[5・6年生]
夏休み明け最初のテーマは毎年恒例となっているTCS駄菓子屋です。子ども達はこのテーマを心待ちにしていたようで、授業の最初にテーマ名を
告げると、「やったー!」と歓声があがります。
まずは市場調査ということで、早速、各家庭から出資して頂いたお金を持って、
近所の商店街にある駄菓子屋へ出かけました。
こじんまりとした店内にはコンビニやスーパーであまり見かけない商品が
所狭しと並べられています。
どんな商品が売れ線なんだろう?
販売価格はいくらくらい?
競合他店の情報は自分たちのお店を開く上で非常に参考になります。
適宜メモを取りながら、商品リサーチを兼ね、1000円分の駄菓子を
試し買いしました。
そしてスクールに戻って、お楽しみの試食タイム。
「この量で30円なんて、お得すぎる!」
「これ見た目も面白いし、絶対に売れるんじゃない?」
お互いに感想を言い合うことで、自分たちのお店におく商品の候補が
なんとなく見えてきました。
翌日は店のコンセプトを考えることに。
今回、駄菓子屋をスクール前に出店するにあたり、オーナーである理事長から
家賃を請求されています。ただし、コンセプトの内容次第で、家賃を減免して
頂ける可能性があるということで、子ども達の話し合いも真剣味を帯びます。
話し合いを通じて、
・来たくなって、居たくなるお店
・お客さんが何度も店に足を運びたくなるようなサービスの工夫
・笑顔を絶やさない
などたくさんの意見が飛び出しましたが、最終的に店のコンセプトは
「明日も来たい楽しいお店」に決定しました。
最後に今回のテーマを進める上で大切な心構えを伝えました。
「店のコンセプトというのは、常に意識して行動する必要があるんだよ。
言っていることとやっていることが合っていない時に、お客さんは
離れていってしまうものなんだ。」
単なる駄菓子屋ごっこではなく、事業(ビジネス)を学ぶことが今回の
テーマの主眼です。
6週間の学びを通じて、子ども達はどう変化していくか、今から楽しみです。
HY
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。