[3年生]
3年生の新しいテーマが始まりました。
タイトルは、「からだに栄養、こころに栄養」です。
教室に入ると、
「今度のテーマは何ていうの?」
元気な声が飛んできた。
「お~、元気だね?何だと思う?」
と返す。
「栄養かなんかでしょ?」
すでにどこかで情報を得ているらしい。
テーマのタイトルを知りたがる子を尻目に、
「何でそんなに元気なんだい?」
と話題を“元気”へと戻し、イメージマップ作りへ。
『犬をみたら』、『電車に乗る』、といった事から、
『台風の日』、という面白い意見まで、
元気をもたらしてくれるもの・ことがいくつか集まりました。
そして、こちらの思惑通りというか、当然のことというか、
食べることも、その中にありました。
これで、
「どんなものを食べているのか?」
という問いを投げかける準備は整いました。
毎週木曜日は、給食の日ということで
週に一回だけスクールの全員が同じ食事をとる日。
前日水曜日の授業で、今回の最初の使命
「すべての食事を記録せよ。」を伝えておいた。。
「今日の給食で何を食べたか思い出してみよう。」
というこちらからの提案でこの日の授業がスタート。
メニューは、あじフライと付け合せのキャベツ、
ポテトサラダにごはんと味噌汁。
給食の時間二人とも、最後のほうでやっと手を付けた
味噌汁を思い出せなかった。
「他にもう無かった?」
というこちらの質問に
「何にも無かった。それで全部。」
と言い張っていた。
そこでこの授業用に余分に注文しておいた、
さっき食べたばかりの食事が登場。
びっくりしたような表情でそのあじフライやポテトサラダを
ながめていた子から、
「味噌汁を忘れてた。」の声があがる。
その後、手分けしてそれぞれを分析。
一人の子がポテトサラダを担当。
中身の、ハム・きゅうり・人参を思い出せていたが、
玉葱と一番肝心ないもを忘れていた。
この子は、その後あじフライの衣を
箸とともに使った手を油まみれにしながら、
かなり長い時間分析を続けていた。
もう一人の子は、味噌汁を平たい紙皿に移し,
少しだけ残っていた具材の豆腐とキャベツを確認していた。
最後に食事の記録の仕方を伝え授業を終えました。
食べ物をこのように扱うことは、めったにないからか、
二人とも楽しめたところもあったようです。
テーマ終了まで記録を続けるという大変な使命が、
二人を待ち受けます。
大きな成果を目指し最後まで頑張ろうね。
TY
※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。