[6年生]
テーマ「お客様の笑顔を獲得せよ」もいよいよ佳境。
「駄菓子屋だがっちゃん」閉店の週を迎えました。
駄菓子屋店員として働ける最後の3日間(火・水・木)。
「楽しく」「仲良く」「正確」な営業をしよう!
「がんばるぞ!オー!!」円陣を組んで開始。
3週目ともなると、開店・閉店作業も慣れて、販売・宣伝・事務と役割分担も自分たちで行うようになってきました。
「この商品の値札、そこにある?」
「これで、商品は全部かな?」
「開店まであと◯分だ!」
「じゃあ、宣伝行ってきます!」
仕入も最後です。
「あと少ししかないから、買い過ぎないようにしないと。」
「えっ、(欲しいと思っていた商品が)売っていない……。」
「こんなにたくさん要らないんだけどな……。」
「いつもの商品だけだとつまらないから、どんな商品を仕入れようかな。」
「これと、これをまとめ買いセットにしたらどうかな?」
「これで、幾らになったかな?(計算して)あともう少し買えるね。」
限られた予算と時間の中で、悩みながら仕入れました。
仕入れた商品を使って、
「このパイに、ビスケットに、ガムも入れる?」
「一個当たりの値段が○○円だから、売値は○○円ぐらいかな。」
くじを作ったり、まとめ買いセットを作ったり。
お客様からも、
「一週目より大分、店の様子が変わりましたね。」と言われ。
彼らなりに、試行錯誤している様子が見られました。
ですが……。
2日間(火・水)が過ぎた時点で、その成果を表す一つの指針である売上はいまいち。
「このままだと、在庫がたくさん残ってしまうよ……。」
仕事に対しても、
「今日は、この仕事をやりたい。」
「◯◯、これやってよ。」
「いやだよ。」
「えー、めんどくさい。」
「疲れたから休む。」
と、怠惰な一面も見え。
毎日の営業日誌も、書いて来ないことがあり。
やりたいことはやるが、そうでないことは適当にしたりさぼったりする。
それでは働いているとは言えないし、社会人とは言えない。
これでは,ただの「駄菓子屋ごっこ」にしか過ぎない。
そこで、子どもたちにこの学びを通してなって欲しい姿(Learner Profile)、
“Thinkers”
“Communicators”
“Reflective”
について話し合うことに。
「Communicatorsって、お客さんとコミュニケーションをとることかな。」
「それって、お客さんだけでなく、店員同士も?」
「すると、店員同士はCommunicateできているの?」
と投げかけると、歯切れの悪い子どもたち。
「自分は必死にやっているのに、そうじゃない人がいることで商売がうまくいかなくなるんだよ。」
「思っていることを言ってくれないと、分からないよ。」
「前は僕がいなくても開店したのに、一人だけいないと開店できないんですか?」
子どもたちも(スタッフも)開店したくてたまらない。
けれど、この行き違いのある状態では開店したくても、できない……。
開店時間が過ぎる。
「仲良くやるのって、ここでいくら話し合ってもできるものじゃなくて、
動いている中でできていくものだと思うんだよね。」
外には待っているお客さまがいることも分かり、営業する中で一致団結しようと何とか開店。
最終日ということで、呼び込みに力を入れるも、
閉店30分前まで、半分くらいの在庫が残っている始末……。
「このままだとまずい。」
「何とかしないと。」
最後は、安売りを実施。
子どもたちも全員集まり、文字通り「一致団結」し、声を張り上げての宣伝をしました。
「駄菓子屋だがっちゃん、最終日です!」
「安売りしています!ぜひ来てください!」
「閉店まで残りわずかです!」
「大変お得です!」
最後の必死の追い込みが効をそうしたのか、
宅急便の方がトラックを降りてまで買いに来てくださったり、
常連さんが二度目の来店をしてくださったりと、
いろいろな人に支えられて無事閉店しました。
計算をしてみると、今までで一番の売上を計上!
子どもたちも、やりきった感を感じていたようです。
でもこれで終わりではありません。
来週はテーマ最終週。決算を行い、事業報告会に向けて準備します。
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