[6年生]
限られた時間の中で、子どもたちは時間をやりくりして臨んだと思います。
「人の心を動かす」映画にするため、伝えたいメッセージが必要だということを子どもたちは思っていて、まず、そのメッセージを決めることから始めました。
すんなりと決まった子と、悩んでなかなか決まらない子もいて。
「本当に」伝えたいメッセージというのは簡単に出てくるものではないのかも。
どうしてそのメッセージを伝えたいのか、それを伝えなければいけないわけがあるのか、
そのメッセージを伝えたところで相手の心をどう動かすことができるのか……
そういったところをもっと最初の部分で話し合い詰めて行くべきだったのかもしれません。
映画の良さの一つは、映像・言語・音楽と多様な効果を使うことができること。
今回の映画では、その辺りが未だ足りなかったように思います。
「この効果を使ったら、どうなるだろう?」
「この台詞だけど、もっと良い言葉はないかなぁ。」
と、もっと試行錯誤する姿勢があれば、もっと工夫あふれる質の高い作品になったのではないでしょうか。
彼らの素晴らしいと思ったところは、互いに協力し合う姿勢です。
映画は一人でつくることはできません。
役者・カメラマン・音響など複数の人が一度に協力しないといけないのです。
今回の映画作りでも同じことが言えました。
子どもたちは自分の映画作りでも忙しい中、嫌な顔一つせずに互いの映画を作るために尽力し合っていたのです。
TCSを卒業した後も、今回のように信頼できる仲間をつくってその仲間たちと支え合う関係をつくっていってね。
これからも、自分が本当に伝えたいメッセージを抱いて、伝えたい熱意を持ち工夫して発信し続けて欲しい。
そうすることで、多くの人にそのメッセージを伝え続けられる人になって欲しいと思います。
EN
※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。