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バランスよく描く

[1年生]

先週に引き続き、目に見える自分を観察していきます。
鏡で見る自分を描いているはずなのに、
できあがった絵は、似ていません。
「どうして似てないのかな?」
絵を見ると、眉毛が線で濃く塗りつぶされていたり、
まつげを描いていなかったり、あごの形が違っていたり、
見ているようで、見ていないことに気がつきます。

細部まで観察すると、簡単には描けなくなってきました。
「鼻が難しいよぅ。」
何度も消しては、鏡を覗き、そのうち、i-Padを持ち出して自分撮り。
画面上で鼻を拡大して形を観察しています。

しっかり見ることで、特徴を捉え、似た顔になっていきました。
自画像が描けたら、
あとは、ARTの時間に色をつくり、塗っていきます。
IMGP3908.jpg   IMGP3913.jpg気がついたことのメモの中に、
「いーってして そのときに ぬけたはのあいだから べろがでてくる。」という
コメントがありました。鏡の前で色々な顔をしているのが伝わってきます。


次は、友達の顔を描いていきました。
自分との違い、その子にしかない特徴を見つけていきます。
「○○くんは、イケメンだな。」
「どうしてそう思うの?」
「唇の形がいいと思う。」

「なぜかママの顔に似てる。」
「○○ちゃんの髪型はママの髪型に似てるからかな。」
IMGP3898.jpg   IMGP3906.jpg


1年生単学年でのテーマ学習は、ときに刺激がないこともあります。
でも、朝の会やアセンブリの時間などの上級生との会話の中から
テーマの話題につながることもしばしばあります。
今週は朝の会で、Open-mindedな行動をとった3年生が
プロブレムオーナーシップ賞を もらっていました。
また、アセンブリでは、「自分のことよりも人のことがみえる」
「聴くという漢字にあるメッセージ」が話題になりました。
全体の中では、まだまだ意見を出すことが難しい1年生たちでも
頭の中ではぐるぐるしている様子です。
それぞれが考えたことを今回のラーナープロファイルに当てはめてみました。
IMGP3926.jpg
Communicators

「しゃべっていることをどんどんきいて、
心で!(発見)を大きくして、
それでやっとしゃべれる。」


IMGP3924.jpg
Open-minded

「まねして考える。自分で面白いものをつくる。」
「知らないことをどんどんきいて、ピカーンってなる。」




IMGP3923.jpg
Balanced

「心が大きくなるとバランスがとれない。」
「耳とか目とか心とかちょうどいいサイズにする。」



自分の思いばかりが強くて見たつもりになる。
そうした自分は見えなくても、人のことはよく見える。
アンバランスな状態であることを知った1週間でした。

AN

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。



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