東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

ホームTCSの概要TCSの教育入学案内TCSコミュニティNPO法人東京コミュニティスクール

HOME04.TCS Diary > なぜ水は大切なのか?

なぜ水は大切なのか?

[1・2・3年生]


テーマ「水知らずにはいられない」も最後の週を迎えました。
発表に向けて時間との勝負になりました。


PA058588.JPG


まとめる内容は、次の三つに決まりました。
1、【沈澱】から【消毒】までの水をきれいにする工程。
2、今回知った、水をきれいにするのに使われるもの。
   【微生物】、【砂ろ過】、【薬(凝集剤)】
3、私たちの生活での水の使用量。


「写真はどれを使おうか?」
と、ある子は使える写真を選び始める。
水再生センターと浄水場でもらった資料の中と
デジカメで撮ってきたものを丁寧に見てゆく。
中から、災害時(震災時)用の仮設トイレ、
浄水場にあった砂ろ過装置の模型などをピックアップ。
どのような配置にするかを考える。


同じ模造紙に別の子は、水をきれいにする工程の図を書き始めている。
後で説明を加えるようだ。
各自が役割をこなすべく動き出す。

「水をきれいにするのに使われるものだけをまとめてみよう。」
の提案で、別の模造紙に、【微生物】と【砂ろ過】については簡単に図説、
【薬(凝集剤)】については浄水場での実験の写真を掲載し、まとめる。

「詳しくやりたい。」という声が多かった微生物については
【アルケラ】、【ペラネマ】【マクロビオツス】
の三種類を細かく写生し説明文を付ける
という作業を短時間で仕上げてしまいました。


その間に、各自発表で行うコメントの内容を考えたり、
水調べで集めた数字を整理したりで、時間を奪われる。
そのために、ペットボトルでの砂ろ過の実験に
充分時間をかけられないという状態に陥る。

PA068642.JPG  PA068649.JPG

男の子たちだけで、放課後におこなった実験は
あまりうまくいかず、結局、発表することになったのは、
よりきれいな水を作れたことから、
次の日女の子が、一人でおこなった実験の様子になりました。

水の使用量のまとめは、1日一人当たりの量を求めることに苦戦し断念。
適切な量の算出方法を提示しきれなかったことが悔やまれます。


PA128768.JPG  PA128769.JPG

発表の練習も本番までに数回のみ。
そんな中、彼らのできはわるくは無かったと思います。
彼らの成長を感じました。


発表の最後に
「水はとっても大切。」
といってくれた子がいましたが、
私たちが使う水の多さと、水をきれいにすることの大変さを
彼らはどれくらい実感できたのだろうか。
なぜ「水は大切なのか?」の問いに
どれくらい迫ることができたのか。
多少の疑念を残しつつ今回のテーマを終了しました。



TY


TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。




NPO Tokyo Community School 
特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール 


〒164-0001 東京都中野区中野1-62-10 
TEL: 03-5989-1869  FAX: 03-5989-1649 
e-mail: school@tokyocs.org