[6年生]
卒業試験を兼ねているエキシビションを除くと、6年生にとってはTCSでの最後のテーマ学習になる今回の「人の心を動かすストーリー」。
テーマ領域「意思表現」の学びの集大成として映画製作に取り組みます。
「君たちは今日から私が主催する映画塾の生徒です。」
突然の発言にきょとんとする2人。
最初に今回の学びのミッションと映画製作における制約条件を伝えます。
私:「人の出演は無しね。」
子ども達:「えーーー!!!」
過去の作品に自らも出演していた経験があり、この条件は全くの予想外
だったようで驚きの声があがります。
人の演技力が作品の印象の大半を決めてしまっていた昨年の反省をふまえ、
今回はストーリーとそれを効果的に演出するための工夫にこだわりたいことを
伝えると、子ども達も納得の表情。
「じゃあ、影を使った演出とかありかな?」
「手だけの出演はどう?」
「人形を使ったら面白いかも。」
2人から次々に面白そうなアイデアが出てきます。
制限があるからこそ、工夫が生まれる。
早くもどんな作品ができるか、楽しみになってきました。
次にテーマのタイトルにもなっている「人の心を動かす」とはどういうことかに
ついて、現時点での考えやイメージを出し合うことにしました。
「感動」「共感」「納得」「熱意」「驚き」といったある程度予想された
キーワードに続き、
「主人公の成長が見られた時かなあ。」
「観る人に少し考えさせる機会を与える作品かなあ。」
「内容のわかりやすさも重要だよね。物語としてのつながりがないと
ひかれない。」
「観る側が状況を知っている状態で、主人公が知らずに事件に巻き込まれて
いくのをみるとハラハラドキドキする。」
「そういう意味で言うと、サスペンス劇場のように型にはまりすぎたものは
いまいち面白くない。」
とストーリ展開に関連する意見が出てきました。
2人しかいませんが、30分足らずで模造紙がいっぱいに。
今週後半からは、昔話や童話を参考にストーリーの型を示した上で、
早速ストーリー作りにはいります。
「前から映画づくりは楽しそうと思ってたけど、いざストーリーを考えるとなると
なかなか思い付かないね。。」
「伝えたいテーマかあ、どうしよう・・・」
頭を悩ませながら、週末を迎えることになりました。
HY
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。