[3・4年生]
今回のテーマ学習では「見える(触れる)ものから、その背後にある見えない仕組みを合理的に推測できるようになる」ことを目標に掲げていました。低学年から高学年になるつれ、テーマ学習で取り扱う内容は抽象度を増していきます。
そのため、中学年において「from tangible to intangible」な学びに触れることは、その橋渡しをする上で非常に重要な役割を果たすと考えているからです。
授業を進める上では、「安全かつ正確に」「論理的に考える」の2点に重きを置いていました。
フィールドワークや実験は楽しく、学びも多い反面、ルールを守らないと怪我につながる恐れがあります。
調査隊の一員として責任持った行動をすること、そして決められたルールと手順に従い、正確にデータを取得することの重要性を口酸っぱく伝えることで、子ども達も作業に集中して取り組んでくれていました。
また、突飛な空想ではなく合理的な仮説を立て、そしてその仮説に対して実験と検証を繰り返すというプロセスを踏むことで、「論理的に考える」とは一体どういうことなのかを身をもって体験してもらうことができました。
「これまでほとんど石の種類を意識することはなく、大きさや形の違いがあるなというくらいの印象しかなかった。けど、今回のテーマ学習で、石にはたくさんの種類があり、それぞれの特徴を知ることができ、楽しかった。」
「別の川にフィールドワークに行って、ぜひ多摩川の石と比べてみたい。」
「今度は石を使ったアート作品に取り組みたい。」
ふりかえりで出てきた子ども達からの素直な感想です。
石には子ども達を魅了する何か不思議な力があることを私自身も実感しました。
テーマ学習を通じて、発表会を終えたから終わりなのではなく、その後もそのテーマへの興味関心が持続するような探究心を育んでいけたらと思います。
HY
※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。