことなのか、さらにブレイクダウンしないといけません。万物の源であり、変幻自在な「水」。そんな「水」のスゴさを貴船神社の水守りは6つの漢字で表していました。これを手がかりに、自分たちが調べて、知って、いちばん印象づけられたことを追ってみます。
「水のスゴさはねえ、やっぱり循環だよ」
ある子が口火を切ります。
「川から海に流れ出ても、太陽の熱で蒸発して、山の方に行って雲になって雨になってまた川に流れてもどってくる。だからいつまでも水が飲める」
「下から熱を加えて水蒸気にしてまた冷やせばきれいな水にできる」
理科実験で蒸留したことを思い出し、自然な循環だけでなく、人工的に循環すれば、きれいな水を手に入れることができる。だから汚れても再びキレイになれる……どこかに流れ去ってもまた元に戻れる。形を変えて元に戻れる。まさにこれぞレジリエンス。これは水のスゴさとしてプレゼンできるな。これは、貴船神社の水守りの漢字なら、「美」と「清」に関係しそう。
こんな感じで、どんな発表にするか方向を探ってゆきました。
「水」についていろいろな面から知識を増やし、実体験した中で、水のパーフェクトな姿を伝えるのにふさわしい内容を選ばないといけない……選ぶためには、選んだ内容を並べたときの全体像も考慮すべき……こうしたことをすべてイメージできないと各自の発表分担を決められません。
アウトプットのあり方は無数ですからこれが正解だ!というものはありません。ただ、プレゼンをインパクトあるものにするためには、ストーリー性がとても大事になってきます。知識の断片を理解しているだけだと、この作業を行うわけにはいきません。だからこそどこまで自分ごととして探究してきたかがこの段階で露呈してしまうのです。(まだまだ浅かったなあ)(考えなきゃいけないことが新たに思い浮かんだぞ)というような頭の働きを強いられる……
今こそ、「上善水の如し」を体現すべきときがやってきた。水のように臨機応変に、柔軟な発想でストーリーを編もうじゃないか!
ここまでチームという感じになかなかなりませんでしたが、ようやくみんなで動き始めた感じです。
あるときは個々に原稿をつくることに集中し、ある時は、どんな順番だとストーリーが伝わるか額を合わせて話し合い、またある時は、実際に発表を順番にやってみて、修正する。その作業と並行して、Keynoteを用いたプレゼン資料が作られてゆきます。流れるように変幻自在。頭も体も一生懸命動いている。プレゼンをなんとかしたいという原動力があるから、最後に探究のドライブがもう一段階上がるのでしょう。いったいどんなプレゼンになるのか、楽しみになってきました。
RI
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「上善水の如し」
[3・4年生]
9月から入学した子と10月になって途中から加わった子は、TCS流のテーマ発表は初めて。体調を崩し、本調子ではないままテーマに参加した子もいて、なかなか大変な状況の中で、テーマ発表を迎えることになりましたが、「仕方がない……」と済ませてしまうわけにはいきません。探究の広さと深さにばらつきのある総勢10名の発表をどうまとめるか……かりに一人1分半でも10人だと15分になってしまいます。 TEDが人気を呼んでいるのも、人がしっかりプレゼンを聞いていられる時間はどんなに長くても20分ということをふまえているからでしょう。みんながバラバラなことを話されても、同じようなことを話されても、聞いている方は退屈です。10人が別々のことを話しつつ、一筋のストーリーが流れていて、ああ、こういうことだったのか!とわかるようなプレゼンができたら言うことなしです。しかし、これは言うは易し、行うは難し。どうしたらよいかみんなで構想会議です。まず、考えなければならないことは、今回の「水」探究で追い求めたコンセプトです。それは『上善水の如し』ということ。まず、このコンセプトを子どもたちは一言で
水のパーフェクトなすごさ
ととらえていました。
ではパーフェクトなすごさとはどういうことなのか、さらにブレイクダウンしないといけません。万物の源であり、変幻自在な「水」。そんな「水」のスゴさを貴船神社の水守りは6つの漢字で表していました。これを手がかりに、自分たちが調べて、知って、いちばん印象づけられたことを追ってみます。
「水のスゴさはねえ、やっぱり循環だよ」
ある子が口火を切ります。
「川から海に流れ出ても、太陽の熱で蒸発して、山の方に行って雲になって雨になってまた川に流れてもどってくる。だからいつまでも水が飲める」
「下から熱を加えて水蒸気にしてまた冷やせばきれいな水にできる」
理科実験で蒸留したことを思い出し、自然な循環だけでなく、人工的に循環すれば、きれいな水を手に入れることができる。だから汚れても再びキレイになれる……どこかに流れ去ってもまた元に戻れる。形を変えて元に戻れる。まさにこれぞレジリエンス。これは水のスゴさとしてプレゼンできるな。これは、貴船神社の水守りの漢字なら、「美」と「清」に関係しそう。
こんな感じで、どんな発表にするか方向を探ってゆきました。
「水」についていろいろな面から知識を増やし、実体験した中で、水のパーフェクトな姿を伝えるのにふさわしい内容を選ばないといけない……選ぶためには、選んだ内容を並べたときの全体像も考慮すべき……こうしたことをすべてイメージできないと各自の発表分担を決められません。
アウトプットのあり方は無数ですからこれが正解だ!というものはありません。ただ、プレゼンをインパクトあるものにするためには、ストーリー性がとても大事になってきます。知識の断片を理解しているだけだと、この作業を行うわけにはいきません。だからこそどこまで自分ごととして探究してきたかがこの段階で露呈してしまうのです。(まだまだ浅かったなあ)(考えなきゃいけないことが新たに思い浮かんだぞ)というような頭の働きを強いられる……
今こそ、「上善水の如し」を体現すべきときがやってきた。水のように臨機応変に、柔軟な発想でストーリーを編もうじゃないか!
ここまでチームという感じになかなかなりませんでしたが、ようやくみんなで動き始めた感じです。
あるときは個々に原稿をつくることに集中し、ある時は、どんな順番だとストーリーが伝わるか額を合わせて話し合い、またある時は、実際に発表を順番にやってみて、修正する。その作業と並行して、Keynoteを用いたプレゼン資料が作られてゆきます。流れるように変幻自在。頭も体も一生懸命動いている。プレゼンをなんとかしたいという原動力があるから、最後に探究のドライブがもう一段階上がるのでしょう。いったいどんなプレゼンになるのか、楽しみになってきました。
RI
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。