東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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2012年07月 アーカイブ

2012年07月01日

テーマ学習発表会7/14

TCSテーマ学習発表会のご案内


東京コミュニティスクール(TCS)のテーマ学習では、1年間に6つの探究領域を学びます。ひとつの探究領域のもとでクラス毎にテーマが設定され、約6週間単位で活動が行われていきます。
(発表までの6週間、子どもたちが学んできた様子の詳細は、探究テーマ一覧表よりご覧ください。)

テーマ学習の成果を発表するテーマ発表会では、保護者だけでなく、一般の方々にも参加していただける機会になっています。(ご希望の方は、下記要領にてお申込みください。)

子どもたちは、どのようなプロセスで、どのようなことを学んでいるのか・・・。
ぜひ、直接子どもたちの様子を見に来てください。


               記

【日時】 2012年 7月14日(土) 9:30~11:30

【スケジュール】
9:30~  イントロダクション
9:35~  1・2年「築きに気づく」
10:05~ 3・4年「詩人の旅」
10:35~ 10分休憩
10:45~ 5・6年「ボーダレスワールド」
11:15~  総評
11:30   終了、片付け

【会場】 方南会館  1階 ホール
     東京都杉並区和泉4丁目42番5号
     (東京メトロ丸の内線「方南町」駅より徒歩5分、地図はこちら
     ※車でのご来場はご遠慮ください。

【お申込み・お問合せ】
 東京コミュニティスクール
 E-mail:school@tokyocs.org
 TEL:03-3313-8717
 ※迷惑メール防止のため、「@」を全角にしています。お手数ですが、半角に変更してから送信してください。

  お申込みの際は、
   件名に、「テーマ学習発表会参加希望」とし、
   本文に、以下の事項をお知らせください。
     1.参加者氏名(すべて記入ください)
     2.(保護者の方は)お子さんの現学年
     3.E-mailアドレス
     4.電話番号(最も連絡のとりやすい番号)
     5.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
     6.質問事項等(あれば)


2012年07月06日

プロトタイプができた!

[1・2年生]

これまで平らな新聞紙を重ねたり、部品をつけたりして補強して
きましたが、どうもうまくいきません。かといって、たくさん
新聞紙を使って、いっぱい棒をつくって並べれば、あっという間
に1kgの重さに耐える橋はできてしまいます。どうしたら打開
できるのか……

P1010898.jpg   P1010920.jpg

「名刺」を使って実験したときのことを思い出します。「名刺」の
両端を折り曲げるて立たせるとそれだけで強度が増します。では、
新聞紙の両端を折ってみて、立たせてみます。平らなときみたいに、
端っこがすべって落ちることはなくなりましたが、壁が重みに耐え
かねてぐにゃっと曲がってしまいます。

う〜ん……なかなかうまくいかない……

続いて、筒状にしてみますが、重りをのせるとぺしゃんとまっ平ら!

今度こそ!と直方体の箱にしてみると、これまでにみたいにすぐに
つぶれたりはしないものの、十秒ぐらいしか持たずに変形。やっぱり
ダメです。

P1010903.jpg   P1010924.jpg

「箱にするのは悪くないんだけどな……」
「三角形の部品を使ってないよ」

おっ!確かにそうだ。せっかく作った部品を活かさなきゃ。三角形の
部品で補強した2枚の新聞紙の間に「はちのす型」にした部品をはさ
んで連結してみよう!こうしてできたのが上左の写真の橋です。

「やった1kgちゃんと支えられた!」

ついに曲がらず、つぶれず、ずっと保っている橋のプロトタイプが完成
しました。

P1010928.jpg   P1010949.jpg

できあがったプロトタイプをしっかり Reflective すると、3つの特徴が
明らかになりました。

1つ目は、直方体状(箱型)にすること。
ただし、重さを軽くするために、側面はすべて覆わない。

2つ目は、三角形や丸の部品を組み合わせて補強すること。

そして3つ目は、棒で補強できること。ただし、棒をどこにどれぐらい
の数入れるかがカギなので、そこに工夫が必要なこと

でした。

「もう1度、設計図を作り直したい!」

より設計のイメージが明確になった子どもたちに、カステラの入って
いる箱のような形をした、工作用紙で作った直方体を渡します。工作
用紙にはマス目が入っているので、どこにどんな形の部品をどんな組み
合わせで入れるか、より正確に書き込むことができます。

