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誰かの役に立てるかな?

[3・4年生]

今回の3・4年生が挑むテーマは『人の役に立つ』ということ。

このテーマは考えるというよりも、ひたすらに体を動かし、実際に行動をしていくのが何よりも重要。
その中でいったい何が見えてくるでしょうか?

まずは動いてみようということで、
普段、給食にてお世話になっている救世軍ブース記念病院にお伺いし、ボランティアをすることにしました。
そこでの仕事内容は、使い古されたTシャツを医療用にはさみを使って切っていくというもの。

しかし、行く前にどのような心がけでいったらよいのか?
そこでのお約束ごとは? 何のためにいくのか?
何しろボランティアは初めてのこと。
まずは、どうしたらよいのかを話し合いました。

遊びで行くのではなく仕事しに行くのだということを叩き込みました。

今回のミッションは、役に立つためにいくことなので、ありがとうを言われるだけでは、不十分。
とてもハードルは高いですが「また、お願いね」と言われることを目的に掲げました。

その中で、「今、ボランティア先を探しているのだけれども、・・・正直に話すとなかなか見つかりません。」
と今の訪問先が決まっていない現状を伝えました。

「なんで?」という思いが浮かんできますが、それは実は当然のこと。
ある子が、「邪魔になっちゃうんじゃない?」と発言。

働き方によっては、迷惑になってしまうこともある。
仕事としてやっているのだから、それに手を取られてしまっては、仕事にならないのです。

「ありがとうというのは、手伝ってくれたらみんな言ってくれる」
本当に役に立ったときには、また求められるはずです。

その他にも、ボランティアの心得というものを叩き込んでいきました。

病院のボランティア担当の人に案内していただき、現場で説明していただき早速開始。
そちらで同じようにボランティアをしている人のやり方の説明を聞き、見よう見まねでやってみました。

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手先が器用な子は、どんどんとこなすことができました。
はさみの使い方ひとつにしても、中々難しいと感じた子もいました。

1時間半、単純な作業ではありましたが、集中を切らさずに真剣に取り組む姿が見られました。

さて、昨日の振り返りをしていきました。
今回は、『動けたこと』『動けなかったこと』『良かったこと』『改善点』というカテゴリ別に意見を出し、まとめていきました

話し合いのルール、話し合いをする意味を確認してから、話しっていきました。


動けたこと
「布を切った」
「布の切り方を聞く」
「あいさつをした」

良かったこと
「がんばった」
「工夫した」
「二重にして切った」
「硬さによってはさみの使うところを変えてみた」
「固いところづたいに切っていく」
「やわらかいところから切り始める」
「布を投げない」
「小さく切らない」
「はさみをうまく使いこなす」
「きっちりとたたんで二重に切る」

動けなかったこと
「布を投げる」
「切り方が分からなかった」
「人の人の手をわずらわせてしまった」

改善点
「布を投げない」
「小さく切らない」
「はさみをうまく使いこなす」
「きっちりとたたんで二重に切る」

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話し合いを通して、様々あがってきた改善点をシェアをしていきました。
しかし、1回きりのボランティアを経験しただけに過ぎず、続けてこそ力が問われるというもの
懸命にやっただけでは社会に寄与したことになりません。
いったい自分たちには何ができるでしょうか?
来週も、アクションを起こして、リフレクションし、探っていきます。



TK


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