[1・2年生]
テーマ「働かざるもの食うべからず」第三週。
年内最後の週を迎えました。
今週は、先週行ったごみ拾いのふりかえりから始まりました。
ごみ拾い先は、スクールの目の前にあり、
いつも子どもたちが鬼ごっこなどをして遊んでいる蚕糸の森公園。
ここでは、管理事務所の方と公園内をまわりながら一緒にごみ拾いをさせていただきました。
一緒に動くだけでなく、
公園の歴史・役割やルール、どんな施設があるのかなどお話を聞いたりすることで、
気持ちよく利用できるために職員の方がどんなお仕事をしているのか知ることができました。
「自転車に乗ったまま公園内を通ってはいけない。」
というルールを知って、そのルールを守っていない人を見つけて注意したり、
公園内で時計を見つけて、ごみとするのではなく
「これは落し物だろうか?」と悩んで公園の管理事務所に届けるなど、
ごみ拾いを超えて、誰かの役に立とうとする姿勢が見られました。
ふりかえりでは、いつもの観点に加えて、「知」(知ったこと)も含めてみると、
「(蚕糸の森公園は)みんなが避難する場所。」
「だから、燃えにくい木を植えている。」
「(貯めている)飲み水が、1500㎥あった。」
「落ち葉は自然に生きるから、(ごみとして)拾わなくていい。」
「えさが腐って水がにごるから、鴨にえさをあげてはいけない。」
と、どんどん出てきます。
職員さんの話をよく聞いていたことが分かります。
ビデオでは、撮り方をちょっと変えて、
少し下がったところで傍観するようにしてみました。
そうして子どもの全身が見えることと、ビデオを見ることに子どもたちが慣れてきたこともあり、
「良」(よかったこと)・「改」(改善点)が以前より意見が出てくるようになりました。
「良」では、
「(離れていた)○○くんを呼んだ!」
「公園からスクールに戻る間もごみ拾いをした。」
「ごみの分別ができているかどうか、確認した。」
「改」では、
「トングを上に向けていた。」
「みんなから離れないようにした方がよい。」
「ごみを拾うために遊具の上にのぼるのは良いが、すべり台で降りるのは遊ぶことになると思う。」
などの意見が出ました。
そうして、行伝シートができました。
(クリックすると、拡大したものを見ることができます。)
スタッフから見ると、
「小さなごみにも気付いて拾っていた」
「あいさつができていた」
など、もっと「良」があったかなと思う一方、
「改」に関しては、
“自”分の動きからふりかえるというよりも、“他”人の動きから発見することの方が多いかなと感じました。
これまでにできた行伝シートは3枚。
見比べてみると、
「“良”と“改”が増えた!」
「拾ったごみの量が、増えたり減ったりしたときがあった。」
「ガラスに気をつけるようになった。」
など、変化に気付いた子どもたち。
ふりかえる視点を増やしてきたところなので、
今後は“自”分の動きからもふりかえれるようになって、行伝シートを充実したものにしていこうね!
来年は一発目から新たな場所でのごみ拾いです!
「もし頑張って、“動”いていたら、誰かから依頼が来るかもしれないよ。」
という話に、子どもたちは大はりきり!
さぁ、どんな“動”きを見せてくれるのか楽しみです。
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