P1010952.jpg   P1010893.jpg

さあ、いよいよ残り1週間。橋の完成を目指してひたすら作業です。

RI

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

推敲、推敲また推敲

[3・4年生]

新宿御苑、築地場外市場、井の頭動物園、橋本鋳造所と4つの旅を終えた子ども達。

旅を通してたくさんの詩が生まれました。

同じ景色を見ていたのに、注目することや感じることは様々。
それぞれの個性が詩に表れています。

でも、今回のテーマの目的はただ詩をつくることではありません。
「自分の発見や感動が伝わる詩をつくる」ために、詩を推敲する段階に入ります。

詩の推敲に先立ち、私が書いた玉子焼きの詩を読み直すと、
「擬音語を使って面白いけど、結局美味しかったのかどうかが伝わってこないなあ。」
と手厳しい意見が。。
「じゃあ、みんなでこの詩を書き換えて、築地の玉子焼きを食べた時の感動が
より伝わるようにしよう。」と皆で一つ一つの言葉を見直していきました。

すると最終的には元の詩から全然違うものができあがり、これには子ども達も驚き、
推敲の重要性を実感した様子でした。

20120702wk_1.JPG

そして、いよいよ今まで書き溜めた詩の中から、発表会で披露する詩を2つ選ぶことに。
最初の旅の時点で発表する詩を心に選んでいた子もいれば、何度も選び直す子もいたりと
ここにも個性が表れます。

「この作品で一番伝えたいことは何?」
「この表現で自分の感動や発見が伝わるかな?」
「この表現は説明っぽいなあ。どう書き換えたらいいだろう?」

私からの問いかけに頭を悩ませながらも、諦めることなく、粘り強く何度も表現を
見直す子ども達。
より良い詩を発表したいという思いがそうさせるのでしょう。

20120702wk_3.JPG

そして、ホームワークも含め、3日間かけた推敲作業を終え、できあがった作品達。
子ども達の表情からは、一つ一つ言葉を丁寧に紡ぐことの大変さと同時に、
それをやりきったという自信に満ちていました。

来週はいよいよ最終週。
発表に向けて、練習を重ねていきます。

HY

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

☆ラストスパート☆

[5・6年生]

5週目に突入し、いよいよボーダレスワールドもラストスパートです。
先週から少しずつ海外からの返信が届き始めて子どもたちのやる気も絶好調。集まってきた返信の中には、小学校やインターナショナルスクールなどから
「長期休暇のため今回はプロジェクトにご協力することができませんが、9月以降であればぜひご協力します!がんばってください。」
といったメッセージがいくつかありました。

北半球の学校は(特に北米とヨーロッパ)夏季休暇に入っているだろうと予想していましたが、南半球の学校も逆に冬期休暇に入っているという連絡が数件あり、なかなか学校から返事を頂くことは難しいのでは?ということが見え始めてきました。

中には夏休み中のマレーシアのインターナショナルスクールに通う6年生の子から丁寧なメールと写真が届き、みんなで大喜びした場面もありました。同じく探究型の学びをやっている海外の子どもからの返事は格別の喜びがあるようですね。



2012-07-04%2013.59.14.jpg



それから一度みんなに紹介したSNSをさらに活用して個人と積極的につながろうという方向に向かい始めました。

とはいえ、PCに慣れていない子どもも多いのでSNSを使って個人とつながることはそう簡単ではありません。ちょっとした作業で壁にぶつかり悩みながら、ベソをかきつつ少しずつ前進していきます。
キーワード検索でalternative schoolやcommunity school、world projectなどを入れ、興味・関心が近そうな人たちにプロジェクトに協力していただけないかメッセージを送ったり、様々な人に海外に住む知人を紹介していただき、連絡を取るという〝友達の友達作戦〟も平行して行っています。

