[3・4年生]
練習課題のブロックボックス作りも終了し、今週からいよいよ椅子製作が始まります。ブロックボックス作りでは最終段階のダボ穴あけとダボ取り付けの工程でやや苦戦することになった子どもたち。微妙な位置のずれによって組み立てるとバランスが若干ずれてしまい美しい立方体にすることの難しさを体験しました。
しかし、この経験を次に活かすために行った練習課題です。子どもたちはこの作業を振り返りながら位置出しのための線引き作業の大切さをよく感じた様子。本番の椅子作りは一つ一つの工程を丁寧に積み重ねていきましょう!
2日目の授業の冒頭で、子どもたちはスクールからの正式な注文書と設計図を手渡されました。
さあいよいよ職人としてのデビューです。注文書には納期や要望事項などが記載されています。
『1.しっかりとした作りで使いやすいものであること(ガタガタしているものは論外)2.図面に対して正確なもの *今後自分自身のスクールの椅子として完成より1年間使うこととする。』などなど。
まずは設計図を確認しながら、納期までの作業スケジュールについて計画します。
完成予定はテーマ5週目の最終日なので、そこから追っていくと9日間の作業時間で工程を組むことになります。
必要な作業内容を子どもたちと考えてみると練習課題で行った経験から全ての内容を挙げることができました。
大きく分けて【1.線引き2.切断3.ヤスリで調整4.ダボ穴あけ5.組み立て6.仕上げ】の工程を9日間のスケジュールに落とし込み、目標が定まりました。
これから今まで以上にノコギリを使用する作業が増え、安全に注意したり相手が喜んでくれるものを作るために丁寧な作業を心がけたりと職人になるには意識することが多々あります。
そこで教室に職人の心得を掲示し、作業前には必ず大きな声で唱和してから作業に臨むことにしました。これも職人の心得の内の一つ”型から入れ”という教えの一つです。
まずは設計図に基づいて材料に線引きをし、切断する作業から始まります。
練習で得た教訓である最初の線引きが肝心ということをよく意識し、慎重かつ丁寧に線を引こうと頑張る子どもたち。
それでも寸法チェックをするとサイズのミスが見つかりやり直す場面もありましたが一生懸命がんばっている小さな職人たち。
さあベストを尽くしていい椅子を作ろう!!
YI
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。