[1・2年生]
これまで平らな新聞紙を重ねたり、部品をつけたりして補強してきましたが、どうもうまくいきません。かといって、たくさん
新聞紙を使って、いっぱい棒をつくって並べれば、あっという間
に1kgの重さに耐える橋はできてしまいます。どうしたら打開
できるのか……
「名刺」を使って実験したときのことを思い出します。「名刺」の
両端を折り曲げるて立たせるとそれだけで強度が増します。では、
新聞紙の両端を折ってみて、立たせてみます。平らなときみたいに、
端っこがすべって落ちることはなくなりましたが、壁が重みに耐え
かねてぐにゃっと曲がってしまいます。
う〜ん……なかなかうまくいかない……
続いて、筒状にしてみますが、重りをのせるとぺしゃんとまっ平ら!
今度こそ!と直方体の箱にしてみると、これまでにみたいにすぐに
つぶれたりはしないものの、十秒ぐらいしか持たずに変形。やっぱり
ダメです。
「箱にするのは悪くないんだけどな……」
「三角形の部品を使ってないよ」
おっ!確かにそうだ。せっかく作った部品を活かさなきゃ。三角形の
部品で補強した2枚の新聞紙の間に「はちのす型」にした部品をはさ
んで連結してみよう!こうしてできたのが上左の写真の橋です。
「やった1kgちゃんと支えられた!」
ついに曲がらず、つぶれず、ずっと保っている橋のプロトタイプが完成
しました。
できあがったプロトタイプをしっかり Reflective すると、3つの特徴が
明らかになりました。
1つ目は、直方体状(箱型)にすること。
ただし、重さを軽くするために、側面はすべて覆わない。
2つ目は、三角形や丸の部品を組み合わせて補強すること。
そして3つ目は、棒で補強できること。ただし、棒をどこにどれぐらい
の数入れるかがカギなので、そこに工夫が必要なこと
でした。
「もう1度、設計図を作り直したい!」
より設計のイメージが明確になった子どもたちに、カステラの入って
いる箱のような形をした、工作用紙で作った直方体を渡します。工作
用紙にはマス目が入っているので、どこにどんな形の部品をどんな組み
合わせで入れるか、より正確に書き込むことができます。
さあ、いよいよ残り1週間。橋の完成を目指してひたすら作業です。
RI
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