2012-07-04%2014.10.25.jpg



たまたま今週は校長の元教え子さんとその友人が見学に来てくれました。お二人は普段アメリカとスウェーデンに住んでいます。
子どもたちとも親しくお話をして頂いている内に、海外に住む友人を紹介して下さるということになり、その場でSNSを使っていくつかのメッセージを送ることができました。
スェーデンや台湾、アメリカに住む人たちと連絡を取り合うことができてとても嬉しそうな子どもたち。

「いい学びをしているね。応援しているからがんばって!できることは協力するね。」
と励ましの言葉をかけてもらっていました。まさにボーダレスを実感する瞬間です。

2012-07-04%2014.33.00.jpg



 子どもたちがプロジェクトを考え、そこに海外の人たちに参加してもらい作品を作るという学びに賛同し、快く協力して下さる方々が多く、本当にありがたい限りですね。

今週がんばってたくさんのメッセージを送ったものがどういう形で実を結ぶのでしょうか。
来週はいよいよ海外から送って頂いた写真を使ってオリジナルの世界地図を作ります。
どんな地図ができるのか乞うご期待です☆

YI

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

2012年07月12日

2012年度夏休み課題図書

【1年生】             【2・3年生】
       

【4・5年生】             【6年生】
       



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※TCSのウェブに掲載されていない商品を購入する際にもご利用ください。商品リンクよりは低率ですが、TCSに紹介料が入ります。

2012年07月13日

橋ができたぞ!

[1・2年生]

泣いても笑ってもあと3日間。前週にできあがったプロトタイプを
参考にして、工作用紙で作った直方体の模型に「最後の」設計図を
書き込んでゆきます。

「これ、設計BOXだね!」

ある子がうまいことを言いました。

P1010949.JPG  P1010996.JPG

続いて「設計BOX」に基づいて必要な部品を作ってゆきます。

「三角部品は何個いるかな?」

みんなの設計図に基づいて数えると

「わあー300個以上必要だよ!」

そりゃあ大変だ。でも、ひるむことなく、みんなで手分けして作り始め
ました。おーっ、さすがにみんな手際がよくなっている。ほぼ均等の形・
大きさの三角部品が次々にできあがり、最後に天ぷらの衣をつけるように
木工ボンドをつけて乾かします。

P1010995.JPG   P1020001.JPG

できあがった部品を設計図通りに配置し、各々の橋が完成!
さあ、1kgの重さに耐えられるか実験開始。
まず、500g……これはなんなくクリア!

ところが、1kgとなると、無情にもぐにゃっと曲がり、重りはすべり
落ちます。う〜ん、何がいけないのか……またまたつくり直しです。

P1020045.JPG  P1020008.JPG

「四角がダイヤモンドみたいになっちゃうのがいけないんだよな」

ある子がつぶやきます。以前のように橋が真ん中で「V字」に折れ曲が
ったり、橋の両端がすべってしまったりする不具合はなくなりました。

残る問題は、筒状になっている橋の断面が重さに耐えかねて長方形
から平行四辺形にひしゃげてしまうことだけです。

どうすればそうならないか……

頭をひねります。

P1020010.JPG  P1020046.JPG

このままだと、ひとつも成功する新聞紙ブリッジがないまま発表会に
臨むことになってしまいます。この危機をどう乗り越えるか……

改めてみんなの橋をお互いにながめてみます。それぞれいいところ
があり、足りないところがある。じゃあ、みんなのよいところを
「合わせて」みたらいいんじゃない?ということになりました。

「丸い部品は意味なかった」
「すきまがダメかも」
「三角形を六個組み合わせたこの形いいよね!」

自分の橋の欠点を他の子の長所で補ってゆくと、あらあら……
1kgのせてもびくともしない橋ができあがってしまいました!

P1020041.JPG  P1020036.JPG

なんと1年生三人組の「よいところ」を合わせた橋が、350gの新聞紙
で1kgの重りを載せることに成功しました。2年生たちは、1年生組に
橋自体の重さという点では負けてしまいましたが、最後の最後まで
粘り強く工夫し続け、橋の両側面の間に三角形を組み合わせて作った
筋交いを数カ所入れて補強に成功!

