[4年生]
さて、源「自」物語のテーマいよいよ大詰め。
今週はまず、「戦争当時の生活を肌で感じたい」ということで、
九段下駅からすぐの昭和館に見学に行きました。
そこは日本の戦争に関する資料が展示してありました。
「戦争中は国会議事堂の前でも畑を作っていたんだぁ」
高さのある建物の歴史の中で、国会議事堂の話が出てきたので、目がいきました。
給食に関しても、コッペパンとスキムミルクが展示してありました。
「これだけで給食・・・」
そして、流行歌の歴史について調べていた子は、戦争中、戦後まもなくの音楽が実際に聴くことができ、
興味津々。
「“なんだ空襲”って曲があるよ!なにこれ?」
「戦争中の歌ってなんかすごい」
いろいろな曲を聴いてみました。
昭和館では、実際に昔の戦争当時の生活について考えさせられました。
次の日にはまず振り返りをしました。
「なんか空襲体験とか体験できたのはおもしろかった。」
「戦争の時のテレビ放送は何か話し方が今と違っていた」
「北朝鮮みたい」
今まで調べてきた年表ができあがりました。
「戦争のあたりは、軍歌ばっかだ」
「この戦争が終わった後に流行したリンゴの歌は、戦争のときに作曲したもので、戦争中にふさわしくないって発売されなかったんだって」
「そういえば、トットちゃんの時代でもあったよ。お父さんがバイオリンで軍歌を弾かされたって」
「そうだったそうだった」
自分たちが学んできたことに歴史がつながっていくおもしろさを少しずつ感じているようでした。
そのあらたに調べたこと、発見したことをさらに年表に書き込んでいきました。
家族の年表も貼ってみたのですが、何かもの足りない。
中々話を聞きだすことが難しかったようで、何かどうしてよいかわからない。
1枚の写真に関しても、どの時の写真だったかを聞いてそれを書いてきただけになっていました。
どうしたものか・・・。どうしたら家族の歴史について深くなっていくのだろうか?
子どもの口からも
「なんかこれだと寂しいね」と出てきました。
他の年表を見ていて、
「そういえば、ファミコンの話でね。こんな話をしてくれたよ・・・」
という自分たちの調べたエピソードに関する話をしてくれました。
「この頃は仮面ライダーがはやっているんだ」
「お父さん見ていたって言っていたよ」
「そういえば、仮面ライダーの写真あったよ」
家では家族と調べていることに関して、いろいろと話をしているようでたくさんエピソードを聞きました。
「そういえばスキムミルクは?」
思い出したように話題が挙がりました。
「お父さんは、まずいって思ってなかったらしいよ」
スキムミルク(脱脂粉乳)は一時話題になり、ある子が家にあったと持ってきてくれていました。
実際に水に溶かして飲んでみると・・・。
「まずい」
「意外とと平気、でもおいしいものじゃないな」
「どうして、こんなの飲んでいたんだろ?」
「栄養が足らなかったからでしょう!」
その他聞いていないことで自分たちの歴史について、「紅白のこと」「ブームになったおもちゃのこと」
などなどこの人によって感じ方の違いがでてくるのではということを考えました。
そこで、自分たちの興味を持った歴史について当時はどうだったのかということを聴いてみるということになりました。
来週はいよいよ最終週。
歴史の中でつながっているものを見ていく中で、変化しているもの、変わっていないものを探していきます。
TK
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