[6年生]
タイトル:明日天気になーれ!探究領域:万象究理
新年度一発目のテーマが開始しました。
「天気についてどんなことを知ってる?」
まずは、子ども達の頭の中にある既有知識をイメージマップを作成しながら
明らかにしていきます。
「西東(さいとう)さん!天気は西から東に変わるって聞いたことがある。」
「くもりかな。文さんは曇り男だと言ってたし。」
「夕焼けの次の日は晴れとか言うよね。鳥が低く飛べば、雨が降るっていうのも 聞いたことがあるけど。」
「高気圧と低気圧!けど、違いがよくわかんない。。」
「雲の形っていろいろあるよね、いわし雲とか。」
イメージマップが子ども達の言葉で次第に埋め尽くされていきます。
普段の生活でも耳にする機会が多い「天気」の話題。
聞いたことはあるけど、その仕組みや理由がよくわからないものがたくさん
あるようです。
「天気予報は普段からチェックしてるの?」
そう問いかけると、
「お母さんが毎日チェックしていて、その情報を教えてくれてる。自分では
あんまり見ないかも。」
「自分でチェックするのは、台風の季節くらいかなぁ。台風の進路が気になるし。」
との返事。
普段の生活ではそれほど天気予報を気にしていない様子です。
授業の最後には、明日の天気を予測することにチャレンジしてみました。
「天気は西から東に変わるから、大阪や名古屋の今の天気が参考になるんじゃないかな。」
6年生の女の子の発案で、早速、一緒にウェザーニュースのサイトを確認することに
しました。
関西、中部地方の天気は、くもりや雨マークが散見されます。
「私は『くもりのち雨』に決めた!」
「僕は『くもり』にするよ。」
子ども達は自信満々の様子。さて、天気予報はあたるのでしょうか。
気になる翌日の天気は晴れ。
「昨晩は雨も風も強かったのに、なんで今日はこんなに晴れたんだろう?」
物事を当たり前と捉えるのではなく、「なんでだろう?」と不思議に思う気持ちが
探究心の原点。
わからないことは現人に聞けということで、またもや女の子の発案で気象庁の
お天気相談所に電話して質問してみることにしました。
こんなところにもフットワークの軽さが発揮されます。
テーマ学習を積み重ねることで培われてきた地力と言えるでしょう。
聞きたい内容を素早く箇条書きにまとめて、早速電話をしてみることに。
単なる当て勘ではなく、西方の天気を踏まえた予測だっただけに、それが外れた理由が
気になるところです。
質問の結果としてわかったことは、東京と長崎でだいたい半日くらいの天気の違いが
あるということ。
大阪や名古屋の天気はみるべきポイントとしては近すぎたようです。
予想した以上に天気の移り変わりは早いことに驚かされました。
「前線の関係で必ずしもそうならないこともあるけど、天気が西から東に変わるって
いうのは基本的に間違いではないんだよ。」
天気予報の難しさと面白さに気付き始めた子どもたち。
次週はその仕組みについて学んでいきます。
HY
※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。