[3・4年生]
今週はどのように人々の役に立つことができるでしょうか?
近くのディサービスを行っている福祉施設にお手伝いにお伺いすることになりました。
子どもたちにそのことを伝えると、「やったぁ」と嬉しそう。
そのような施設にいったことあるという子どもは、「いったことあるよ。わりと得意だ」
と自信ありげでした。
明日訪れるところはどういうところなんだろう?ということで
明日のことに関してオリエンテーション。
その施設の資料を読んでどういうことを行っているのかを勉強しました。
そこでは、人生の先輩たちが、食事をしたり、レクレーションをしたり、リハビリをしたりして過ごしています。
そこでできることとして、昼休みにお話をさせていただくこととレクリエーションのお手伝いをさせていただけることになりました。
どういうことを心得で行かなければいけないだろう?
ボランティアに臨むために、自分たちでどのようなことに気をつけなければいけないのかを考えました。
「頭に入れておかなければいけない心得とはなんだろう?」と問うと
「何度でもこたえないといけない」
「優しさを持つ」
「わらう」
「ほめる」
自分なりの考えがポンポン出てきました。
それは何か役に立ちたいという気持ちの現れでした。
しかし、実際に自分でやるということはとても難しいものです。
そこが今回の大きな課題です。
話し合いを重ねていると、『楽しませる』ということがキーワードとしてあがってしきました。
優しさといった点では、自分もなるかもしれないからやさしくした方が良いと、言う発言があり、みんな納得という感じでうなづいていました。
しかし、頭では分かっていて口では言えても、意味がありません。
人間関係を築いていくスキルは、場を踏んでいくしか、身につけられません。
実践あるのみです。
今回の彼らの課題としては、自分達が今後もやらせてもらえるのかということ。
役に立てなかったり、邪魔になったり、利用者さんに嫌われたりしたら、続けられません。
必要とされないと続けられないのです。
1日目、元気よく挨拶すると、とてもあたたかく向かいいれてくれて、
早速自己紹介。
緊張した面持ちでしたが、はっきりと伝えることができました。
テーマ発表などで人前で話すことに関しては、何回も経験している子どもたち。
その経験を生かすことができました。
まずは、お話タイム。
「かわいいね」
「どこから来たの?」
ご年配の方々が話しかけてくれました。
その中で、話の中心になり話を弾ませることができた子、懸命に話を聞き頷いている子、。
しかし、利用者の方は、子どもたちを見ていることがとても楽しそうな様子でした。
レクレーションのお手伝いをした際には、
自分からイスを運ぶのを手伝ったり、「頑張れ」と言って積極的に応援したりと、
自分たちで気づいた点を自ら動く場面も見られました。
次の日にはある子は、
「将棋って、できませんか?」
すると
「私はできないけれども、あの人はプロだよ」
と教えてくれて、一緒にやる場面も見られました。
喜んでくれるために考えるということは、
その中でも自分も楽しいものを探していました。
子どもの元気、無邪気さを感じ、とても楽しいひとときを過ごせたということで、
「また来てね」
「来てほしいね」
「明日も来るんでしょ」
バイバイと手を振ってくれた方もしらっしゃいました。
とても嬉しい言葉で、子どもたちは嬉しそうに話してくれました。
その後の振り返りでは、
「自分も楽しめた」
「いっぱいお話ができた」
しかし、課題としても、改良点が上がってきました。
「もっとお話ができるようにしたい」
「何かお話以外でもできることがあってもよい」
自分たちでは、頑張ったという充実感はあったようですが、
それを続けていくとどのような変化が出てくるのでしょうか?
さて来週もボランティアの実践の日々は続きます。
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TK
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