[5年生]
本テーマのミッションは、
「気象データを見比べれば、大気と水の動きが見えてきて、天気を予測できる。」
ということ。
このミッションを意識できなければ、
気象庁を訪れること、
毎日天気図を見比べること、
観測器具を作って観測をすること、
雲や風を生じさせる実験をすることなど、
一つひとつの活動の必要性を理解して探究することができません。
子どもたちは、時間を重ねるに連れて、
このミッションを意識することができるようになりました。
子ども自身がミッションを意識しているかどうかが、
テーマ学習を動かす鍵になると感じました。
天気予測の精度を上げることもとても大切なのですが、
予測の当たり外れに一喜一憂することなく、
外れたならどうして外れたのか「振り返る」ことが重要ですし、そのことを続けることで予測の精度を上げることができます。
子どもたちは、気象データを読み解き振り返ることを続けることで、
「前はこうだったよね。」と以前の経験を予測に活かすことができるようになりました。
気象予報士でも、予報が外れることはありますし、
私たちが普段触れることのできる気象データ(地上天気図などの)では情報としては不十分で、正確な予測をすることはとても難しいことです。
それでも、このテーマ学習をする意義は、
「情報を統合して多面的な視点により分析できる力を養える」ところと言えるのではないでしょうか。
また、ポートフォリオの作成も子どもたちはよく頑張ったと思います。
他者が見ても内容が分かるレポートができていれば、作成した本人も内容を理解しているし、
その逆もあることがよく分かりました。
中には、自分の言葉で記録しまとめることができた子もいました。
この「情報を分析する力」・「ものごとを多面的に見る力」と、
そして学びの軌跡を自分の言葉でまとめる経験は今後のテーマ学習でも役立つでしょう。
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※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。