昨年に引き続き今年も、ホースキャンプに行ってまいりました!
このホースキャンプは、乗馬体験(騎乗)だけでなく、
馬の飼いつけから、馬房掃除、騎乗のための馬の手入れなどを行い、
厩舎の上で寝泊りをするという、「馬と共に過ごす」キャンプです。
新宿から3時間ほどバスに揺られて辿り着いた静岡県御殿場市。
今年も、「ライディングクラブ アルカディア」にお世話になりました。
子ども達は2人一組で一頭の馬を担当します。
みんな、昨年とは違う馬を担当にし、新たな出会いです。
それと同時に、昨年一緒に居た馬との別れもありました。
道中、「○○(前回担当した馬の名前)にまた乗りたいなぁ」と言っていた子は、
その馬が死んでしまったことを聞いて、ショックを受けていました。。
キャンプは3泊4日に渡るプログラム。
一日の流れは、
6時起床。
6時30分よりラジオ体操で体を動かした後、馬への飼いつけ(餌やり)。
朝ごはんまで広大な敷地のアルカディア内を散歩します。
(富士山が見えて、とても気持ち良い!)
朝ごはんを食べた後は、馬房掃除。
馬を出して馬房を中をきれいにします。
馬房の床に敷かれているおがの中からボロと呼ばれる馬糞や、
馬尿で湿っているおがを取り出します。
毎日行う作業なのですが、不思議なほど毎度大量に出てくるのです……。
すぐさま一輪車がいっぱいになります。
その後は、騎乗です。
その前に、騎乗するためのいくつかの仕事が必要です。
蹄(ひづめ)の裏にあるボロやおがをかき出す「裏ほり」、
皮膚をきれいにし、体をマッサージする「ブラッシング」などをして、
鞍などを装着します。
ほとんどの子どもたちはキャンプ二度目ということもあり、以前より少し慣れた手つきで馬の世話をしていました。
また、日を重ねるほど、さらに仕事のスピードが速くなりました。
そして、いよいよ騎乗です!
姿勢・手綱の持ち方などの注意点、馬への命令の出し方などを教わり、いざ挑戦!
騎乗も前年より、慣れている様子でしたが、
馬に自分の思い(進んで欲しい、止まって欲しい、曲がって欲しいなど)を伝え操ること、
つまり「馬と繋がる」ことは、そう簡単ではありません。
思うように進まず後ろの馬達との渋滞を作ってしまったり、
馬が草を食べてしまったり(一度食べ始めるとなかなか離れようとしないのです)、
かけ足をすると体が揺れるので怖くて手綱を強く引っ張ってしまったり。
小さな体で、大きな馬に命令を伝えることは難しかったようです。
騎乗後は、鞍などを外し、足元を水で洗って体をタオルで拭いて、ブラッシング。
馬を馬房に戻した後は、飼いつけを行い、厩舎を掃除します。
私たちの夕食が終わった後は、
自分の馬がきちんと餌を食べているか水が足りているか確認をし、“デザート”の干草をあげて、
「おやすみなさい。」
そして、アルカディアのスタッフの方と一日を振り返り、長いけれどあっという間の一日が終わります。
このように、馬のためにやることはたくさんあります。
でも、これらの行程を行うことで馬への愛情もさらにわくのです。
前回は同級生同士のペアでしたが、今回は上級生と下級生でペアを組みました。
そうすることで、馬を怖がっている下級生に対して、
「怖くないよ。」
「こういう風にやるんだよ。」と、上級生が面倒を見る姿が多く見られました。
普段の馬との接し方において、注意しなければいけないことがあります。
というのも、馬はとても怖がりな動物だそうで、
広い視界の中でも見えない真後ろに何かがいると後ろ足で蹴って攻撃してしまうことがあるのです。
それに、指を立てて近づくと、餌を食べるかのように指を噛まれてしまいます。
体の大きさや機敏に動く姿を見て、怖がる子どももいましたが、
それでも4日間を通して少しずつ馬との距離を縮めていきました。
そして、お別れのとき。
朝から、
「帰りたくないよ。」
「一週間ぐらいいたかった。」
と別れを惜しんでいた子ども達。
迎えのバスが来る最後のとき、涙を流す子どもの姿も見られました。
閉校式のとき、アルカディアの方からいただいたアルカディアシール。
このシールを5枚集めれば、アルカディアに一日ご招待されるそうです。
「5枚集めたい!」「無くしはしない!」
とシールを手にずっと握り締める子ども達でした。
アルカディアの皆さま、本当にお世話になりました。
ありがとうございました!!