[3・4年生]
今週は”東京発見の旅 その1”として下町を発見するべく浅草エリアのフィールドワークを行いました。まずは浅草橋の駅を降りてフィールドワークの方針を再確認しました。1.デジカメに沢山記録を残すこと 2.今まで見たことがなさそうなものや珍しいものを発見すること 3.気になる店にはどんどん入り、インタビューしてみること
そして歩き始めるとすぐに「なんか同じようなお店が多いなー。しかも同じようなものばっかり売ってるー。」と問屋の特徴を肌で感じている様子です。他にも水晶などの鉱物を扱うお店や老舗の人形屋さんがたくさんあります。
「あ!また人形屋さんだー。入ってみよう!」と次々に気になるお店に入ってみる子どもたち。
浅草橋から雷門まではしばらく江戸通りという問屋街を歩きます。
「あ!花火屋さんだー。わーー!たくさん打ち上げ花火があるー。これ楽しいんだよなー。サマーキャンプに持っていこうよー!」
「あ、あそこもそのとなりも花火屋さんだー。」
本当に同じ種類の問屋が何件も並んでいます。
そしてある子のお姉ちゃん(TCS卒業生)が以前このテーマ学習で訪れた話を聞いてずっとみんな行きたがっていたヘビ屋さんについて花火屋さんに質問しました。
「あのー、この辺にヘビのお店があるって聞いたんですけどどこですか?」 無事、情報を収集してヘビ屋さんに向かいます。
看板が見えてくると興奮して駆け込んでいく子どもたち。しかし、扉を開けるとその独特な雰囲気にすぐに緊張気味な様子になっています。江戸っ子風の味のあるお兄さんが奥から出てきてくれました。
「おっ、君たち小学生か?」「はい!あの、ここにヘビっているんですか?」「おう、たくさんいるぞ! ヘビ好きなのか?」「あ、はい!」「分かった。じゃ、ちょっと待ってな。」
そして奥からアオダイショウの頭を掴みながらお兄さんが戻ってきました。
「はい、触ってごらん。このヘビは毒がないから怖くねえよ。」しかしさっきまでの威勢はどこへ行ったのか、ドギマギしながら「いや、写真だけでいいです。」と子どもたち。お兄さんに強く薦められて恐る恐る触ることが出来ました。
「ここはヘビを売ってるお店なんですか?」「あのさ、千と千尋の神隠しって映画知ってるか?あの中にイモリの黒焼きって出てきただろ?色んな生き物の黒焼きなどを売ってたりするんだよ。」「あー!知ってる。」「分かる分かる。」「猿の頭も黒焼きにするんだ。」とお兄さん。 そして唖然とする子どもたち。
それから更にマムシや今日生まれたばかりのヘビの赤ちゃんたちやスッポンに触らせてもらいドキドキしつつも貴重で大満足な時間を過ごさせて頂きました
ヘビ屋さんから出るとすぐに「お腹空いたーー!!」とみんな揃って言い始めました。
12時には雷門付近で昼食を取るべく、ややスピードアップしながら浅草を目指しました。しかし、途中にもおもちゃのバンダイ本社など子どもたちにとって魅力的な場所が多く、やはり色々と寄り道をしながら進んでいきました。
昼食後、仲見世を色々と見て回りながら浅草寺にお参りし、江戸伝統工芸館を見学しました。 江戸の面影が残る町並みやすれ違う人力車に目を輝かせながら初めての下町を体感する子どもたち。
最後に歩いたかっぱ橋道具街では見たこと無いほど沢山の種類の手作り包丁を揃えた包丁屋さんやあらゆる鍋が並んでいる鍋屋さんなどの専門道具屋に驚きの様子。 興味深そうにお店を眺めていると包丁屋さんのご主人がどのように包丁が出来るかお話を聞かせてくれたり、また大きなマグロ用の包丁を見せてくれました。 他の包丁屋さんではある子が「3.11の地震の時は平気でしたか?包丁が降ってきて大変じゃなかったですか?」とインタビューをしていました。お店の方によると、日頃から地震に備えて刃物は磁石で固定してあるから平気だったが2階は色々な棚が倒れてしまい大変だったということでした。質問をした子は気になることを自分で聞いてみて疑問を解決することができ、納得の様子でした。朝から夕方まで歩き回ってくたびれたけど、沢山の現地現物現人に触れ、フィールドワークしてこそ見えてくる数々の発見をすることができました。 来週は、丸の内・皇居周辺の都心部を訪れます。
YI
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。