[3・4・5年生]
タイトル:てこでも動かない?
探究領域:万象究理
小さな力で大きな力を生み出す……そんなことできるの?
できるのどころか、実は私たちの身の回りには、力をうまく利用できるように
工夫された道具や技術がたくさんあります。ハサミ・栓抜き・つめきり・ドア
ノブなどからエレベーター・クレーン車のようなものまで枚挙にいとまがあり
ません。
今回のテーマ学習では、こうした身の回りにある道具に隠されている「てこ」
「歯車」「滑車」「輪軸」の原理について実験を繰り返し、法則性をしっかり
理解し、計算で値を予測できるようにします。さらに、その知識を活用して、
子ども一人の出せる力で、大きな重い物を動かすプロジェクトに取り組みます。
自分たちでまずモデルを作り、シミュレーションする。その際に、計算して、
どれだけの力が発揮されるか数学的に予測し、検証する。その結果に基づいて、
装置を設計し、実際に動かす大科学実験を実施する。その後、結果を検証する
というプロセスをしっかり踏んで、プロジェクトを遂行します。
原理を知り、モデル化し、計算を通じて予測することは、物理的な力だけで
なく、社会の仕組みを動かす際に関わる重要なコンセプトです。また、子ども
たちが、「小さな力で大きな力を生むための工夫」こそ人類による技術発展
のカギであったことをぜひとも実感してほしいと願っています。
RI
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。