[5・6年生]
テーマ発表の形式は、科学者が学会で発表するスタイルで行いました。パワーポイントでまとめた資料を、子ども達が順番に発表していきます。
言葉の説明だけではわかりにくい箇所については、子ども達が前で実演するなど、
聞き手を意識した工夫も見られました。
今回、テーマ領域が「万象究理」ということもあり、
・正確なデータに基づき、合理的に推論を立てること
・仮説と検証のプロセスを繰り返すこと
に特に重きを置き、活動に取り組んできましたが、発表にもそれが反映されて
いたように思います。
テーマ発表会でも、「今回の学びを活かして、次に取り組んでみたいテーマは?」
という理事長からの問いに対し、皆それぞれ借り物ではない自分の言葉で答えることが
できました。
ただ、一方で物足りなさを感じたことは否めません。
それは構成も内容も無難にまとまりすぎて、聞き手の印象に残らなかったからです。
実は、今回の実践において、裸足で走ることでタイムが改善された子どもが
何人かいました。
実践フェーズの最後の最後の場面だったこともあり、その分析にあてる時間も
なかったため、発表用資料の内容からは意図的に省くことになりました。
もし、分析が中途半端なまま発表会に臨んでいたら、さぞ質問攻めにあった
ことでしょう。
ですが、質問者とのやりとりやアンケートの結果を通じて、自分達の発表の中で
どの点が伝わりにくかったのか、なぜ伝わりにくかったのか、今後どう改善すれば
よいのかを子ども達に考えてもらう良い機会を失ってしまったと捉えることも
できます。
私自身、今回の授業を通じて、先生側も失敗を恐れない(あえて誤解を恐れずに
いえば、失敗させるくらいの)姿勢で子ども達にチャレンジさせることに意義が
あるということを学んだように思います。
YI/HY
※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。