最終的に、3つの新聞紙ブリッジが1kgを支えることができました。

P1020040.JPG   P1020039.JPG

ここまでみんなよくガンバリました。最初にみんなが作った新聞紙
ブリッジは、下の写真のようだったんだから……スゴい進化!深化!

P1020014.JPG   P1020019.JPG

フィールドワークで観察した橋の特徴を生かし、ひたすらなんども
作り直し、ていねいに部品を作り、最後まで工夫し続けた6週間
でした。

あとは思い切ってテーマ発表!みんなの前で実験し、新聞紙ブリッ
ジのお披露目です。

RI

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思いよ届け

[3・4年生]

「詩人の旅」もいよいよ最終週。今週末にはテーマ発表会を控えます。

今回のテーマ発表は、自作の詩を朗読し、どちらの表現がより観客に届いたか
その表現力を競う「詩のボクシング」方式を採用することにしました。

子ども達に内容を説明する際、みながどんな反応をするか、少し不安な思いが
頭をよぎりましたが、それは杞憂に終わりました。
特に男の子達には「負けたくない」という静かな闘志が燃え上がります。

良い詩をそのまま読めば、相手に伝わるかと言われれば、そうではないでしょう。
自分が詩に込めた思いをいかに観客に伝えるかを意識し、声の大きさ、調子、
間の取り方、演出などを工夫する必要があります。

そこで、今週いっぱい使って、発表に向けた練習を行うことにしました。

20120709wk_1.JPG 20120709wk_2.JPG

大声を出しても迷惑にならない場所ということで、屋上や近くの公園を中心に
発表練習を行う子ども達。
ipadで発表の様子を撮影し、スクールに戻っての振り返り。
これを何度も何度も繰り返します。

20120709wk_3.JPG 20120709wk_4.JPG

振り返りの際、お互いにgood&betterのフィードバックをすることを意識する中で、
発表会では勝敗を決するけど、もっと大切なのはクラスとしてお互いの発表を
磨き合うことだという雰囲気が次第に生まれてきました。

きっと素晴らしい発表会になるに違いないという確信にも似た思いを持ちながら、
発表練習を終えることに。
当日が今から楽しみです!

HY

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オリジナル世界地図を作ろう!

[5・6年生]

さあテーマ学習の最終週が始まりました。泣いても笑ってもテーマ発表会まであと3日。 今週は今まで頑張ってやり取りし、海外から送って頂いた写真を使ってオリジナルの世界地図を製作します。

まずはみんなで議論してどのような世界地図を作るのか、どういう見せ方がいいだろうか様々なアイディアを出していきました。なかなか、これは面白い!と全員が納得できる意見が出てきませんでしたが、議論を重ねて行く内にラミネートを使って写真が見える世界地図を作ろうというアイディアに意見が一致しました。

 P1010650.JPG P1010662.JPG 

  

P1010666.JPG A-1模造紙約2枚分の大きさにラミネートを張り合わせ、そこに大きな世界地図を描き、その中に世界中から送ってもらった写真を並べていきます。今まで苦労してようやく手元に集まった写真をアウトプットにまとめる作業に嬉しさも一入の様子の子どもたち。みんなでの共同作業を和気あいあいと頑張っています。

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地図製作の他にテーマ発表の練習として英語スピーチの練習や今後個人で取り組んでいくプロジェクトについても計画をする子どもたち。時間にも追われながらなんとか発表の準備が整いました。あとは元気にこの学びを発表するのみです。がんばろう!!

