[1・2・3年生]
タワーづくりの続き。
前回、分かったことは「はすかい(ななめ)を入れると強くなる」ということ。
今週もタワーを作っていきました。
四角いボックスの形をはすかいでつないでいくと、丈夫になるのですが、
その上に2段目を作ると、重さに耐えられずに潰れてしまいます。
「どうしたらいいんだろう?」
「このままでは、これ以上は大きくならない」
と、思い切って根底から形を変えて作るために、壊す場面もありました。
そして、三角形を作っていくと六角形の形ができあがりました。
この形を使えないだろうかと考え、六角柱形のタワーを作りました。
安定感は今までになくよいものがができました。
次の日は、今までタワーづくりでわかったことを整理し、次につなげることにしました。
「はすかいをいれると強くなる」
「六角形の形はよかったよ」
図で図で描いてみると、
「あれ?三角形がいっぱい隠れているよ」
「そうか、三角形を組み合わせていくと、六角形になるんだ」
すると、ある子が
「これってパターンブロックだよ」
と言って、現物を持ってきました。
パターンブロックとは、 正三角形、六角形、正方形、台形、平行四辺形、ひし形のブロックが入った学習材。
算数でやってきた図形の知識とつながっていきました。
パターンブロックを使って、ひとつひとつ丁寧に形を見ていきました。
「3つにも分かれるぞ」
「それってひし形って形だよね」
「六角形を二つに分けるとどんな形だ?」
「台形って形だよ」
「トラスの形は台形になっているんだ」
辺の長さにも目を向けました。
「三角形はどの辺も同じ長さだ」
「五角形はどの辺も同じになっているぞ」
今までは、橋づくりとタワーづくりを通して、その構造について学んできた子どもたち。
しかし、「なんで、強くなるのか?」を説明するには、まだまだその原理を探らなければいけません。
というわけで、1本の新聞紙の橋を元に、形を変えるとどのくらい強くなるのかを比較して見る事にしました。
「トラス橋が一番強いよ。1本橋の20倍ぐらい強くなる!」
「2番目はアーチ橋が強かったな」
なんで三角形が強くなるのかを調べてみましたすると、
上から三角形の頂点を押しても倒れずに、横に押しても倒れません。
実際に模型を使って実感していきました。
けたは何で丈夫なのかということも実際に実感していきました。
丸めた新聞紙を上から押すときと、横から押すときでは全然丈夫さが違ってしました。
いろいろな原理が構築物の中では、使われているのです。
まさに『築きに気づく』です。
今まで学んだことを総動員して、橋の設計をしました。
来週は今まで学んできたことの総まとめとして、橋を作り、タワーを作り、さらにそのことをまとめていきます。いよいよ大詰めです。
TK
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