[1・2年生]
『誰かの求めに応じて動いてみると、感謝される。』
この達成目標を胸に、まず「動」いてみた6週間でした。
まず、『誰かの求めに応じる』というところでは、
ただ動けば人の役に立てるのではなく、相手がしてほしいことをするんだという意識を全員が持って臨めたと思います。
「今は、これをする時間だからがんばろう!」
「ぼくがこっち持つから、〇〇はそっち持ってくれる?」
など、自ら気付いて動けるようになっていました。
そして、『動いてみると感謝される』ことが子どもたちの励みになったようで、
「ありがとう」・「ごくろうさま」など、感謝の気持ちをいただく度に「7ポイントだ!」など言って喜ぶ姿が見られました。
「動」くことで誰かの役に立つことができるという実感に繋がったことでしょう。
それらのことが、発表会でも伝えられていたと思います。
テーマ内だけでなく、テーマ外での子どもたちの「動」きにも最近変化を感じています。
当たり前のことかもしれないけれど、
提出物を守る、忘れ物をしない、手帳を書くという自己管理や、
他の子の面倒を見合ったり、荷物運びなどのお手伝いをするといった、相手がどう思うかを判断して動く場面がだんだん見られるようになったのです。
やはり、6週間という間にアクションし続け、そしてふりかえりを行うことで、
自己の動きの改善ができるようになったのではないでしょうか。
ここで止まらぬよう、今後の「動」きも注目し続けたいと思います。
と言っても、まだ「我」が出てきてしまうことがある……。
道では「ぼくが拾ったんだ」とごみの取り合い、
畑では「次はぼくの番だ」とリアカーの取り合い。
ふりかえりの時も、「自分の動きをふりかえる」と伝えているにも関わらず、
「〇〇が、遊んでた。」
「□□が、トングを上に向けて危なかった。」
「△△の発表の声が小さい。」
と他の人の指摘が目立ちました。
今後は、「良くするためにやるんだ」というふりかえりの意義を確認しながら、
悪いところのあら探しをして終わるのではなく、
自分の「動」きの質を高めるために、みんなで良いところを探したり、どうしたらもっと良くなるかと話し合う雰囲気にしていきたいです。
行伝シートを何枚も作った経験は、自分達の活動をふりかえる力を高めたと思います。
この経験は今後、どのテーマでも活かせることでしょう。
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※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。