YI

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

2012年度夏休み課題図書

東京コミュニティスクール2012年度夏休み課題図書をUPしました。
ご購入の際はこちらからどうぞ。

2012年度夏休み課題図書

2012年07月20日

『築きに気づく』〜ふりかえり〜

[1・2年生]

「中がどうなってるのか見せてくれない?」

テーマ発表会で1kgの重りを載せることに成功した後、観客の
保護者から思わず出た声でした。

確かに、外観からは新聞紙でできたふわふわの筒にしか見えません。
子どもたちは、待ってました!とばかりに筒を解体します。すると、
内側には、一生懸命作った「部品」がキレイに並んでいます。

「三角の部品をレインボーブリッジみたいに組み合わせました」

たくさん集まった大人に向かって、強度を増すために行った工夫に
ついて得意そうに語っています。

P1020140.JPG  P1020143.JPG

製作にぎりぎりまでかかってしまい、ろくに発表練習ができず、
舞台上でバタバタしてしまいましたが、いかに新聞紙ブリッジ
プロジェクトに熱中し、試行錯誤しつつ学んだかということは
十分に聴衆に伝わったことがフィードバック用紙からよくわかり
ました。

「1kg以上載せなかったんですか?」

おお、出たかその質問!今回のプロジェクトは、なるべく少ない
新聞紙の量で1kgに耐え得る新聞紙ブリッジを作るかというのが
ミッションでした。しかし、発表が終われば、「限界」までの
挑戦を行うことができます。ということで、この質問への答えは
後日のお楽しみということに……

P1020020.JPG  P1020147.JPG

さあ、テーマふりかえりの時間がやってきました。

まず、幅を70cmに拡張して、1kgの重りを載せてみると……

「やったあ!大丈夫!」

なかなかのもんだねえ〜!

続いて、メインイベント!
どこまで重さに耐えられるかチャレンジ。

1冊ちょうど100gの薄い本を1冊ずつ載せてゆきます。
10冊プラス、つまり合計 2kg を超えても大丈夫!スゲエなあ!
1年生 の作った橋は、最終的に 2.4kg まで耐えました。

2年生の作った橋もなんと2.1kg まで耐えたのですが、メリメリ
と音を立てて破断してしまいました。その光景は、本物の橋もこう
壊れるのではないかというリアルな壊れ方でみんな大興奮!

早速、壊れた部分を観察してみると、補強した筋交いに引っ張られ
た側面の新聞紙が破れてしまったのでした。部品がどんなに強くて
も、部品をはりつけている側面の壁が破れてしまえば元も子もない
ということを目の当たりにしました。

最後の最後まで、失敗したらその原因を考え、しっかりふりかえり
次に活かすという姿勢で徹底して学び続けた子どもたち。橋「を」
つくること「で」形を意識すれば力に耐える構造物を作れることを
とことん実感したテーマ学習になりました。

RI

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

「詩人の旅」 ~ふりかえり~

[3・4年生]

TCS版詩のボクシングは大盛り上がりのうちに幕を閉じました。

子ども達は見事、粗大ゴミが捨てられていた東京湾になりきり、
人間の勝手な都合で釣り上げられてしまったマグロになりきり、
名前と花の色の不一致に苦悩するバラになりきり、
ふわふわモチモチの大福になりきって、朗読しました。

また、動物園のリスの素早さや無表情にたたずむ面梟への素直な驚きや、
公園で子ども達が遊んでいる様子から見出した石の音の楽しさを
表現しきることができました。

推敲に推敲を重ねて出来上がった自信作を、それぞれが思い思いの
パフォーマンスで披露した素晴らしい発表でした。

また、会場からの質問に堂々と答える姿は今回のテーマの充実感を
表していたのではないでしょうか。

ふりかえりシートにも、
「勝敗をつけるのがもったいないくらいどの詩も素晴らしかった」
「見たり聞いたりしたものを深く感じ、それぞれの表現方法で
 きちんと伝えられていた」
「詩とは何かを自分の言葉で理解できている様子が伺えた」
など高い評価を多く頂き、子ども達も自信を深めていました。

「意思表現」という探究領域に属する今回のテーマでは、
『詩』という方法を用いて、自分の心に刻まれた発見や感動を表現することを
学んできました。
そして、自分の発見や感動がより鮮明に聞き手に伝わる詩を書くためには
どんな工夫をすればよいか、何度も作品を推敲し、より良い表現を
追求してきました。

