[1・2・3年生]
先週見学に出かけた境浄水場について
「どんなことが印象に残っている?」と訊いてみました。
子供たちの反応が少し鈍いようだ。
出かけた日から5日ほど経っているためなのかと、
ちょっと心配になっていると、
「説明にアニメを使っていなかった!」
との声あがった。それに続き
「水滴(すいてき)くんと水玉(みずたま)ちゃんがいた。」
と都の水道局のマスコットキャラクターの名が。
やはり、アニメやキャラクターは子供たちに
強い印象を与えるようです。
しばしの沈黙の後一人の子から
「大きな池が20個あった。」
と、やっと本題へ入れる話題が出てくる。
沈殿池(ちんでんち)と呼ばれるもので、この池の大きさで
二人の子の意見が食い違う。
この件はあとで、当日案内してくれた浄水場の
職員のお姉さんに電話で確認してみることに。
さらに、別の子から
「石や砂のろ過装置があった。」の発言が出てくる。
これに対し
「うん。あった、あった。」と応答する子が。
しかし、二人が思い出したのは別のもので、
一つは、教室前方のスクリーンの前においてあった、
高さ1メートルほどのアクリル製の筒状のもので、
もう一つは、建物の外で目にした、前面にガラスが張られた、
コンクリートとレンガで作られたものでした。
現場ではあまり興味を示す素振を見せなかったが、
やはり、砂ろ過装置のことは覚えていたようです。
ここから高速ろ過と緩速ろ過のことへつながれば、
というこちらの期待ははずれ、この話題は終了。
少し残念でした。
その後、
「水道水を作ってる。」
「砂を洗ってベルトコンベアーで運んでた。」
などの声が上がる。
しかし、子供たちは今一つはのっていないようなので、
ここでふりかえりを切り上げ、二人の子を選抜し、
境浄水場へ確認の電話をかけに。
沈殿池一つの大きさは、
【長さ約87メートル、幅約54メートルで、25メートルプール約16個分】
ということが判明、ほかのメンバーに報告。
ここで数人から「結構大っきいんだ。」の反応があった。
水再生センター見学の時と比較して、盛り上がりに欠けているようで、
少し気がかりです。
翌日は、ここまでやってきたことのふりかえりを行いました。
海から雲、山、川などを通り私たちのもとへたどりつき、
そしてまた海へ戻って同じ動きを繰り返すという
『水の大きな流れ』について
二つの水工場を見て歩いたことで、
テーマのスタート時に比べ、より深く知ることになったのだろうか。
確かめてみることにしました。
『大きな流れ』の簡単なイメージ図はすぐにできました。
それをもとに一人一人絵で表現してみることにしました。
みんなイメージ図を参考に描き始めましたが、
さらにイメーじを広げ、水再生ロボットを産みだす子、
あるいは、できるだけ詳細に描こうとする子など、
それぞれが“自分らしさ”を発揮した作品を仕上げました。
いずれにしても、汚れた水がそのままぜんぶ、
海へ流れるのではないことには気づいたようです。
そして今週はもう一つ水しらべでやり残していた、
『お風呂と洗濯で使う水の量しらべ』を実行。
スクールの風呂場のバスタブにお湯をため、
バケツリレーならぬペットボトルリレーよろしく、
全員でペットボトルにお湯を詰め、
風呂場の隣にある洗濯機にせっせと移しました。
洗いとすすぎの計2回。
結構時間もかかるし、楽な仕事でもないが、
めったにやれることではないからか、
子供たちは嬉々として動いてくれた。
さあ、あともう1週。みんなでがんばっていこう。
TY
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