[5年生]
先週は気象観測を行い、天気予測を行うためにどのような情報が必要になるのかを知った子ども達。
今週から、集めたデータがどのように天気に影響するのかを実験も行いながら学んでいきます。
今週は、「雲はどうしてできるのか」。
まず、「湿度」・「飽和水蒸気量」という用語の理解から始まり、
空気中の水蒸気量が飽和すると水蒸気が霧状となり雲ができることを知りました。
でも、その原理を知っても、
その原理が本当なのか、実感することがないと予測には役立ちません。
そこで、身近なもので雲を作る実験を行いました。
事前に渡している参考図書に書いてある実験を実行します。
ペットボトルに保存用ポンプで空気を送ることでペットボトル内の空気を圧縮し、
そのポンプを外して空気を一気に抜け出すというものです。
「本には、数回(ポンプを)押すってなってるよ。」
「もっとたくさん空気を入れたら変化するかな。」
「部屋の照明をどうしたらもっと見えるようになるかな。」
と、試行錯誤している様子が見られました。
そして、ペットボトル内が曇り雲ができている様子を間近で見た子どもたちは、
空気の状態の変化により雲ができることを実感したようでした。
さぁ、でもその実験をした結果を記録するだけでは、
その実験の意味、学んだ原理とどう繋がるかを理解したことにはなりません。
実験後には、「どうして雲ができたのか」、
実験の一つ一つの行程の意味を確認していきました。
●ペットボトルの中に空気を入れることでペットボトル内の空気はどうなるのか。
●パンパンに空気を詰めたペットボトルのふたを開けることで空気にどのような変化が起きるのか。
●結果、ペットボトルの中に雲ができたのはどうしてなのか。
これらの点について話し合いながら、レポートにまとめていきました。
今回のポートフォリオでは、学んだことをまとめることも然り、
誰が見ても分かりやすいように作成することも求められます。
「予測なんて無理ー。天気難しいよー。」
と言っていた子ども達も、何とか食いつきながらレポートをまとめていきました。
雲のでき方について実感を元に理解した子ども達。
来週は、風の生じ方について理解していきます。
雲と風の原理を理解することから、気圧や前線による天気の変化の理解へと繋げていきます。
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※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。