「詩のボクシング」における観客からのフィードバックは、
相手の心に響く表現とは何だろうということを子ども達に考えさせてくれる
良い機会になったように思います。

一つ一つ言葉を丁寧に紡いでいくことで相手と繋がることができる、
そんな感覚を実感できる素晴らしい学びになりました。

HY

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

『ボーダレスワールド』〜ふりかえり〜

[5・6年生]

テーマ発表会ではこのテーマで取り組んできた学びの流れを各自が説明し、その中で海外とのやり取りに使用した英文のスピーチを行いました。そして最後に個人で今後取り組むプロジェクトについて発表しました。
さすがは高学年、みんな堂々と発表することができていました。
特に良かったのはQ&Aタイムに質問を受ける時の姿勢です。どんな質問に対しても失敗を恐れず積極的に自分の考えを述べる子どもたちの姿勢はまさにこのボーダレスな世の中で大切な姿勢と言えるでしょう。



このテーマでは最初にプロジェクトを決めるディスカッションから子どもたちが司会や書記を行ったり、慣れない英語を一生懸命使いながら様々なITツールを活用して海外に住む人々を巻きこんでいくという新しいチャレンジの連続でした。

そういう新たな学びに対して子どもたちは好奇心を持って向かい、そして世界に住む人たちとつながることに感謝できる姿勢とそれを相手に伝える行動力を発揮してくれました。
オリジナル世界地図の写真は送り主の方々へ子どもたちからお礼のメッセージと共に送ります。本当のつながりはまさにこれからですね。

日本にいながら外国に住む人とつながること、そしてその人たちが自分たちのプロジェクトに参加してくれることは子どもたちにとってリアルな喜びと感謝、そしてたくさんの学びを与えてくれたようです。

世界中の人々がワクワクし、参加したくなるようなプロジェクトとはどういうプロジェクトなのか?どんなことに気をつければいいのか?そんなことをよく考え、話し合いながら相手の立場になって考える視点を大切にできたことはこれから様々な場面で役に立つことでしょう。そして失敗を恐れず新たなことにワクワクと胸を躍らせチャレンジする姿勢。

今ようやく子どもたちはボーダレスな世の中を少し実感し、スタート地点に立つことができたのでしょう。これからも人とつながる喜びと楽しさ、そして小さな力で大きなものを動かす素晴らしさをたくさん味わっていってほしいと思います。

YI

TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

2012年07月30日

プロジェクト発表会9/3

TCSプロジェクト発表会のご案内


東京コミュニティスクール(TCS)では、下記の通りプロジェクト発表会を行います。

子どもたちは、夏休み中「やりたい!」事をとことん探究し、思い思いのプロジェクトに取り組みます。テーマ学習でやりきれなかった事をもっと深めたい!という子もいれば、新たなチャレンジに取り組む子もいて、毎年様々なタイプのプロジェクトが出来上がってきます。

このプロジェクト発表会には、一般の方々にもご覧いただける機会になっていますので、ご都合のつく方は是非その様子を見に来てください。
(ご希望の方は、下記要領にてお申込みください)

               記

【日時】 2012年 9月 3日(月) 9:30~11:30

【会場】 セシオン杉並  2階 第一・二和室
     東京都杉並区梅里1丁目22−32
     (東京メトロ丸の内線「東高円寺」駅より徒歩5分、地図はこちら
     ※車でのご来場はご遠慮ください。

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 E-mail:school@tokyocs.org
 TEL:03-3313-8717
 ※迷惑メール防止のため、「@」を全角にしています。お手数ですが、半角に変更してから送信してください。

  お申込みの際は、
   件名に、「プロジェクト発表会参加希望」とし、
   本文に、以下の事項をお知らせください。
     1.参加者氏名(すべて記入ください)
     2.(保護者の方は)お子さんの現学年
     3.E-mailアドレス
     4.電話番号(最も連絡のとりやすい番号)
     5.TCSを知った経緯(知人、ネット検索、新聞名・雑誌名など)
     6.質問事項等(あれば)





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特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール 


〒164-0001 東京都中野区中野1-62-10 
TEL: 03-5989-1869  FAX: 03-5989-1649 
e-mail: school@tokyocs.org