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「水の星、地球」

[1年・2年・3年生]

今回、1・2・3年生のテーマは『水知らずにはいられない』です。
『水』を中心に学びを進めて行きます。

「水はだいじだから。」
最初の授業の冒頭、このような発言が子供から出ました。
夏休みの課題図書をほとんどの子が読んでいて、
自分たちのテーマが『水』に関するものだと予測できていたようです。


冒頭の子供の発言に応えて、こちらから
「それじゃ、水からどんなことを思い浮かべる?」
と問いかけてみる。
「海」、「雨」、「台風に洪水」「飲む。」
といっせいに声が飛び交う。
我先にできるだけ多くの発言をと必死な姿。
それぞれの言葉が判別しづらくなる。
そこで一旦制止して、発言の仕方の初歩的なルールを提案。
みんな一応了解してくれる。
しかし、彼らの積極さがよくわかりました。


『川、死海、雲、お風呂、滝、ゲリラ豪雨、プールの(水着用)脱水機、霜、』
とみんなの連想したものが、ホワイトボードをうめていく。
その中に『木星』を挙げた子がいて、ほかの子から説明を求められると、
「木星には氷のかたまりがたくさんあるんだよ。」
と知識を披露してくれました。
せっかくなので、この木星の話にのり少し脱線。
「太陽系にはどんな星がある?」
「水、金、地,、火、木・・・・・」
    ・
    ・
    ・
「水星は熱すぎて人間は3秒ぐらいしか生きられないよ。」
という子がいたので
「地球以外の星で人間が生きていけるかな?」
と訊いてみる。
「月とか火星?」
と考えながら答える子。
「水星は熱すぎて水が蒸発しちゃうからだめだね。」
と先ほど水星の暑さに言及した子が話題を『水』へと戻してくれました。
その後、板書を少し整理しノートに取って初日は終了。

二日目は、普段みんなの使う水の話題が中心となる授業でした。
まず、『宇宙船の中で飛行士が使える水はほんのわずか。』
という新聞記事を紹介。
夏休み前にスクールのイベントで富士山の登頂をしてきたこともあり、
子供たちにとって、『場所によっては水が手に入りにくい。』
ということが理解しやすかったようです。


次に、『水』を考える上で大事なほかの要素へと話を進めました。
「みんな家やスクールでどんなことに水を使ってる?」
彼らがいっせいに叫びだす前に、順番を決めて答えてもらう。
「トイレ」「飲料水」「お風呂・シャワー」「金魚を飼うための水」
などなど最初は矢つぎばやに出ていたものが散発的に。
やがて一人の子が「宿題はあるの?」
と訊いてきた。
『身の周りの水について何かを調べるのでは?』
という疑念をどうやら抱いたようである。
早速週末にやってもらいたい課題について説明しました。
『家の中で、誰がどんなことに何回水を使ったか』の調査です。
子供たちの実りある調査を期待しつつ授業を終えました。



TY


TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。




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