梅雨があけ本格的な夏。猛暑に突入。
そんな時期にTCSは『富士山登山』に出かけました。
7月21,22日の二日間のスケジュール。
子供と大人総勢40人という大パーティー。
朝7時40分、チャーターしたバスで一路富士五湖へ。
途中でガイドさんをピックアップ。
吉田口ルート五合目に到着は10時半頃。天気はうす曇り。
そこで1時間半ほどぶらぶらと過ごす。
薄い空気に慣れるという高山病対策の第一弾。
我々はすでに標高2,300メーターに立っていました。
杖を買い込む者、レストハウスの内外を歩き回る者、
テーブルでゆったりと体を休める者、子供たちは
集まりちょっとしたゲームと、過ごし方はまちまちである。
出発時間が近づく。靴紐を結び直し、荷物を再チェックしつつ、
めいめいが心の準備もおこなう。
12時すぎ、ガイドさんを先頭にスタート。
ゆっくりゆっくりとしたペースで歩を進める。
そして、短いインターバルで休憩し、水分と栄養をこまめに補給。
これが高山病対策の第二弾。
今回利用する吉田口ルートでは、六合目あたりから
砂礫の混じった砂利道がジグザグに続く。
六合目からは、それまでの樹木の多い緑の自然が突然、
背の低い植物の点在する砂地となり、大きな変化を感じる。
そして、それまで横への移動といった感じだったのが、
勾配のついた坂道となり、「本格的に山を登るのだ。」という心構えにさせられる。
七合目の最初の小屋が近づいてくると岩場だらけの道へと変わり、
この後ところどころでこの岩場が出現し苦しめられました。
低学年の子供にとっては、全身を使ってよじ登らざるをえない箇所もあり、
たいへんハードな運動になったのでは。
大人にとってもあの薄い空気の中ではかなり辛いものでした。
七合目にはいくつもの山小屋があり、休憩を取るとともに
杖に焼印を押してもらうのを楽しみにするメンバーも。
この日宿泊する鳥居荘は、七合目の中の最後から二つ目の小屋で
文字通り鳥居が目印となっていました。
その鳥居荘を目指し、一日目の行程もあと少しという時、にわか雨に遭遇する羽目に。
これは、みんなの装備がきちんと用意できていたかを試すよいテストだったのかも知れません。
鳥居荘からの夕景
5時すぎ、全員鳥居荘に入り寛ぎ夕食。明日に向け鋭気を養う。
この山小屋一泊が高山病対策の第三弾。
ここはいつの間にか標高2,900メートルほど。
いよいよご来光
朝日に輝く山中湖
『御来光』を拝むことは富士山登山では欠くことのできない大イベント。
翌朝、4時過ぎから少しずつメンバーは起きだし、その時に備える。
何台ものカメラに待ち構えられて恥ずかしくなったのか、
朝日はほんの少し雲の間から赤い顔を出してまた隠れてしまった。
待つことしばし、今度は堂々と雲の上にその姿を現しました。
結果として、二度その美しさを披露してくれることに。(合掌)
5時過ぎ、山頂を目指し二日目の登山を開始。
高山病対策を講じていたものの、ほとんどのメンバーは
決して体調が万全というわけではなかったでしょう。
八合目になると高さは3,000メートルをゆうに超える。
ちなみに、酸素量は平地の70%程度という話も。
この八合目で一人の子が登ることを断念せざるを得なくなりました。
一度は体調を持ち直したのに本当に残念。
保護者として同行され、自らも登頂にチャレンジされていた
おじい様と一緒に下山の途につきました。
八合目にもいくつかの山小屋があり、焼印を求めるメンバーは
休憩の合間に杖を持って行列に。
本八合目といわれる所を過ぎると、頂上付近まですっかり
見通すことができるようになった。
「もう少しで頂上だ。」の思いが頭をよぎり励みとなる。
鳥居を一つくぐり、もう一つの鳥居のある頂上までそれほど距離はない。
ゆっくりとあわてず足を運ぶ者、喜び勇んでペースを上げる者。
先に頂上に着いているメンバーの声援が上から降ってくる。
それぞれがそれぞれの感慨を胸に抱きながら頂上の鳥居をくぐり抜ける。
頂上滞在は1時間弱。
コーラで祝杯を挙げるメンバー達がいれば、
当然はずす事のできない登頂記念の焼印を押し、山頂でしか売っていない
杖用の旗を購入するメンバーがいました。
昼食後、火口を背景に全員で記念撮影をしてすぐに下山を開始。
下山は六合目まで、延々と続くつづれ折りの砂利道を
だらだらと下りることになり、面白味にかけるという意見が多かった。
また、ひざにかかる負担が大きく、大人の中にはかなり苦戦された方や
名誉の負傷をされた方がいらしたようです。
五合目のレストハウスへ戻り、八合目で断念し先に下山していた子と再開。
すっかり元気を取り戻していてみんなホッとしました。
すっかり予定の時間より遅れていたので、全員揃ったところで
さっそくバスに乗り込み帰路へつきました。
大変な二日間でしたが、皆さん本当にお疲れ様でした。