株主総会も終わり、今回のテーマの振り返りをしました。
果たして株主総会の反応は?
みんなに書いていただいた振り返りシートを見直します。
「コンビニなどと差別化が図れたことがよかった。」
「資料が見やすく工夫されていてよかった。」
「売り上げ拡大のための改善を進められたのはよかった。」
「プレゼンとしてはとてもよかった。」
よい反応のものがたくさんありました。
子ども達もうれしそうです。
しかし、
「前の経営した先輩のデータを検証したのでしょうか?個数は多く売っても利益目標が達成できないのは経営としてNGだと思います。」
こんな厳しい意見もありました。
仕事としてやってきたことを考えると、まさにその通りです。
以前のデータを分析して、その問題点を明らかにすることの重要性を学びました。
「お得様には、割引をしたのですか?」
「ターゲットの人たちが自由に使えるお金を持っているかどうかを考えましたか?」
「通行量調査に関係なくそもそも駄菓子が売れる客層は決まっているのでは?」
視点としてはなかったことを指摘していただきました。
「あぁ、そうする方法もあったか。」
「でも、割引にしたら、儲けも減るから、そこも考えないと、難しいよね」
「自分の得意(好きなこと、向いている、自信がある)などありましか?」
このような質問もありました。
「お店番するのが好き。」
「在庫整理など計算をするのが得意。電卓でずっと計算していた」
「外に売りにいって、話しかけるのは得意だったよね」
自分の向いている仕事というのもわかってきました。
株主総会の質疑応答で出てきた時給を考えてました。
「時給に換算すると、3人でこれだけの時間働いたから・・・約130円・・・。」
「こんなに安いんだ!」
「実際には、電気代とか場所代とかもかかるよ・・・。」
「うわぁ、これでは生きていけないな」
「・・・商売するって大変だな・・・。」
最後のまとめとして、感想を書きました。
「お金と時間がつながっていて大切なことを学びました。」
「利益から経費を引くとてもとにはほとんど残らなくそれを考えると大変。でも、ありがとうって言われるのはすごく嬉しかった。」
「経営ってむずかしいなと思った。」
最後に利益を分配して、終わりました。
今回、ビジネスの難しさを感じたテーマになりました。
しかし、同時に子ども達は商売をする喜びを感じる事ができ、思い出に残るテーマとなりました。
商売をしているところを見たときに、お金の流れがどうなっているのか、どういうことをウリにしてお店を経営しているのかなどいろいろな視点から見られるようになりました。
社会の中には色々な仕事があり、いろいろな事業が存在してなりたっているので、今後もそんな視点で見て言ってほしいと思います。
さらに、商売をするときに子の経験を生かしていってほしいと思います。
TK
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