[5・6年生]
今週もはりきって営業に臨んでいきます。初日のお客様の声を反映し、もう少し塩気の駄菓子を増やしたり商品の種類も少し変えて全体的に数も増やすことにしました。
“楽しくて気軽に来れるお店”というコンセプトを目指すにはお客様の立場に立って考えることが何より大切です。
「先週は遊びのブースにボードゲームを置いただけだったから、あまり楽しいお店にはなってなかったな。今日はおれくじ引きを作るね。3点以上お買い上げの人にはくじ引きしてもらってさ、当たりが出たら40円以内の品物をプレゼントするって考えなんだ。」
「それいいねぇ!じゃよろしくね。私はメニューと在庫表を準備しないと。」
「それから引越の挨拶の時に行った近所の保育園にも宣伝させてもらいに行ってこようと思ってるんだ。」
14時30分に開店すると大きな声で宣伝を始める子どもたち。
「今日もお客さんたくさん来てくれるといいなぁ。」
「駄菓子カフェをやっていまーーーす!色々な駄菓子を置いてます。飲み物もあるのでその場で食べてゆっくりしていってもらえまーす!どうぞいらしてくださーーい!」
島忠ホームズ前の交差点や中野ゼロホール前、そしてスクール前の道を行ったり来たりして街行く人たちに宣伝をしていきます。
「こんにちは!ぼくたちの学校の学びで駄菓子カフェをやっているんです。飲み物もあるのでゆっくりくつろいでいって頂けます。もしお時間あったらぜひいらしてください!」
「あら、駄菓子やさん!?いいわねぇ。どこでやっているの?」
「あ!すぐそこなんです。どうぞついてきてください!」
Rくんが満面の笑みでお客様をご案内して戻ってきました。
「まあ、こんなところでお店をやっているなんて知らなかったわ。ここは学校って言ってたかしら?」
「そうなんです。9月にここに引っ越して来た学校なんです。ぼくたちは6年生で、学校の学びで今週、来週の火・水・木の14時30分から17時までこの駄菓子カフェをやっているんです。」
「へえ。それはいいわねえ。どうもありがとう。じゃ、これとこれを頂いていくわね。」
「あ!どうもありがとうございます!あの一応飲み物もあって、おすすめはカルピスかコーラにアイスのピノを入れたカルピノとピノコーラフロートなんですけど。」
「あらそうなの。ありがとうね。でも今日はいいわ。また来ますね。」
「はい。どうもありがとうございました!またいらしてください。」
商品が売れること以上に宣伝に興味を持ってくれた方がお店に来て喜んで帰ってくれることが たまらなく嬉しそうな子どもたち。宣伝にも一層熱が増していきます。
二人でローテーションしながら店番と宣伝に一生懸命になっているとあっと言う間に15時半。
ここからは他の学年の子たちがボランティアで加勢してくれます!
3・4年生を中心に手伝いの子どもたちもやる気満々。なんて頼もしいことでしょう。
4年生の男の子が言いました。
「ねえ!保育園に宣伝行くんでしょ?おれ挨拶回りの時に園長先生にご挨拶したから一緒に行きたい!」
「うん。ありがとう!じゃ今から一緒に行こうよ。チラシに案内書いたからさ、それ持っていこう!じゃ行ってきまーす!」
他の手伝いの子たちにも宣伝をお願いする場所を伝えます。
「あのね、島忠前の交差点とゼロホールの前で宣伝してくれる?ゼロホールより駅の方に行くと遠すぎるし、スクールの場所も説明しづらいかもしれないから遠くは行かないでね。高校生も下校し始めてるし、小学生たちも家に帰って出かけ始めてるから交差点前も結構たくさん人がいるはずだよ。」と6年生のMちゃん。
保育園に宣伝へ行った二人が戻ってくると、園長先生が保護者の方たちに案内をしておいて下さるとのこと。
他の学年の子どもたちの素晴らしい協力もあってたくさんの地元の方がお店に足を運んで下さいました。
毎日足を運んでくれる近所の小学生たちもTCSに興味を持ってくれているようでフェスティバルの案内をするとぜひ遊びに来たいとのこと。
またお客さまの中にはスクールに興味をお持ちの方も何人かいらっしゃったのでスクールのパンフレットを置いたり、卒業生たちが作ったスクール紹介の小冊子をお店に置くことにしました。
来週もまた少し商品のバリエーションを変えてお客様が楽しんでくれるお店を目指します。
子どもたちは4週目を終えて少しずつ商売の大変さとそれ以上の楽しさを味わっているようです。
翌週もお客様の笑顔を獲得するぞ〜◎
YI
※TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。